何度かかってきても内容は同じで、その度に彼は他の物を欲することなく常にブルマーをくれと言う。
そしてこちらもその度ごとにきつくなりすぎない程度に適当にあしらっていたのだが、そのうちあまりに長期にわたってきたためか、しだいにこっちも向こうも心情的には
「ぷかー。(実際にはタバコは吸いません)また、あんたか。」
「テヘッ、またかけちゃいました。」
的な親近感を徐々に示しつつあったことは確かだ。なぜならその頃には私も電話口で
「あんたな、いったい誰なん?いつまでこんなことすんの?もうええんちゃう?」
とか少し説教じみたセリフも出ていたし、向こうも「うん、うん」とか言いながら素直に聞いていたりする日もあったからだ。
そして、ついに私は大学生になった。その頃にはほんとにたまにしかかかってこなくなっていたので、いたずら電話のことなど忘れていたぐらいだったのに、彼は律儀にも覚えていたのか、それともふと思い出したのかまたいつもの口調で電話がかかってきたのであった。
「はい、もしもし。」
「なぁ、ブルマーちょうだいや。」
「………。ごめん、もう大学生やし、さすがにブルマははいてへんわ…。」
ガチャン。
って、私、謝ってるし!!
→続きを読む