えぇぇぇーーーーーーーっ?!
携帯だけならまだしも、上着まで?!
昼に…って、一体今何時?
何時間もスッカスカに涼しい格好してるのに気付かないわけ?

と一瞬思ったが、よくよく考えると気付くはずはない。
それはなぜか?言うまでもない、それはクマだからである。 説明の仕様がない、彼は昔からそんな人間なのだ。

去年の夏、海へ行くのにサンダルがないというので、家を出てすぐに靴屋さんでサンダルを買い、その足で海へと出発したことがある。
そして3時間後、彼は到着するなり部屋にも寄らず、まっ先に海へと飛び出し、そして叫びながら即座に引き返してきた。

「サンダルが流れたぁー!」

違う違う…。うまいこと言うな。
「流れた」のではなく「流した」のだ。
サンダルの寿命、わずか3時間である。
おまけに普段、3日に一度は「忘れた」と言って携帯を家まで取りに戻るくせに、こんな時に限って、ご丁寧にも携帯と財布をわざわざポケットに入れ、海に入っていたのである。

頼むから教えてくれ。
どこで何買うつもりだったんだ? →続きを読む