謝りたいのなら素直に謝ればいいし、「言葉だけではちょっと照れるな…」という時はプレゼントと一緒に言葉をそえてみるのもいいかもしれない。だけどそんな簡単に思える事ですらできなかったりするわけだ。
ほんとは、その時自分がどうしたいのかだけを考えて行動すればもっと話は簡単なのかもしれないが、「こうしらどうなるだろう?」「こうしたらどう思われるだろう?」などとあれこれ頭で考えすぎて、事態をより複雑にしてしまったり…。

問題は「相手がどう思うか」ではなく、「自分がどうしたいか」なのに…。

深い意味はない。
かなちゃんはその時、きっととても楽しみにしてたであろうドーナツを、何の邪心もなく落ち込んでいるブルくんにただ「あげたい」と思っただけなのだと思う。そしてその気持ちがブルくんには通じたのだと…。
いくら大人の世界は複雑だとは言ってみても、仲直りしたいのにつまらない意地をはって謝れないなんて…
相手の受け取り方を心配して謝れないなんて…
やっぱり悲しすぎる。

相手の気持ちを慮ったり、自分の行動を先にシミュレーションして考えたりできるところって、
大人のすごいところであるのだろうけど、時としてとてもバカらしいところになるのかもしれない。

食べかけのドーナツで仲直りできる間柄ってかわいいな。
自分の気持ちに正直になれない時、食べかけのドーナツを思い出してみようかな。
そしたらもっと素直になれるかな。