力道山 馬場、猪木 鶴田、藤波、長州、天龍 三沢、川田、武藤、蝶野、橋本、小橋…
上は、私の独断でメジャー団体の世代毎の代表選手を並べてみたものです。独断と言っても、最後の行に健介、田上を加えるかどうかくらいしか反論はないような気がしますが…。
中西は、この四人の中で私が一番期待している選手です。この四人は、それぞれがそれなりには個性を持っていますが、上の世代と比べると個性が希薄で、厳しい言い方をすれば、全員が“声を出しながら元気に動き回る”というスタイルにおさまっています。決して望ましいことではありませんが、このスタイルの中で最も本領を発揮しているのが中西です。フィニッシュをバックブリーカー系に絞っているのも、正解だと思います。 永田には「アマレス出身」「UWFに入団を希望していた時期がある」「キックを使う」「ラリアットは使わない」など、ストロングスタイル幻想を抱く要素が多くあるので、彼の躍進を期待している人も多いようです。が、私の見る限りではファイトスタイルは他の三人と大差ありません。とりあえず今はきっかけを待っている状態でしょうか。ところで、この人は掛け声(「ィヨッ」ってやつ)がダサイですよね。 小島は個人的にあまり好きではありません。以前よりは自称・世界一のラリアットの使い所が上手くなってきましたが、技の命名センスがゼロな所がどうにも我慢できません。最近はドラゴンスクリューから4の字という武藤の得意パターンを使ったりしていますが、これも無理して使ってるという印象を受けるだけです。 天山はこの四人の中では凱旋帰国が最も早く、一時はかなり差をつけていたのですが、現在では完全に追いつかれてしまいました。一発一発の技がゴツゴツしている割りに試合全体の流れを作るのが上手い選手、というのが私の見方です。誰とでもいい試合をすることができますが、何となく“無難な試合”というのが多いのが残念です。
馬場さんが三沢の次のエースとして考えていたのが秋山でした。私がそう確信したのは秋山が三沢の三冠に初挑戦した時です。 あと、高山も私は高く評価しています。彼のジャーマンとヒザ蹴りは素晴らしいですし、なかなか面白いコメントを残すことが出来る選手です(最低限、アックスボンバー出すときに「アックスボンバー!!」とそのままなことを叫ぶ大森よりは数段上です)。ノアでもノーフィアーを続けるようですが、彼がリーダーとして軍団を率いる姿というのも見てみたいですね。
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やって来ました。今年もOWFが六甲祭にやって来てくれたのです! 実行委員の皆さん、ありがとうございます。来年もよろしく。 去年見たときにOWFの素晴らしさは分かっていましたので、今年はリングサイド一列目で観戦することにしました。私事ですが、リングサイド一列目に座ったのは生まれて初めてでした。
というわけで、観戦記です。
×藤原道実 (吐血) ホリえもん○
レフェリー買収やアピールなどで、安藤選手のキャラが目立ちまくっていました。終盤、形勢不利と見るやリング下からロドリゲスを呼び出しました。ブラックタイガーのマスクを着けていましたが、あの体格からは正体は推測できますね。で、二人がかりで攻めていたのですが、ふとした隙から自分がロドリゲスの下敷きになってしまい、そのまま敗戦と相成ってました。
長州力並み3人掛けの引退試合でした。必殺技POH(ピュアオブハート、要はスリーパー)で2人抜きは達成しましたが、ジャッキー選手には何度か決めたものの上手く凌がれて、最後はカウンターのラリアットで敗戦となりました。 ちなみにバーニング選手って去年も出場してましたね、マスクマンで。細い体のわりに人の技を受けまくるというスタイルは全然変わっていませんでした。
○ジャッカル速水 (アックスボンバー) 苺谷みるく× みるく選手はキャリアの割に随分といい動きをみせてました。でも、体つきや顔つきはマロ栗山系ですかね。 結局は格とキャリアを見せつけるかのような逆転のアックスボンバーで速水選手の勝ち。
パートナーのガリバー木下選手は一回生の選手。身長があって、得意技はフロントキック(川田とか田上がよく使うヤツ)のようです。 泉原選手も場外へのムーンサルトアタックを決めるなど大いに見せ場を作りましたが、最後はハート選手のキン肉バスター(一見さんに大ウケ)でフォールを奪われました。
×パンサー火浦 (失神KO) 氣合リュウケンエッチャン○ エッチャン選手はラリアットが得意ということで火浦選手はセオリー通りの腕攻めを展開しました。メインイベントらしい試合展開だったのですが、最後でアクシデントが起こりました。 エッチャン選手がパワーボム-->ジャーマン-->ラリアットという連携技(おそらく)を狙い、まずパワーボムを決めました。これで火浦選手は完全失神。次のジャーマンは全く受身を取れずに食らい、そのまま立てなかったのでレフェリーは試合を止めました。 幸いしばらくすると立てていたので、最悪の事態には至らなかったのですが(病院直行だったようです)、かなり引いてしまいました。
それよりもダメだったのがメインイベントのフィニッシュです。「プロレスが芸術であるためには、怪我をしたりさせたりしてはいけない。怪我をした時点で芸術ではなくなる」とはブレット・ハートの言葉ですが、学生プロレスでもこれは十分に当てはまると思います。
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今回は、ヒットマンとHBKのフィニッシュホールドについてお話ししようと思います。
ヒットマンの必殺技と言えばシャープ・シューター(サソリ固め)、HBKの必殺技と言えばスウィート・チン・ミュージック(トラースキック)であることは、言うまでもありません。
この時は、ヘニングの急所攻撃を受け止めて、そのままシャープシューターに捕らえたとのことです。
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プロレスの本というのは、(雑誌以外にも)実にたくさん出ているのですが、ここでは私が読んだ中でお薦めのものを3つほど紹介したいと思います。
2巻合わせると160もの技について紹介してあるので、かなりの知識が得られること請け合いです。 難点としては、連載物だったために時事ネタが多いという点が挙げられます。特に、この作者はルー・テーズと大変親しく、そのテーズが特別顧問をしていたUインターについて随分と多く書かれています。 これは余談ですが、私のこの喋り口調は、この本の文面を模範としています。
崩壊寸前の国際プロ --> 全日本プロレス --> メキシコ遠征 --> プエルトリコ遠征 --> テキサス遠征 --> ジャパンとの対抗戦 --> 天龍同盟 --> SWSの旗揚げ --> WAR旗揚げ --> 新日本・Uインターとの対抗戦 --> 冬木軍独立 と、かなり山あり谷ありのプロレス人生を歩んでいます。 その冬木のキャリアと、その時に体験したことや思ったことが、正直に(と思う)書かれています。特に国際プロレス時代の回顧や、全日本の選手についての話は、非常に興味深いです。 また、巻末では邪道・外道がそれぞれ単独インタビューに答えていて(聞き手は冬木)、苦労人だけどプロレスについて真面目に考えている彼らの話が聞けるので、これもお薦めです。
特に、ブロディを“プロモーター嫌い”にさせたビル・ワットの言葉、命懸けで挑んだシェア・スタジアムでのサンマルチノ戦、などのエピソードは非常に生々しく書かれており、ファンなら必読と言えるでしょう。 他にも、鶴田とのエピソード、自分がお金にうるさいということ、現在のアメリカンプロレスへの批判、全日本を“マイ カンパニー”と呼ぶようになったこと、など様々なことが書かれており、かなり内容は濃いです。
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