尼崎 富松神社尼崎 富松神社

富松神社 由緒

富松神社は、約1250年前に僧の行基が人々を指導して、猪名野笹原を開拓し、稲作を進めるとともに、富松の里の守り神として神様と仏様をおまつりしたのが始まりと伝えられています。  
平安時代には藤原摂関家の荘園を守る鎮守の社でした。戦国時代には数度の兵火にかかり社殿や堂塔は焼失し、面影はとどめませんが、樹木などに微かに昔時が偲ばれます。江戸時代に至り、尼崎藩主松平遠江守公厄災除祈願所として特別の庇護を受け盛況を誇りました。大東亜戦争敗戦後は社会変化により神社の基盤は崩れましたが、人々のふるさと富松への信仰心は途切れることなく、里の人々に大切にされ、今日も神様への感謝のお祭りが続いています。
御本殿は1636年に再建されたもので、昭和43年に兵庫県重要文化財に指定されました。その御本殿を覆う社殿は昭和41年に造営され、平成28年には御造営50周年を迎えました。

富松神社 本殿(兵庫県指定重要文化財)

富松神社 本殿
神社の創立は明らかではありませんが本殿は、寛永13年(1636)に社司良雄が再建したもので承応2年(1653)、寛文11年(1671)等の数回の修理を経て、平成7年(1995)1月17日の阪神淡路大震災には、当社も損傷を受けましたが氏子崇敬者の方々の多大なる御協力により修理復興も完了し今日に至っております。 本殿は、一間社春日造で かつて富松神社が春日神社に縁ある御社であることを意味している様に思われ、組物(三つ斗組)、蛙股などは極彩色で 壁には絵が描かれており華麗な桃山時代の余風が伝えられております。 (昭和43年3月29日兵庫県重要文化財に指定)

富松神社の神様

富松神社の神様は「家内安全」「厄除開運」「事業発展」「縁結び」「子授安産」「子供の健全な成育」「健康長寿」「勝運」などのご神徳があります。

■主祭神 素盞嗚尊(すさのおのみこと)
素盞嗚尊は日本神話(古事記・日本書紀)にも登場され、川の化身である「八岐大蛇(やまたのおろち)」を退治され、「奇稲田姫(くしなだひめ)」という美しい稲・田んぼを表す女神様と結ばれた神話のストーリーから、治水、農業と開拓の神様として古くから崇敬を集めています。
■相殿神 応神天皇(八幡大神)
応神天皇(八幡大神)は文学、織物、裁縫、鍛冶、造船など、積極的に外国の技術を取り入れられ、日本の産業を大きく発展させ、そのご活躍ぶりが後世に伝えられ、特に国家の守護神として尊敬されてきました。 また、源氏の氏神(ご先祖の神様)として、古来、武家の篤い信仰を集め、各地におまつりされるようになりました。明治41年12月19日、富松城跡に奉斎されていた城山神社から富松神社へお遷りになり、相殿神として御本殿にお祀りされています。
■末社にお祀りされている神様
富松神社の境内には、御本殿以外にも「末社(まっしゃ)」という沢山の小さな御社に神様がお祀りされています。それぞれのご神徳により富松の里の家々をお守りくださっています。

富松神社境内図 祭神

富松神社 御神木

拝殿の右側にある樹齢約500年の大クスノキは、富松神社の御神木として神社と富松の里を見守り続けています。木の洞が「耳」の形に似ていることから、参拝者の“願い”や“悩み”を聞いてくださる御神木です。参拝の際には是非「耳」を探してみてください。

御神木

社殿御造営50周年記念事業について

富松神社は平成28年に社殿造営五十周年を迎え、風雪に耐えてきました社殿銅板屋根を美しく葺き替え、こども神車は改修工事により、新調同様の神車へと甦っております。 また後世に継承すべき御神木(大楠)を始め社叢景観の整備や神社宝物庫の建設も必要とされ、今後も記念事業の計画を進めて参ります。只今、この記念事業に対し広く募財のご協力をお願いしております。何卒、ご浄財を賜りますようお願い申し上げます。
●記念事業の概要
①社殿銅板屋根葺替え工事 ②子供神車修理改良工事 ③大楠樹木保全工事 ④北参道境内整備工事 ⑤末社・稲荷社拝所修理工事 ⑥神社宝物収蔵庫の建設 他
●記念事業予算 総額 7,800万円
●募財協賛金 一口 10,000円(一口以上)
※協賛申込みいただける方には、誠に恐れ入りますが、神社授与所までお問合せください。

交通のご案内

■阪急神戸線 塚口駅(南口より)
阪神バス尼崎市内線30(武庫川行)または 阪神バス尼崎市内線31(阪神尼崎行)乗車
バス停「尼崎北小学校前」下車 西へすぐ
■阪急神戸線 武庫之荘駅(北口より)
阪神バス尼崎市内線48(JR尼崎駅行)乗車
バス停「尼崎北小学校前」下車 西へすぐ
■JR尼崎駅(南口より)
阪神バス尼崎市内線48(阪急武庫之荘行)乗車
バス停「尼崎北小学校前」下車 西へすぐ
■徒歩 武庫之荘駅より約15分
■お車でご来社の際は、境内に駐車可能です。
【注意】祭典行事(1/1~1/3正月三が日、1/15とんど神事、2/3節分祭、5/11一寸豆祭、7/26富松薪能、10/5・6秋季例祭神賑行事、12/31大晦日 等)の日は駐車できません。

富松神社アクセス

ご祈祷のお申込み・お問い合せ

富松神社 授与所
電話番号 06-6421-5830
FAX番号 06-6421-5879
〒661-0003 兵庫県尼崎市富松町2丁目23番1号