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(2002)

3月30日

TVもつけず、なんとなくしんとした夜に

かしゃり、という軽い音が時々どこからか聞こえてきます。

子どもたちの部屋に行って見てもだれもいないし、何事もないし。

お二階の方が何かしていらっしゃるのかな?

夫と2人で「何の音だろう。」と顔を見合わせて??。

そこへバイトを終えた長男が帰って来ました。

長男が夕食を食べていると、また、かしゃりという音。

そして長男がつぶやきました、「あー、氷が落ちる音。」

なーんだ、そうだったのか。

12年間使った冷蔵庫がだめになって、新しい冷蔵庫を買ってそれが今日、届いたのでした。

上の容器に水を入れておいたら下の受け皿に氷ができる!

それを楽しみにしていた夫と私。

その氷ができて、下の受け皿に落ちる音だったのです。

それにしても、何故長男はすぐに分かったんだろう、とまた夫と不思議がったのでした。


3月16日

ちょっとした事情があって夫がテディベアをもらってきました。

割と大きくて、生まれたての赤ちゃんくらいの身長があるテディベアで

可愛い顔をしています。

毛もふわふわで、

抱っこしてみると、すっぽりと腕の中に納まっていい感じです。

ふうん、なかなか可愛いですねえ。

もしかしたら、仔猫ちゃんがやってくるかも知れないので

ショコラにも近づけて反応を見てみることに。

ショコラは、しばらくながめた後、くんくんと匂いをかいで

なんとなく、興味がある素振りです。

うん、うん、いいぞ!

「おねえちゃま、よろしく」と、テディベアの手でショコラを触ると

ちょっと、こわくなったのか、後ずさり。

そんな風に

夫と私はしばらくテディベアで遊んでしまいました。

次男が、そんな私達をしらけきった顔で見ていました、、、。



ジルという名前までつけた

3月8日

今日は気温が低くてお天気はいまいちだったが

絵の好きな友人と芦屋方面のギャラリーを3つほど回った。

最初のギャラリーには、いろんな器が展示してあった。

新人の作品が多いらしく一般では見ることのできないちょっと変わった作品が楽しかった。

中でも、遊びが1番取り入れられた美しい色の小皿をいたく気に入ってしまって

衝動買いした。

2つ目は、油絵の風景画小品が20点ほど展示してあった。

本来は人物画を描いていたそうだが

不況の中、なかなか絵も売れないようで風景画をということらしく

絵の中の空にかかった虹が悲しかった。

3つ目は、小学校の時の図工の延長のような楽しさあふれる

カードや陶芸、雑貨、布ものなどの展示で、1番面白かった。

ほんの少し、発想を変えただけで生活が楽しくなるんだと

日ごろの怠慢をちょっと反省。

そのギャラリーRは、ギャラリーだけではなく、

1階がカフェ、2階が雑貨店、地下は音楽スタジオになっていてすごくおしゃれでいい感じだった。

カフェで、豆腐プリンに黒蜜と黄な粉のかかったものとジャスミンティーをいただいた。

おいしかった。

芦屋は探検すれば、まだまだ面白そうなところがいっぱいありそうなところなのだった。

            
単調な毎日、ちょっと工夫して楽しくしたい。


3月6日

NYのグッゲンハイム美術館で開かれたノーマンロックウェル展が大盛況だったようだ。

アメリカの人々が米同時多発テロで受けた心の傷は深い。

それを癒す一つの手立てとして、彼の描いた古き良きアメリカが求められたのだろうか。

普通のアメリカの人々の日常を愛情とユーモアを持って描き続けたノーマンロックウェル。

さまざまに変化して行くアメリカとともに歩んだ一生だった。

イラストレーターとしては、アメリカ中に名を馳せた彼だが

実は、常に芸術と名のつく絵画を残したいという夢を追っていたと言う。

かなわぬ夢に悩むことも多かったらしい。

しかし、彼ほどアメリカ臭い絵を描き、広く人々に愛された画家はいない。

今、再び自分の描いたものが必要とされ、人々の心に安らぎを与えていると知ったら

彼はどう思うだろう。

生きている間、なんと言うばかげたことで悩んでいたのだろう

と、苦笑するかもしれない。

そして、今のアメリカをちょっと悲しい思いで描いているかもしれない。




3月2日

久しぶりに土を触った。

昨日、衝動買いしたテディベアというミニバラをちゃんとした鉢に植え替えた。

いい具合にウェザードした鉢にネットをひいて

ごろ土を入れて、赤玉土と腐葉土を混ぜたものを入れた。

そして、元肥をまいて、また土をかぶせてそっとテディベアの苗を置いた。

ウォータースペースを残して回りのすきまを土で埋めて、出来上がり!

植え替えただけだけれど、自分のバラという気がして、可愛いなあ。

ベランダでバラを育てるのは、地植えより簡単だと思う。

虫が来ないし、風通しが良いため病気になりにくい気がする。

すでにある5鉢のバラも、剪定を済ませた。

紫がかった濃い赤で縁取られたぴかぴかの葉が、一杯出て来ている。

うどん粉病に負けないでがんばれ!

5月が楽しみだ〜。



テディベア

2月28日

最近、どうもショコラと仔猫ちゃんのことで頭が一杯なのだ。

何か一つのことを考え出すとそればっかり考えてしまう。

だめだよ〜、他の事を考えよう、と思っても

気がついたら、また思考がそのことに戻っている。

『ショコラと仲良く暮らしてくれるかなあ、ショコラがまた押入れに入ってご飯を食べなくなったら』

と、心配しても仕方のないことばかり思ってしまう。

『性格的に、男の子の方がおおらからしいからやっぱり男の子がいいかな?

いやいや、でもお医者さんは、妊娠したら身体に負担がかかるから

女の子がいいと言っていたし、、、。

男の子は元気がいいから、ショコラが恐がるかも知れないし、やっぱり、女の子かなあ、、、。』

考え出すときりがない。

『そんなに悩むんだったら、やめればいいじゃん!』

と、突然出てくるもう一人の私。

『いやぁ〜、だって2匹で仲良くしてくれたらこんなに幸せなことないし。

もう1匹いた方が、ショコラが元気になるかもしれないってお医者さんも言ってたし。』

もう一人の私に反論する私。

疲れるよ〜、まったく。


2月24日

群ようこさんの対談集、『驚典』を読みました。

群さんは聞き手としてあっさりしているので、気持ちよく読めました。

その中の、森まゆみさんとの対談で

書きたいものと読者が好むものとのギャップについて書かれていました。

群さんの著書の中に、森茉莉について書かれた『贅沢貧乏のマリア』というのがあります。

私は、群さんの本の中では1番好きな本ですが

群さんの多くの読者には、「あんなつまらない本をなぜ書くの?」と不評だそうです。

読む人がいてこそ、書くのであれば、

それを無視するのは難しいことかな、と思います。

そう言うジレンマを抱えている作家は、案外多いかもしれませんね。

しかし、自分の書きたいものをあえて書く、読者の意向に添えなくても書く、

それも、大事なことかなあ、と

何者でもない、私は思うのでした。



夙川のノラちゃんは太っている。本文に関係なし。