「はい、これ。」とマンガを貸してくれる彼女。
「あ、ありがと。」と受け取り、バッグにしまおうとする私。
別に問題はない。
この行為を本屋さんでしようとしたことを除けば…。

そう、そこは本屋さん。さすが小学生、何も考えずにわざわざ本屋さんでマンガの貸し借りをしようとしたわけである。しかしいくら小学生だといってもさすがに空気は読める。バッグにしまおうとしてハッと気付いた。

ここって本屋さん…? もしかして私達、場所間違ってる…?

しかし、時すでに遅し。店のおじさんはジッとこっちを見ていた。
「あ、あの、これは家から持って…」
「ややこしいことせんとってね!」
私達が言い終わらないうちにおじさんは一言言い放った。
そりゃそうだ。これではレストランに入ってわざわざお弁当を広げるようなものである。
まさに「何もここでやらなくても…」という状態だ。→続きを読む