色々本を読んできて思うのは、心から感動したりおもしろいと思える本に出逢うことは本当に難しいということだ。そういう本に出逢いたければ数多く読むしかない。それは本だけに限らず映画でも舞台でもそうだろう。いくら人の評判を聞いて参考にしても感じ取るのは自分だから結局は自分が接触するしかないのだ。
また同時に、それには時期やタイミングも非常に重要になってくる。
当時流行していた本を読んで「なんでこんな本が売れるんだろう?」と思った経験はないだろうか?
しかし数年後に読み返してみると今度は「泣けて泣けてしかたがなかった」なんてこともないだろうか?
もし同じ経験をされた方ならおわかりだろう。当時、その本を「良かった」と語っていた友人に数年後興奮気味に「泣けたよー」と感想を語っても当然相手にされず、その温度差にショックを受ける気持ちが…。
人であれ物であれ、出逢いには「時」というキーワードも切り外せないのだ。

母が「氷点」を与えてくれて私の読書好きを進化させてくれたように、このnude lightが、誰かが何かと出逢う最高のタイミングとキッカケを与えることになれば、これほど嬉しいことはないと思っている。