彼女はこちらの想像をはるかに超えたふてぶてしさと鈍感さを持ってして、この抗議が抗議であることを知ってか知らずか、全くの無視状態で注文を聞き終え、当然のごとく返事もせずにプイと奥に消えていったのであった。
ここで「ぎゃふん」という表情をしないまでも、「チェッ」っと舌打ちするくらいのリアクションがあった方がまだ良かったのかもしれない。一食分捨てる覚悟で臨んだこの「すうどん」に対して全くのノーリアクションだったことがクマのイライラをさらに増長させたようである。
それからは今まで我慢していたものを一気に吐き出すかのように立ち上がり、
「うぉ、うぉ、うおぉーーー!」
と吠えまくったのであった。
結局吠えるのかよ…。