ちいくまくんは暗いのが怖くて眠れない。
ちいくまくんが眠れないとわかれば、やっとおもしろくなりかかった本を置いて、
ちいくまくんのところへ行くおおくまさん。

それだけで偉いと思った。

おもしろくなってきた本を置くというのは単純に言ってつらい。
いや、本に限らず自分が存分に楽しんでいることを中断されるというのはやっぱりつらい。
それを何の不平も言わずすんなりできるおおくまさんってすごいと思ったのだ。
その後もたったの4ページしか読めていないのに、
おおくまさんはまた眠れないと言うちいくまくんのところへ行ってやる。

やっぱりおおくまさんって偉いな…と思いつつ、
次第にちょっと焦ってきた。
きっと私なら少しばかし心にわだかまりを持ちながら本を置くと思う。正直言って「頼むから寝てよ…。」という気持ちは捨てきれない。だからきっと100%優しさいっぱいの気持ちでは行ってやれないと思うのだ。
そんな自分の気持ちを思うとやっぱり焦る。
これでいいんだろうか…と。
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