2002.11.30 土
遅い日が続いたので、家族サービス。ボーリングで188点。何食わぬ顔をしていたが、普段のアベレージが100点そこそこだけにびっくり。そんな日もあるんだ。
2002.11.29 金
晴れ
今日は天気がよく、歩きに歩いた。集金に街にでる。いつも自転車なんだけど天気が良いから気まぐれさ。人の顔がよく見える。万歩計ないから歩数はわかんないけど。
夜はタダ飯食って、だって三日も同じ店で飲んだんだからな。鎌田ひろゆきのライブに。少人数のライブは音楽をよく感じられる。その人の思いが近くに感じられて、音楽への気持ちが分かりやすい。好きさがわかる。こんなライブはいい。原点ってやつだ。20人強かだったかな。
2002.11.28 木
晴れ
今日も飲んだ。3日め。
言う前にやるしかないよな。言ってるうちはだめ。じゃあ、いつまで経ってもだめじゃん。だからやるんだよ。もう寝ろ。
2002.11.27 水
自分が思うより、みんなはいろんなことを今日も経験している。
単なるオレの思い込みだ。ハッピーだぜ、オレは。
2002.11.26 火
こんな天気なんだ。中途半端な気持ちのこんなときは。気が付いたら一日終わった。そんな今日。ギリギリ2行。
2002.11.25 月
久々の雨、その上暖かい。自分に熱があるように勘違いしそうになった。風邪か?いや気温だ。体が寒さに順応しようとしているのに、体が少し困っている。今日のスタートは躓いた。もうコートに身体を包む気持ちなのに。こんな時こそ気を抜くと風邪をひくぜ。風邪のひくことの多い今の世の中。
2002.11.24 日
晴れ
紅葉を見に、甲山近くの北山緑化植物園に。箕面は殺人的な人らしい。そうだよ、紅葉はどこでもある。
ここ北山は職員の手入れが行き届いていて、とても居心地よく素晴らしい。その上、今日は暖かかった。道がどこにも伸びていて、夙川にも仁川にも抜けられる。ここまで上がらないと空気はおいしくない。家族みんな、心を解き放っていた。大スズメバチに追いかけられたこと以外は。
2002.11.23 土
晴れ
小学校の音楽会に行く。まだ子供の声の合唱は予想外に心に響く。大して意識もなく、準備不足で危ういところだったぜ。
社会の裏の部分やいやらしさも知らない子ども達が大きな口を開けて、まっすぐな平和の歌を正面から聞かされると、今まで、そんな歌を拒否していた自分が、何か間違っているような気もした。白い心の子供たちは、素晴らしく、怖い。必ずしも歌をそう解釈して歌っているわけでもないのだろうが、変声期前のその声が感動を与えるのか、いや、大人の歌う平和の歌が作為的に感じられるその反動か。そうだろ、大人はそんな純白になれない。たまにそうなる時にも、そのままの平和を正面から歌う気になれない、歌う資格がない気がする。その上そんな不親切なことをするには大変な勇気がいる。

指揮者の担任の先生たちは、スーツにベタなスニーカーで背中を我々に向けると、足裾がシューズの上に捲れあがっていた。何故かいつもそうだ。学校のルールか。

2002.11.22 金
晴れ
友よ、オレは君ほどわからない。
君と同じ経験をしているわけでもない。
何も言わずにいるよ。

ただ同じ空気を吸っている。月は同じところに出ている。

2002.11.21 木
今日だけで4つの忘年会が入った。酒をやる理由付けだ。そういや、昔毎月飲むためのそんな歌があったな。一つの意味で、酒飲みの本質を表している。
良い酒を飲むには、意識のはっきりした刺激のある規則を持った生活が必須だ。まあこんな生活全て手に入れたら贅沢だな。つまり大体そうでないということ。
もう一つのテーマは、自信と反省。
2002.11.20 水
晴れ
車で本社兼工場へ。ゴミやサンプルや書類をバンにいっぱい詰め込んで75K走る。バックミラーが見えなくて、サイドミラーがギリギリの視界。所謂トラック状態。現地に着いて荷おろし、スーツ姿で上半身ドロドロ。なんかこんな仕事が好きなんだ。物扱って、動かして、売って、満足して、その気になって、中国にやられて、工夫して、少し負けて、でもまあどうにかやってる。
ほとんど埋もれてしまうことだ。でも自分なりのことでこんなことしてるんだ。
最後はいつも現場だと思っている。
2002.11.19 火
晴れ
身内の葬儀列席。密葬、15人の小さなお見送り。南無阿弥陀仏を唱えて、焼香して舎利を拾い、初七日。最後に滋賀の寺から来てくださった導師より説法を頂く。
阿弥陀仏に全てをお願いして、念仏を唱えよ、人間に日本人に生まれたことを心から感謝せよ、自分は生かされている、先祖様に、死者に支えられて生きている。
ひとつひとつ言葉を咀嚼するとなるほどそうなんだな。平日に休んで葬儀に出て6,7時間ぼーっとして、そんな言葉を聞くのも良いかもしれない。一日走っていては分からないこともある。駅までの自転車を歩きに変えたくらいでも風景が変わるように。
2002.11.18 月
晴れ
飲んだ帰りに月を見た。大きな雲にかこまれた月は何かその雲に食われそうになっていた。あまりに回りが静かでツーンとしていたので、本当に食われるようにおもった。
夜は、きっとそうだ。
そうなるときがある。
2002.11.17 日
晴れ
どんな刺激的な一日も、人に言えないような惨めな一日も、本当に何も無かった一日も僕たちは過ごしていかなければならない。
変わらずに全てやり過ごすんだ。誰も知られないところに普通にそう生きている人がたくさんいる。それが誰にも知られず素晴らしいことなのだ。
2002.11.14 木
晴れ
仕事も楽しめるようになってくればしめたものだ。自信と曖昧さと余裕と情熱。このバランスを手に入れるのにやはり何年もかかる。オレは17年め、そろそろなのか、まだまだなのか。いつも行く食堂の女大将は、その域だ。もう立派な城を築いている。始めて30年らしい。お姉さんの年からやって今に至ってるんだな。今年はここで忘年会をやるか。
2002.11.13 水
晴れ
夜道を歩いて、特に飲んで俯いていると所在がない気持ちに陥るときがある。
それだけ人間の行動は責任の無い繰り返しだということか。
この懐にある鍵があるからオレは家に入ることができる。ただそれだけのことだ。
と思うときがある。
やっぱり最後は独り。恵まれても、明日の食う飯に困っても、同じ一人だ。

今更なんだ。

2002.11.12 火
晴れ
娘の教科書に点字があって、身の回りを見てみた。家電製品、飲料、リモコンなど。当然、指では分からず表と見比べる。
ビール→きりん、おさけ。
おこのみ→このみ。
ねんいり→ねんい?
標準→あほー??

なにかルールがあるんだろう。興味を持つと部屋の中にもいろんなものがあるんだ。

2002.11.11 月
昨日の娘のダンス発表。他のダンススクールの生徒達もいたので、意外と自分のところのレベルが高いことに気付いた。
先生が違う。そうだ、あの熱心さだ。うちの先生は、声が出る、はっきり言う、楽しむ、こんな人なんだ。子供に教えるには、そうなんだ。はっきり、あるときは厳しく教えるんだ。子供なんだから、とにかく反復して教えるんだ。
そんな先生だが、ある保育所でも教えていて、そこでは一部の親の反撥があるらしい。「なにか無理に子供がやらされているようだ」と。
そうなんだよ、やらされているでいいんだよ。初めはとにかくやらせるんだよ、自己表現は、やらされて、基礎が固まってそこで初めて自分の表現をするに決まってんだろ。
やっぱり最近、外れているやつが多くなってきている気がする。まさかあの軍国主義に反対しているでもあるまいに。自由さの履き違え、反吐がでる。
結局園長に言われたんだって。「もう少し声の大きさを控えてください」
2002.11.10 日
晴れ
田中耕一氏が「癒し系サラリーマン」と呼ばれている。マスコミはいつも言ったきりでOKだ。検証も反省もない。「たまちゃん」も冬空の下もう相手にされない。「鮮度」が良いと勝手に判断し、その「鮮度」が落ちると捨てていく。たまちゃんは地方版ニュースだし、田中耕一氏は優秀聡明な日本人である。
本当に素晴らしい人は、自分が素晴らしいと思える人間像を語り、それが自分ではなく、まだまだそこに到達できないと思っている人である。田中氏はそういう素晴らしい人物のように見える。
2002.11.09 土
今日は、保育所OBの為の芋煮会。少し雨っぽいので、仁川をあきらめて、保育所内で。しかし、今年は子供向けの料理教室的なものになった。ここでは、子供に包丁を使わせる。今、小学校の家庭科では、包丁は使われないのだ。学校も責任持てないし、先生も何もしない様に追いやられているし、社会は閉鎖的だし、隣人は関わらない方を好むし、全体が事なかれだし、要するに、今の空気はそうなんだ。でも、やっぱ、子供の手を見ていると少しヒヤヒヤだけどね。
保育所の催しでは10年以上、火熾し役。飯盒炊き。子供が投げ入れた生草で目が沁みる。室内の子供らのカレーと合体。最後に熾火で焼き芋。
2002.11.08 金
晴れ
日曜、娘のダンス発表会。ボンボン作り。一年も踊っていると形になってくる。先生の見て、体の感覚で覚えていくんだな。今日も練習だった。
体の表現、ダンス、ダンス、ダンス。
でもロックは踊らない。オレも踊らない。踊らずリズムを取って足を踏み鳴らす。スプリングスティーンのダンス。あれは驚いた。オレ達の音楽は踊らないんだ。だからスプリングスティーンは敢えて踊った。宙を浮いているような、何かそこはかと無く悲しいような気がした。
娘達のそれではなく。
2002.11.07 木
晴れ
おさめるものは、収める。
なぜなら、飲んでいるとそんな神経が働かないから・・・
原点は、そうあること。いつもそうなんだ、

簡単なことが難しい。

2002.11.06 水
晴れ
寒くなって、注文が急に増してきた。季節で変わるのよ、オレの仕事。
暖冬で言い訳はできないし、寒くて売れるのは当然と、どっちにしても辛いぜ。この国は季節がはっきりしているほうがみんなが幸せになることは確か。辛いことも楽しいこともあっていいのさ。
2002.11.05 火
晴れ
この季節、初めてコートを着て出た。季節は毎日を思うと長い気がするし、月一のバンドの練習から見れば、あっという間だし、ときめきから見れば不明瞭。
感動的な場面の季節が分からないことがある、たまに。それは余裕がないからかもしれない。折角だから敏感でありたい。折角だからとは、この緯度に住んでいるからである。
2002.11.04 月
晴れ
変わらないために、変わり続ける、という一見矛盾するような命題がある。
自分を見つめて、様々な立場に自分らしく、変わらないスタンスで感じ、表現するためには、そこに居るためには、自分を差し戻し、吐き出し、曝して直すのだ。自分は動いてる。上がっているかもしれないし、下がり続けているかもしれない。そこがどこかも分からない。気が付いたときには、もう終わっているのだろう。だから、曝すんだ、オレの意識している部分を、舞い上がって、或いは、納得している自分を。殴り続けて整える。一度壊して造る。
そして戻ってくるんだ。物差しもないんだけれど、もう違っているかも知れないけど。戻れないかもしれないが。
気が狂う前に、多分また変わるんだろう。変わらないことを目指して、だまして、あきらめて、収めて。そして、また始めて、勘違いして、振りをして、忘れて、気が狂う前にまた始まる。そして、いつも、また始まる。
この部分でオレは生きている。でも、もうちょっと頭が働いたら、オレはここに居られなくなる。
スタジオで練習を終え、家に帰り歯を磨いた。

CDをかける。

Jackson Browneは、まだ歌っているんだ。

2002.11.03 日
晴れ
冬支度で、家の近くのユニクロの駐車場がいっぱい。町内にユニクロができて、子供の服がダブることが多くなった。
出張に小山卓治のライブをかけて、3日間東京だった。ズルいよなオレは。
ほんとにネットで輪が広がってからというもの、たくさんの人と繋がることができている。これは本当に感謝。この手段が無ければ会えなかった貴重な人たち。オレはPCをいじり出して、4年くらい、随分生活が変わった。パソコンをもっと誤解していた。やらないと分かんねえ、裾野が広がったともいえるが。ふと、そんなことを考えた数日だった。大げさにいうと、人生の一部は変わってきているかも知れない。資本主義の基本、消費を喚起する商品開発。携帯電話ですら、この10年くらいのことか。生き方が微妙に変わってきている。
だって若いやつら、ヒヤヒヤして彼女の家に電話する必要無くなったんだからな。

過去の日記