齋藤さんは「付け足し言葉というのは、言葉の勢いが止まらずに、シャレで言葉を付け足したもののことです」と、書いています。
読んでみると、昔実際に使われていたこんな楽しい言葉達も今では知らないものの方が多く、これもまた童謡と同じでだんだんと忘れられていくのか…と思うと残念でしかたがありません。
昔の言葉ってどうしてこうもおもしろかったり、かわいかったり、素朴だったり、なによりゆったりとしているのでしょう。今ではちょっとした言葉もすぐに略しがちですが、これは略すどころかわざわざ付け足しているのです。でもそれによって会話にユーモアが存在しているし、何より余裕が感じられます。
ま、確かに、ものすごく怒っている時に、「すいませんねん 亀は万年」と謝られたら、「な、なに〜!!」とより一層腹が立ちそうではありますが、それでもこのような言葉遊び(?)が伝えていけたらやっぱり素敵だなと思ってしまいます。
ちなみに私の母の世代では「結構毛だらけ猫灰だらけ」の後にまだ言葉が続いたらしく、「結構毛だらけ猫灰だらけ お尻の周りはク○だらけ」と言っていたそうです。これを本にするのは辛すぎる…。
というより母の周りだけだったらどうしよう。