と思っていたのだが、お母さん達の方はというと、
「オレンジがおいしいんやって。ほんならオレンジにしよう。」
とめちゃくちゃあっけなく私の言葉を信じてくれた。
よけいなこと言ってごめんなさいね。でもあなたたちの選択はすばらしい…。
と心の中でよしよしとうなずいていたところへ店員さんが
「はい、チェリーです。」
と私にソフトクリームを手渡した。
あ、やばい、このタイミング…。「オレンジがおいしいよ」とすすめておきながら言った本人はチェリー?
これはおかしすぎる。
ち、違うんです。私は全種類を食べている途中で、今日はチェリーに挑戦する日だったんです。今まで食べた中では本当にオレンジが一番おいしかったんです。
なんて長い言い訳ができるわけもなく、「あの、色々食べてるんで…」なんてわけのわからないことを蚊のなくような声で言いながらチラッとお母さん達を見てみると、私の想像どおり、二人の顔は「してやられた!」という表情のまま固まっていた。
ち、違うんです。本当にオレンジが…。

やっぱりこの癖、治した方がいいと思います?