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試験問題「第1次大戦の背景と国際連盟」HEADLINE

【観点】
  • 知識・理解

【問題】
1998年実施
地図を参考にして、次の文をよく読んで、各問に答えなさい。
 
 いち早く18世紀後半に、( ア )を成功させた( イ )国イギリスは、インドをはじめアジア・アフリカの多くの国を( ウ )として支配した。
 ところが、19世紀の後半になると、おくれて( ア )を成功させ、( イ )国として成長したドイツが、( ウ )の再分割を求めて、イギリスと対立するようになった。
 ドイツは、直線的に3つの都市(地図中の●)を結ぶ( エ )政策をとりつつ、隣国のオーストリアとイタリアとともに( オ )を結び、西アジアへの侵出をねらっていた。
 これに対して、イギリスは、3つの都市(地図中の■)を結ぶ( カ )政策をとり、( キ )と手を結び、( キ )の北アフリカでの権益を認める一方で、ロシアとも手を結んだ。この3つの国からなる三国協商によって、ドイツを包囲する体制をとった。
 このように、20世紀のはじめには、イギリスとドイツとを中心に、ヨーロッパの( イ )国の対立が激化していた。その対立が深まる中で、1914年の夏に、オーストリアの皇太子が( ク )半島の( ケ )で、セルビアの一青年に射殺されるという事件がおこった。この事件をきっかけに、オーストリアがセルビアに宣戦すると、ロシアはセルビアに味方し軍隊を動員して、戦争は拡大した。
 やがて、この戦争は、ドイツ・オーストリア・トルコなどの同盟国と、イギリス・( キ )・ロシアなどの連合国との戦争に発展し、日本・インド・ベトナムなどをもまきこむ、史上初めての大戦争となった。これが第一次世界大戦である。
 このように理解すると、第一次世界大戦は、ヨーロッパの( イ )国の( ウ )をめぐる対立から生じた、侵略戦争であるといえる。

(1) 文中の( ア )~( ケ )にあてはまる語句を入れて、文を完成しなさい。
(2) 日本は、この戦争に、何を口実として、太平洋の南西諸島や中国のドイツ領に侵出したか。漢字4文字で答えよ。
(3) 1915(大正4)年、日本が中国に対してつきつけた、ドイツの権益を日本にゆずることなどを内容とする要求を何というか。
(4) 第一次世界大戦の後で、パリで行われたドイツとの講和会議の結果、1919年、結ばれた条約を何というか。答えよ。
(5) 以前から主張していた「平和に関する14か条」を、(4)の講和会議でも主張したアメリカの大統領はだれか。
(6) 第一次世界大戦後(1920年)、国際平和に関する国際機関が設けられることになったが、その国際機関の名称を答えよ。



【解答・採点基準】
(1) ア 産業革命   イ 帝国主義    ウ 植民地  エ 3B    オ 三国同盟    カ 3C
  キ フランス    ク バルカン    ケ サラエボ
(2) 日英同盟     (3) 21か条の要求     (4) ベルサイユ条約
(5) ウィルソン    (6) 国際連盟


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