いくつもいくつも積み上げられたビニールの袋には、しっかりと「昆虫ゼリー」と書かれてあったのだ。
見間違えようもない、袋にはカブトムシの写真がのせられてあったのだから。

な、なにぃ〜?!昆虫用のゼリーがあるんじゃないか〜!!

またしてもやられた…。あやうくカシオのゼリーをあげるところだった…。
でも、大丈夫。慌てない、慌てない。
これまでもクマの情報は本当にあてにならず、度々とんでもない事態に遭遇してきた私は、これぐらいのことではあたふたしないのである。

呆れながらも買物を続けた私達。
まだオスとメスを一緒にに飼ってはいけないとのことだったので(いや、この情報も今思えば怪しい…)、2つのケースを購入し、そして餌のゼリーを買って帰り、それぞれ別 のケースに入れて飼いはじめた。
教えられたとおりゼリーを土に埋め込むように置き、霧吹きで水をかけてやり、ひとまず終了。
一連の勇気ある行動に、よくやったと自分をほめちぎる私。

だが、おかしい…。
次の日、またその次の日になっても、オスの餌が全く減らないのである。
メスの方はガンガン食べているのに、オスは全く食べてくれない。
少し焦った私は「ゼリーが気にくわないのだろうか…。」と思い、「時々あげて」と言われていたスイカをあげてみることにした。
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