そんなカシオの姿を見ながらふと思った。
「子供ってなんて無防備なんだろう」
そして試しに自分でも大の字になって寝てみた。いやいや、絶対無理。こんな態勢では到底眠れない。ほんと、誰でもいいから一度やってもらいたい。本当にしんどくて、何より落ち着かないのである。
子供って何なんなんだ?無条件で「守られてる」という本能があるものなんだろうか?だからあんなに無防備でいられるのか?それに比べて私の寝る時の格好はどうだ。横を向いて腕を組み、少し「く」の字になって寝ている。冬などはもっとひどい。足もきゅっと縮めて頭も下げ、なんというか小さく縮こまった形が一番落ち着いて眠れたりする。なんとスケールが小さいことか…。
さりげなく手を下に下げたりしてみても気付いた時にはまた大の字状態になっているカシオに比べて、誰に強制されたわけでもないのにびっくりするほど縮んで寝ている私。 つまらない事だけど、なんか悲しい。
大人っていつから大の字で寝なくなったのだろう。
|