英会話ができれば、外国人と気軽に会話できればと思っている中高年に。
今でも遅くない。英語教材や英会話教材を紹介いたします。
英語発音のレベルを上げる方法から究極の海外生活や、旅行英会話も TOEICも大丈夫!?

■over のいろいろ
「上に、〜を超えて」から「もっと上に、さらに超えて」という意味。 
そういえば、比較級の er がついてる。
英語は目に見える具体的な意味から、抽象的な意味に発展する。
「もっと上に、さらに超えて」が具体的なものを想定するが、「もっと上に、さらに超えて」で表現できそうなものに使われていく。超過するならなんでもって くらい。例えば、体重、時間、期間、能力など…。

さて、「上に」といえば、above もそうだが over は真上(だから覆いかぶさるイメージがつきまとう)。
above は真上を含んだ上の方。on も上だがこれは接触状態を表す。

目に見える具体例。
The plain flew over our house.   飛行機が家の上空を飛んだ。
(over があるため家の真上を越えていった意味がある。over の代わりに above を使ったら単に家の上空を飛んでいった意味となる。)
I fell over a stone.  石に躓いて転んだ。(身体が石を覆っているイメージができませんか?)
He spoke to me over my shoulder.  彼 は肩越しに私に話しかけた。(彼が私の肩を覆っている様子を想像してください!)
目には見えない例。=抽象的
A sudden change came over him.  突然の変化が彼を襲った。(over が彼自身を覆うようなイメージを想定)
He rules over a country.  彼は一国を支配しています。

「超える」イメージを使ってみます。
目に見える具体例。
We live over the road.   私たちは、道の向こう側に住んでいます。(道を越えているのです。)
over の代わりに across from the road でもかまいません。

ついでに
walk over a brook(ブルック小川)は、「小川をまた いで(覆いかぶさる)渡った」
walk through a brook は、「小川の中を歩いて 渡った」
walk across a brook は、「とにかく単に渡っ た」)
The coffee spilled over.「コーヒーがこぼれ 出た。」
(所定の場所から「超過」したのです。この over は、副詞として使われていますね。「超過」のイメージがspill「こぼれる」を修 飾した結果、副詞として使われています。 )

目に見えない具体例。
She is over 60 kilos.   彼女は60キロを超えている。

We stayed there over Sunday.(期間)日 曜までそこに滞在した。
(月曜の朝までいたことを含意してます。超えているのです。)

この期間を表すとき(期間の)幅もイメージできる。
He quarreled over money with her.   彼は彼女とお金のことについて言い争った。
(この over の代わりに about でもいいが、over のとき長く言い争ったのだ)

I don't give out my credit card number over the phone. 電話でクレジットカードの番号は教えられません。
(通常手段を表す over と説明されますが、やはり「この電話でのお知らせの範囲は超えている」。電話で話すべきことじゃないってことです。)

「超えて」という場合、距離が感じられ「向こう側」を表すこともできます。
Move over please. 「立ち止まらないでちょうだ い。」(はやく向うに行って)

そして、この「向こう側」、こっちからあっちの向こう側があれば、向うからこっちへの向こう側もあります。
Come over and have a drink.  「うちへ来ていっぱいやろう」
Would you like to sit over here ?「こっ ちに来て座りませんか?」

これは、どっちでしょう。向こう側の感じはありますが。
Are you busy or can I come over? 「忙 しいですが、それとも私のほうがお伺いしましょうか。」
「超えた」ら「終わる」こともあります。この場合「超える」が「終わる」も意味します。
Love is over.(オーヤンフィーフィーの歌)

Game is over.    Game is up.   両方とも「ゲームは終わった。」
(over に時間の幅を感じませんか?)

The good old days are over. 「古きよ き時代は、その時代を超えた(終わった)」
この over は、「副詞か形容詞か」などと思い煩ってはいけません。どっちでもよいのです。

まず、言葉(単語)があって、その使われ方が一定したとき文法上形容詞といったり、副詞といったり、前置詞といったりするのです。
ついでに、
He is over his cold.「風邪(を引いていた期間) の向こう側にいます(治ってますよ)。」
最後に能力を超えている場合。
She is over me in the office.   彼女は会社では私の上役だ。

■お風呂のお 話

■ 英会話なんて恐くない


■英語の敬語と丁寧表現

敬語はないが、丁寧な表現や控えめな表現が英語にはあるようです。
敬語といえば、儒教に影響をうけた韓国の絶対敬語がありますが、神の下に平等なキリスト教の影響を受けた英語に敬語のようなものは無いのは理解出来ます。

古い英語には you を表すのに thouye があり、目上の人や目下の人には使い分けていた時期もあります。thou は2人称単数主格、thee は単数目的格、ye は2人称複数主格、you は2人称複数目的格でしたが、後期中期英語の時代から複数の ye/you を尊敬語法として単数で用いられはじめ、単数の thou/thee を口語で使わなくなります。
16−17世紀には格の混同がおこり、you を主格に用い、ye を目的格に用いられるようになります 。
しかし、スムースなコミュニケーションのために、丁寧な表現や相手を思い遣った表現はあるようです。

例えば、NO とは、はっきり言わない。相手の発言に対し、いきなり発言内容を無視するような言葉の使い方は、日本におけると同じく失礼な場合があるようです。日本と同 じ ような受け方が英語にもあります。ヘッジ(hedge)と呼ばれる前置き構文です。
I can see your point ,but 〜 「あなたの いうこともわかるが、〜」
I can see what you are saying , but 〜も 同じ。
That could be true, but 〜「そうかもしれな いけれど、〜」
You may be right ,however〜 「あなたの言っている事が正しいかもしれないが、〜」
That's possible ,but 〜「その可能性はあるかも しれないが、〜」
また、付加疑問文もあります。
The football fan of England is terrible,isn't it?
イギリスのサッカーファンはひどいですね。
間接的であるため柔らかいです。前置き構文や付加疑問文は女性英語の研究成果といわれています。
男性的な言い方ではありません。
このような言葉をいれれば、言いたい事を主張するだけより大人の会話に近づいた気がします。
仮定法過去も、丁寧表現のためには有用な文法です。目上の人には敬語的ともいえます。

仮定法過去は、現実と違うことを表現する文法です。

「私が鳥だったら」と、私が鳥でないことを前提に話されます。そこで、仮定法過去を使って「依頼」をすると、もともと無理なことだとわかっていますが、お 願い出来ますかというニュアンスで、相手の心の不安を減らすようです。
英語らしくない回りくどい表現のような気がしますが、これがいいようです。
他にも、受動態というのありました。能動態でことは足りるのに何故受動態が必要かとも思われますが、受動態にすることにより、丁寧表現になるようです。
You gave me a wrong information .「あ なたは、私に誤った情報をくれた。」
主語の位置にある人の顔はつぶれてしまいます。
そこで、I was given a wrong information .と し、最後の by you を省略すれば、相手の体面は保たれます。
相手の体面を保つような表現を探すのは、日本も英語の国も同じようです。

また、進行形も一時的な意味合いをもつことから、ていねいな表現になる場合もあります。
I hope you'll join us.    あなたの参加を希望している。
I'm hoping you'll join us.   あなたの参加を今一時的に希望しています。

現在時制は、今を中心に少し前、今、少し未来を含んだ幅のある時制です。
下の文は、今だけの希望になっています。
I'll see you tomorrow. 「明日お目にかかり ます。」(現在の意志を表し、相手に気持ちを伝えます。)より、
I'll be seeing you tomorrow.「あすお目 にかかることになるでしょう。」
(私の意思とは無関係に会う事になるでしょう、となり相手に心理的負担を与えない表現になってます。)

他には、
I'll wait for you.  より、I'll be waiting for you.が丁寧です。

打ち消し表現でも丁寧な言い方があります。
「私は彼を好きじゃありません。」
I don't like him.
I dislike him.
I hate him.
最後の hate は、嫌悪感を直接表します。だから、3つのなかでは1番直接的です。
dislike も「好きじゃない」と直接的(好き、を打ち消す)です。
don't like は、文を打ち消しており間接的な感じがします。

「あなたの奥さんは幸せではありません。」
Your wife is not happy.(文全体を打ち消し、間接的)
Your wife is unhappy.(幸せであることそのものを打ち消し直 接的)

丁寧さ加減をみてみます。
Close the door.よりも、
Please close the door.よりも、
Will you close the door?よりも、
Will you please close the door?よりも、
Won't you close the door? と丁寧になっていきます。

Will you 〜?は、Are you willing to close …?に近く、
肯定的な答を期待した上で、聞き手の決定にゆだねているのに対し、
Won't you 〜?は、聞き手に否定的な返答の可能性を暗示し、心理的に聞き 手は断りやすくなります。
しかし、
Won't you please close the door?は、
度を越えた丁寧な表現とされ、男性は使いません。


そのほか、
Once more please. は、命令文なので目下の人になら 可。そうでないなら不可。
I beg your pardon.        Beg your pardon?       Pardon?           Pardon me?

What's your name ?(お前は誰だ)は、初対面では不 可。
May I have(ask) your name? お名前を聞い てよろしいですか?

I want to see you tomorrow. より、I would like to see you tomorrow.

■仮定法を少し勉強

仕事上の情報を得るために、英語を勉強するとき仮定法を知らないでよいというのはわかる。新聞や、法律書や経済書、その他実学とされる分野で仮定法が使わ れることはない。しかし、何時人と話すことがあるかも知れないので少し知っておくことにする。
<仮定法現在>
現在・未来の事柄の想像を表す。動詞の原形を使う。口語では使わない。
例:If it be fine tomorrow ,he will go on a picnic . もし、明日天気なら彼はピクニックに行く。
<仮定法未来>
現在・未来の事柄で、ありそうもないことを表す。
例:If you should only work hard , you would be to pass the examination . 勉強しさえすれば、試験に合格するのだが。
<仮定法過去>
現在の事実と反対の事柄の想像を表す。
例:If I were not ill , I would go with you .  病気でなかったら、お供するのですが。
be 動詞は、were を使っているが、口語では was を使うのが普通。
<仮定法過去完了>
過去の事実と反対の仮定・想像を表す。
例:I had been you , I should done it . 私 があなただったら、それをやっていただろうに。
<その他>
I wish 〜、as if 〜、It is time 〜という構 文でつかわれる。
I wish I were a bird . 鳥だったらいいのにな あ。
She talks as if she knew everything . 彼 女は何でも知っているかのようにいう。
It is time you knew more of the wold . 君はもっと世間のことを分かってもいい頃だ。
仮定法 動詞(verbs)は、直説法(indicative mood)、命令法(imperative mood)、仮定法(subjunctive mood)として用い られる。
この用いられ方を、英語では mood(感情) と呼ぶ。
直説法は、感情を直接に表現する時に用いる動詞である。
命令法は、感情を命令的に表現する時に用いる動詞である。
仮定法は、感情を間接的に表現する時に用いる動詞である。(もし〜と仮定する方法ではない。)
仮定法は、何かを隠しながら(sub)次につないでいく(junctive)動詞(mood) である。

Don't worry ーthey could just forgotten to call. 日本語で訳せば、「もしかしたら電話をするのをただ忘れていただけのことかもしれないのですから」でよいかもしれない。
しかし、前後の文が分からないため、、不安な感情を隠しながら発話しているかもしれない、苛立ちの感情を隠しながら発話しているのかもしれない。ここが奥 ゆかしい仮定法だという。
Japan open the market.(命令文) 「日本よ、マーケットを解放せよ。」
Japan open the market.(仮定法現在)「神様、 どうか日本が市場を開放してくださいますように」→
「日本の皆様、どうか市場を開放していただきたいのです。」


【仮定法は口調を変える】仮定法未来を例に
You shall be quiet.とYou should be quiet.「いつまでもそんなことなら、こちらから無理やりにでも静かにさせますよ」から「面倒なことにならないよう、静かにしておかれ るのがよろしい のではないでしょうか」
You shall be quiet(if you are to continue to behave like that). から
You should be quiet(if you were to avoid trouble at a later time). へ口調が変わる。