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「疑う力・考える力・生き抜く力」を育てる社会科授業を提案するサイトです。

社会科通信「なんでやねん」CONCEPT

社会科通信「なんでやねん」(1990年代)

 社会科通信「なんでやねん」は、管理人が授業を実施する際に発行してきた副教材です。かつてもこのページで公開していたのですが、サイトの重量オーバーに伴い公開を中止していましたが、重いものの画質を落とすことで軽量化を図りましたので公開を再開します。そのため、少し画質が荒い号もありますがご理解ください。
 初期の「なんでやねん」は、1992年度(平成4年度)から1997年度(平成9年度)の通算6年間の授業で発行しました。内容は、教科書の記述を補充したり、より学習内容を深めるためのオリジナル教材が主たるものでした。定期考査(テスト問題)に出題した課題作文に対する「生徒作文」の紹介をしました。その他にも、定期考査前の考査範囲や定期考査後の評価の解説もしました。
 その結果、「なんでやねん」は「副教材」や「伝達文書」の域をいつしか超えて、生徒たちと私(教員)との重要なコミュニケーション・ツールとなっていました。21世紀に入った今日の授業実践に共通する課題にも迫っています。
 1990年代の「なんでやねん」は、当時の生徒たちと私(管理人)の成長の記録でした。共に成長した生徒たちに感謝します。すでに70歳を過ぎた私が、今なお教壇に立ち、大学生や中学生相手に授業が出来るのは、当時の生徒たちの協力と支えがあったからだと感謝しています。「ありがとうございました」。
1990年代の「なんでやねん」(地理的分野)
1990年代の「なんでやねん」(歴史的分野)
1990年代の「なんでやねん」(公民的分野)


続 社会科通信「なんでやねん」

 管理人は2010年3月に現職教員を定年退職していますが、その後も社会科の授業に携わる幸運に恵まれてきました。その機会に発行してきたものが2016年以降の社会科通信「なんでやねん」です。21世紀に入ってからの現代的課題を取り上げるものもあります。ぜひ、この機会に覗いてみてください。下のリストからアクセスできます。
 2016年度版「なんでやねん」(歴史的分野)(公民的分野)
 2018年度版「なんでやねん」(歴史的分野)
 2019年度版「なんでやねん」(公民的分野)



「作文の評価基準」を公開するための「なんでやねん」

 社会科通信「なんでやねん」を発行し始めた1990年代は、子どもの「関心・意欲・態度」に注目した「新学力観」が強調されていましたが、相対評価全盛の頃でした。
 そのような中で、観点別評価を到達度評価的に組み替えて私は実践していました。
 私は「確かな学力」を求め、「関心・意欲・態度」を「思考・判断」よりも高次の「習熟段階の学力」に位置する学力態様であると仮定して実践していました。
 そして、「関心・意欲・態度」は「表現力」に象徴的に現れるので、これを明確な評価基準で測定することが可能であると主張し実践で検証しようとしました。その具体的な取組が、定期考査で実施した「課題作文」です。「課題作文」の採点基準を段階的に設定し、生徒に公開することで学習目標を具体化し、生徒の表現力を成長させることに挑みました。
 定期テストでの「課題作文」を「なんでやねん」で公開して、評価を生徒と共有することで作文評価の公正性と客観性を担保しようとしたのです。それは、同時に、生徒同士の学びを保障することでもありました。
 今日風に表現すれば、定期テストにおける「課題作文のルーブリック」を生徒に提示することで、「評価」によって生徒の学力を向上させようとしたのです。
 当時、ルーブリックという発想は、一般的には知られていなかったと思います。理論的には未熟だった「評価方法」ですが、実践的な効果はありました。


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 「社会科通信」なんでやねん
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