山海堂談義・紹介



穐月つかさ Akiduki Tukasa
「どうせなら、楽しくやろうじゃないか」
醒花の古くからの友人。というより悪友。外見は同年代である。以前は陰陽師であり人間だったが、現在はヒトに言えないようなイキモノ?だったり。あえて誰もそこに触れない。
醒花が大人気なく絡む唯一といって良い存在。山海堂にいることも多い。彼らが組んだ策謀は洒落にならぬと、証言するものは多数。飄々とした男で、彼も大抵は和装。篠青の友人でもあり、椿の術の師匠。また、佐保の夫でもある。



亜聖 Asei
「愚か者の末路なんざ、興味はないよ」
燈明閣の主人。やや人嫌いの……今生は女。記憶を保ったままで人間の器に転生を繰り返している。
醒花の古き知人。その主義主張の違いから、実は対立することもしばしばだったり。



佐保 Saho
「御用があればお呼び下さい。すぐに駆けつけます」
穐月の妻。本来は醒花の第一の使鬼。二十歳前後の女性の姿と鷹の姿を持つ。さっぱりとした裏表のない人格で、主人達よりも余程信頼されていると、もっぱらの噂……雄々しくも太刀を振るうのを得意としている。実は戦闘用の使役なのだが、山海堂の家事担当。密かな趣味は着物を縫うこと。


篠青 Sasaao
「気のせいか、行為がいつも裏目に出てるような……」
口を開かなければ、ただの黒い猫。口を利くとチンピラな黒い猫。人の容を取る時は、二十代半ばの青年となる。色々と事情があって、醒花にはいつも勝てない。椿にはもっと絶対に勝てない。音楽の才に優れ、さすらいのピアノ弾きとして知る人ぞ知る。本性は風を属性とする白い虎。本来のチカラは現在封じられている。椿の夫のはずだが、その関係は非常に微妙にして繊細。しばしば家を追い出されているらしい。
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醒花 Seika
「願わくば、望みがすべて叶うよう祈っているよ」
京都の片隅にある山海堂の店主。長い黒髪を背に長し、常に和服を愛用している。またの名を醒花翁と呼ばれる。外見は三十歳前後に見えるが、実年齢は不明。ずいぶん昔から京都に住んでいたらしい。
趣味は植物改造と骨董収拾? その正体は、色んな意味で不明。性格は一見温厚そうだが、かなりの曲者。親しい者ほど、警戒する傾向がある。
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野々内 淳也 Nonouti Jyunya
「将来なりたいものは……常識人かな」
父親の転勤に連れられて各地を転々として育ってきた、山海堂でバイトする高校生。非常によく見える『眼』を持つ霊感少年。色々と厄介なモノに好かれる傾向があり、常識的平凡生活を夢見るも、夢で終わりそうである。普段は余計なものを見ない為に伊達眼鏡をかけているが、この職場の所為で余計にヘンなものを見ているという説もある。


伏見 Fusimi
「私は己の役割を果たすだけです。ですから今は、彼だけのために」
本来は醒花の使役する式のひとり。かつては醒花や穐月と敵対していた陰陽師の式神だった。二十代半ばの青年の姿と、黒く大きな犬の姿を持つ。
かつての有事に、淳也の護衛を務めるために守護として派遣された……だけだったはずが、いつのまにかすっかり淳也と馴れ合ってしまい、同居している。掃除や調理を分担させられていたり、戦闘専門のはずがすっかり家事の達人に。篠青とは昔からの犬猿の仲。椿とも殺し合いまでした仲だが、こちらの関係は悪くもない。



ヘンリー・エヴァンズ
「これは面白い品物ですな!」
かつて醒花と親しかった英国紳士。妖精や妖怪の実在を信じており、よく山海堂に出入りしていた。日本文化に興味を持ち、開国後の京都に居を構えていた。本業は医師。京都で客死しており、実は遺品などは醒花が英国へ運んだ。


北条椿 Houjyou Tubaki
「面倒なことを放っておけないものですから」
「よろず禍事引き受けます」との看板を掲げ、人に混じって暮らす娘。他人に語ることは少ないが、かなり複雑な生い立ちをしている。本業は陰陽師であり、穐月の弟子。醒花の娘(養い子)でもある。篠青の妻でもあるのだが、彼に対しては非常に頑な。冷静沈着を誇るが、篠青が絡むと感情的になる。淳也とは苦労性同士として通じるものがある、らしい。


真神 Magam
「いつか時が尽きるまで、ただ在るがままの姿を見守るのみ」
醒花の友人。現在は京都の外れに窯を開いて雑器を造ったりしている。無表情・無感動に見えるが、落ち着いた穏和な人格者として知られる。物に動じない性格と言えば聞こえが良いが、ちょっと感覚がズレているだけかもしれない。意外とカワイイモノ好きで、現在はカボチャのオバケと二人?暮らし。本名は波多瓊和命(はたのにおのみこと)。また、大口の真神とは大神(狼)を指す言葉である。
彼の過去は……
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咲宮神社 Sakimiyajinjya
『神とは自然そのものである』
山海堂に繋がる、京都に在る小さな神社。小さな丘にあり、咲森と呼ばれる社の背後の森を神域としている。ご神体はとある刀、らしい。醒花達に縁の深い神社であり、多くの祭事には一族が関わっている。


山海堂 Sengaidou
『望むものが、必ず手に入るとは限らない』
常宵小路と呼ばれる路地にある店。いかにもあやしげな品揃えは、店主の趣味の表れ。正規の道順は、咲宮神社の境内を通過するルート。裏には広大な屋敷と庭があり、しばしば迷宮と化して迷子を生産している。。
店の経理や納税状況は限りなく妖しいが、何処からともなく現れる常連によって、一応経営が成り立っている模様。


燈明閣 Toumeikaku
『迷える者をいざない、苦しみを突きつける』
山海堂と同じく宵闇小路にある店のひとつ。
燈明とは迷いの闇を晴らす智恵の光。心に闇を持つ者は、この店の灯火に引かれて訪れるという。ただし店主は人間嫌いなので、助けてもらえるとは限らない。小路の住人にとっては、夜間も開いている便利な喫茶店である。    



常宵小路 Tokoyoikouji
『足を踏み入れるのは容易く、再び離れるのは困難である』
山海堂や燈明閣がある辻の異称。常に宵である……いつ訪れても逢魔ヶ時であると言われる路地。住人は『常識的ではない』存在が多い。
何処にも在るはずが無いのに存在し、何処からでもすぐにたどり着ける……そんな、現世とは位相のずれた領域に存在している。



花屋敷 Hanayasiki
『ここはまるで、古き時代のままに時がとまっているようだ』
かつては醒花の友人だった英国人が住んでいた屋敷。帰国する際、管理を醒花に託していった屋敷。今では穐月夫妻が住んでいる。
屋内のいたるところに、最初の持ち主が花の絵を描いているのが呼び名の由来。庭も広く、多くの花木が存在しているが、そこには憑いてるモノも色々と存在しているらしい。










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