今の私からは想像もできないが、私は中学生の頃とても真面目な学生だった。学校には当然休まず通っていたし、言われなくても勉強もちゃんとしていた。
ちょうどその頃、家族+親戚の間で「ディズニーランドに行こう」という計画が持ち上がっていた。
楽しいはずのこの計画も私にとって唯一の問題点があったのだ。それは「金曜の夜に出発する」ということである。それはつまり必然的に土曜日は学校を休まなければならないことを意味する。
先にも述べたが、当時の私はとても真面目だったので「学校を休む」ということにとても敏感になっていて、しかも土曜日には体育があり、体育は授業時間がもともと少ないため、1日でも休むと成績にひびくとか考えていたわけだ。
ガリ勉くん参上。
まあ、それはいいとして、その
「土曜は体育があるからなるべく休みたくない」
ということを母親に言うと、母はすかさず
「ほんならあれ?あんたはこれから一年間、一回も体育は休めへんっていう保証でもあんの?
カゼもひかんと一年間絶対体育は受けられるっていう保証でもあるわけ?」
と言ってのけたのである。
もう一度言おう、これは「学校を休みたくない」と言っている子供に対して、母親が「休め」と説得している会話である。
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