今でももちろんそうだが、特にカシオが小さい頃はカシオの世話と自分のやりたい事との間でギリギリの戦い、せめぎ合いだった。
時には、眠ってからもちょこちょこ起きるカシオの背中をトントンと叩いて寝かす→ミシンをかけに戻る→また起きたので背中を叩く→ミシンをかける、の繰り返し。
結局根負けして、そのまま一緒に眠ってしまう日も少なくなかった。
そんな生活を経験しているからこそ、不満を漏らさずちいくまくんのもとに行ってやるおおくまさんってすごいと思ったのだ。
でも本を読み進めてみて、ちょっと安心した。
また眠れないと言うちいくまくんのもとに、おおくまさんはぶすっとしてそばに行く。
その後も怒ったような声で話しかける…。

やっぱりおおくまさんもなのね。
いつもそんなにニコニコ優しくばっかりしていられないものね。
カシオのことはどうしようもないくらい愛しちゃってる私だけれど、それでも自分中心にものを考えてしまうところは多々ある。
けれど、そんな自分でも「そんなもんだよ」と少しだけ肯定された気がして嬉しかった。
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