「ピー!ブフォブフォ、カンカンカン」
そう、音も出るのである。
あぁ〜もうだめだ。かわいすぎる。私はその音が鳴り終わらないうちに「買います!」と指をさしていた。するとお姉さん、「ありがとうございます。どれくらいしましょ?」
……………。
へ?どういうこと?
一瞬言葉の意味が理解できなかった私もしばらくしてようやくお姉さんの言わんとすることが理解でき、「もちろん、一冊で」と言った。すると、「あのね、一冊だと消費税かかっちゃうんですよ。二冊だと引かしてもらうんですけどね…。」

あんたね、絶対雑貨屋さんじゃないよ。

「いえいえ結構です、一冊で」とのやりとりがあり、ようやくその絵本は私のものとなった。
その後、このかわいい絵本に汽車を走らせ、ひとしきり遊んだ後、ふとテーブルの上にあった 領収書を見てみると、裏には何かズラズラ書いてあった。
「何々…?、クーリングオフについて……」

あんた、絶対雑貨屋じゃないよ。