先日のFMW横浜アリーナ大会にて、ショーン・マイケルズがレフェリーを務めましたが、私はHBKが絶対に得意技のスウィート・チン・ミュージックを出すと予想し、3パターンほど予想してみました。さて実際にはどうだったのでしょうか? 見てみましょう。
どうしてスウィート・チンを出したかというと、ハヤブサが再三に渡ってレフェリーに暴行を加えたからです。レフェリーチェックの祭に、一発ローブロー。椅子を取り上げようとした祭に、「うるせい!」とばかりに一発。等など。 もっとも、これはファンサービスの意味合いが強く、その後はハヤブサもおとなしくなりましたし、ショーンも公平なレフェリーをしていました。
ショーンは半ズボンにノースリーブだったので分かったのですが、かなり痩せてました。ちょうど、馳浩が選挙後に当選報告のために初めて新日本のリングに立った時のような感じでしたね(分かりにくいかな?)。
また、開場前にアリーナの裏の駐車場の辺りでショーンを見かけました。今思うと写真に撮っておけばよかったのですが、5人で並んで歩いており、キニョネス、ドリーマーとあと二人(たぶんレイヴェンとマホーニー)と何やら話していました(たぶんただの雑談)。
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11月23日(火)FMW 横浜アリーナ大会 (※フォントは小さ目のほうが見やすいです)
WEW6人タッグマッチ選手権王者決定戦 〜スナッチングラダーマッチ 60分1本勝負
6人トルネードタッグマッチで、リング上にラダーまであるのでゴチャゴチャした試合だったのは否めず。それなりに見所も有りましたが、“ラダーマッチの達人”ショーン・マイケルズの目の前でやるには少し失礼な内容でした。 試合そのものよりも、試合前に流された両チームのプロモビデオの方が笑えました。
女子スペシャルタッグハンディキャップマッチ
いたって普通の女子プロレス。順当に中山の勝ち。
異種格闘技空手ジャケットマッチ ○ウィリー・ウィリアムス (KO) 非道× 「熊殺しが来た!」というけど、やっぱり非道は弱いし、ウィリーも衰えは隠せず。テーマの見えにくい試合でした。
レスリング伝承スペシャルタッグマッチ
あのザ・ファンクスが7年8ヶ月ぶりに来日!! スピニングトーホールドが鳴り始めた時点でかなりの盛り上がり。私もまさかこの耳で聞けるとは思ってませんでした。 ドリーのエルボー、テリーのパンチ、それぞれの受け身などに大歓声。やっぱり重みが違います。テリーが長時間捕まっている間は結構眠たかったのですが、最後はこれしかない! のスピニングトーホールドの二重奏。まさかこんな光景を日本で見れるとは思ってもいませんでした。やっぱりシビれましたね。
WEWハードコア選手権試合 ○金村キンタロー (ダイビング・セントーン) ボールズ・マホーニー× 金村とECWの有望株マホーニーのハードコア戦。目指しているものはWWFのハードコア戦と同じです。試合開始からしばらくすると、両選手とも花道の奥に消えていき、車とかを景気よく壊す様子が会場内のモニタに映し出される。二人ともなかなかのハードコア振りです。 が、フィニッシュは花道の奥の所(席から直に見える位置)で決めたのですが、その手前にカメラマンが群がり、全く選手が見えない。そりゃモニタには映ってたけど、やっぱ会場に来たんだからこの目で観たいですよね。場内に怒号が響いてました。
WEWタッグ選手権試合
レイヴェン様の登場です。ECWチームの人気はレイヴェン > フランシーン > ドリーマーの順でした。大矢と黒田はプロモが楽しかったです(某テレビCMのパロディ)。 レイヴェンのクルスフィックスポーズ、コーナー座り込み、イーブンフローDDTが見れて私は大満足でしたが、試合全般としてはイマイチ締まりのない内容でした。まあ、初対決でしかもトルネードタッグだったから難しかったんでしょうけどね。
WEW選手権敗者追放試合 〜13000V放電金網サンダーボルトデスマッチ ○田中将斗 (ローリングエルボー) 冬木弘道× 15分の休憩の後の試合。放電金網だったら設営にもっと時間がかかるかと思ってたのに、WWF式で金網は上から吊るしてあるのを降ろすタイプ。また、試合前にはこれまでの経過が流れる。こりゃありがたいですね。 金網はエプロンの外側にあり、当たると火花&煙&ビリビリという音が出るという仕組み。5分経過頃には二人とも一度ずつ被爆。そこからはカウント2の応酬となり、激しい攻防となる。さらに被爆二回を含めて熱い攻防の末に田中が執念で勝利。冬木を清掃車に乗せて、そのまま運転しながら退場していきました。 個人的にはこれがこの日のベストバウト! 冬木は本当にFMW追放なのかな?
カウントダウンミレニアム ○ H (フェニックス・スプラッシュ) ハヤブサ× 暗転してプロモを流しているうちに、前の試合の片付けをしていたので、特にタイムラグはなし。この辺りの進行はよくできていましたね。 試合の方はやってることはすごいのにイマイチ盛り上がらないという困った試合。が、最後にはファイアーバード・スプラッシュ、 Hエッジ、 フェニックス・スプラッシュと怒涛の攻めを見せたHの勝ち。試合後にHとハヤブサは和解。新たな展開へと進む。
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昔からのファンの人に「テッド・デビアスのニックネームは?」と聞くと、いわゆる正統(?)の『鋼鉄男』のほかに、『時期NWA世界チャンピオン候補』と答える人もいるのではないかと思われます。
それくらい、時期チャンピオンになるのを確実視されていた存在だったのです。 ここでは、実力がありながらも「ハンセンのパートナー」「噛ませ犬」のポジションで落ち着いてしまった実力者、テッド・デビアスの話をしたいと思います。
まずリック・フレアー (週刊プロレスNo.754より)
次に秋山準 (週刊プロレスNo.947より)
次にジャイアント馬場 (昭和58年発刊「16文が行く」より)
さらに全日本に最後の来日を果たしていた時期がありましたが(93年の下半期、この頃に秋山と一騎打ちをしている)、テレビ解説者の百田さんによると、 「ゴディ&ウィリアムス組がとても強かったので、それを倒すためにハンセンはデビアスを呼び戻した」とのこと。 D.スパイビー、J.エースとパートナーの力量不足に悩んだハンセンが、デビアスの力を必要としたというわけです。
全日本ではハンセンとタッグを組むようになり、世界最強タッグ決定リーグ戦で優勝を果たしたり(85年)もするのですが、前年までハンセンのパートナーはブルーザー・ブロディであり、かの伝説の「超獣コンビ」だったわけです。いくらデビアスがいい選手でも、あの圧倒的なパワーを誇った超獣コンビの前では霞んでしまい、“ブロディの代役”程度にしか見られませんでした。 また日本でのプロレスの流れが、ハンセン・ブロディや長州力の登場によって、基礎の出来る受けの選手よりも、パワーで攻めまくる選手の方が好まれるような風潮ができつつありました。デビアスが地味な選手だったこともあり、この流れに取り残されるような格好となってしまったのです。
全日本への最後の来日後は、マネージャーとしての活躍が主となり、結局はトップシーンに返り咲くことはありませんでした。
それに対し、すごく評判の良かったのがパワースラムです。華麗に受け止めるようにして相手をキャッチし、自らもジャンプして決める一撃は説得力十分でした。これをもう少しうまく使っていれば、もっと活躍できたと思います。
私が「この技の一番の使い手はデビアスだ!」と思っているのは“フィストドロップ”です。
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プロレスの世界で「噛ませ犬」というと、長州の噛ませ犬発言が余りにも有名ですが、ここでは「そこそこのポジションにいる選手が新たに出てきた選手相手に負ける試合」について、考えてみたいと思います。
今の全日本プロレスでは、外敵が来襲! というようなシチュエーションが無いので見かけません。が、昔にジャパンプロレスが参戦して来たときには、天龍が長州に敗れています(天龍のリングアウト負け。これは名勝負として名高い試合)。
現在ビガロはWCWに所属していますが、選手層が異常なまでに厚いWCWではトップに立つ可能性はまず無いと思います。
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最近の新日本プロレスでは、年に複数回の東京ドーム興行も珍しくなくなってきましたが、初めて年に複数回の東京ドーム興行を行った団体は、今はなき「SWS」です。 SWSの詳しい歴史や設立の経緯は、機会があればこのコラムでお話ししたいと思っています。
さて、SWSが年に複数回のドーム興行を行ったのは1991年。 新日本のドーム大会は藤波vsフレアーのダブルタイトルマッチをメインに、WCWとの提携でカードを組み、64500人という観客動員数の記録(当時)を打ち立てました。ではSWSの観客動員数はどうだったかというと、「64618人」でした。
少し考えれば分かるのですが、あからさまなサバ読みです。
ここで会場からは何と
勿論、このサバ読みはジャイアント馬場引退記念興行という、これ以上のビッグイベントあってはいけないというものでしたし、天国の馬場さんに捧げるという意味でもこの人数にしたのでしょう。今後、全日本の東京ドーム興行でこの数字を越えることはないと考えられます。
少し話が逸れてしまいましたが、この65000という数が発表された時、会場は一斉に
SWSといえば週刊プロレス(主にターザン山本)に「金権プロレス」とか「天龍は金で動いた」などと強烈にバッシングされていました。その辺の影響でファンの信頼を得られなかったというのもあるのでしょうが。
が、アンダーカードに目をやると、な、何と! 「B.ハート&J.ナイドハート vs S.マイケルズ&M.ジャネッティ」というカードがあります。これはまぎれもなく、元祖ハートファウンデーション vs ミッドナイト・ロッカーズです!
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