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試験問題「律令時代の暮らしについて思うこと」HEADLINE

【観点】
  • 社会的事象に関する関心・態度

【問題】
1997年実施
律令時代の庶民(農民)の暮らしと、今日の私たちの暮らしについて、君の意見をまとめなさい。



【解答・採点基準】
7点満点(加点法をとり、下記の各論点につき1点を加える)

律令時代の事実に関すること

① 当時の生産力が低かったこと。
② 6歳から口分田が与えられ、幼い子どもでも働かないと生きていけなかったこと。
③ 田植えは定着していたと考えられるが、農具などの未発達により、かなり厳しい農作業であったこと(鉄製品が貴重品)。
④ 税のうち、租よりも庸・調・雑徭・衛士・防人などのほうが農民を苦しめたこと。
⑤ 税以外でも、出挙によって稲が収奪(奪われること)されたこと。
⑥ 仏教などの知識は、支配階級に独占されていて、文化的にも社会階級の差があったこと(知識の差が社会的・文化的な身分差を生み出す)。その他、律令時代の歴史的な事実を指摘していること。

現代社会の暮らしに関すること
⑦ 現代の社会生活が、高度に発展した社会的分業によって支えられていること。
⑧ 現代では、教育を受ける機会が平等に与えられていること。
⑨ 現代社会の生活が、当時の農民の努力と苦労によって支えられ存在すること。




【子どもたちの答案・作文 授業で使用した教材など】

子どもたちの答案「作文」の代表作品
○教材 社会科通信・なんでやねん 「飛鳥時代の食事を考える」、「貴族も悩んだ寄生虫」、「律令時代の農民の生活
    を考える」など。




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