デザインもスッキリと潔く、見ていて気持ちがいいし、とにかく一つ一つの和菓子が「うっ…」となるくらいかわいく、繊細。
中には「きぬがさまん」なんて名前の和菓子もあり、鉄人衣笠がバット片手に赤マントを風になびかせている図、つまり「衣笠マン」をおもわず想像してしまったりと(歳がばれる上にバカ丸出し)、いろいろ楽しめたりもする。

確かに和菓子は好きだが、「好きな食べ物は?」と聞かれて、まっ先に和菓子を思い付くほど好きでもない。
なのになぜ…? 自分でもわからない。
とにかくパラパラとページをめくっているだけでとっても幸せな気分になるのだ。ニヤニヤしてしまうのだ。
そしてニヤニヤしている自分にハッと気付いた時、やっぱり私は本が好きだなぁ…と改めて気付かされるのだ。
この本だけに限らず、私の中で「持ってるだけで幸せ本」というカテゴリーに分けられる本は、だいたいにおいて自分の本好きを再認識させてくれる本なのだ。

どうぞ皆さんも、本屋さんで見つけてニヤニヤしてみてください。