3日目 水曜日 (晴れ)  

お気に入りの場所にて

目の前には国道があり 今日も多くの車がどこかに向かっていく

大きな木々の影に隠れる涼しげなベンチ

左の方には小さな噴水が元気よく水しぶきを上げている

クラックションの音 エンジン音 ブレーキ音

20歩先で繰り広げられる日常

疎外感を感じながらもぬるくなったジュースを飲みほす

近くにある消防署から救急車が1台でていく

今日も幾人かが死んで 幾人かが産まれる

たぶん、他人にはどうでもいいことで

当事者達だけの勝手な世界

そんな世界がいっぱい集まって

世界を形成していく

その世界の中を自由に生きる権利はあるけど

その世界を拒絶する自由はない いつのまにか引きずり込まれる

自由なんてその程度のもの

ポケットの中から自転車の鍵を取り出し

指でまわしながら歩き出した

家に帰って何をしようかな


4話へ