伊丹市


   昆陽池公園    石碑「あなたの思いを灯してください」 

 野鳥が飛来し、今も自然の残された伊丹市昆陽池公園の一角に、「あなたの思いを灯してください」と刻まれた石碑があります。この公園では、震災1年目から失われたた命の数のロウソクに明かりを灯す「阪神・淡路大震災犠牲者追悼のつどい」が行われ、2000年1月17日につどいの象徴として植えられた桜の植樹記念として建立されました。

  訪問日  2003年1月16日
              4月29日

     山田神社  石鳥居崩壊の碑

 尼崎市に向かう幹線道路から、道沿いの住宅越しに、小さな鎮守の森が見えます。それまでの騒音が嘘のような、静かな緑に囲まれた山田神社(正しくは「高皇産霊尊神社」)は、あの震災で社殿は難を逃れたものの、石の鳥居は崩壊し境内に散乱しました。1999年震災の歴史を伝えようと、氏子の手により大楠の根元に集められ、鳥居崩壊の碑が建てられたものです。静まり返った境内で、震災の事実が語り継がれています。
   訪問日    2003年4月29日

122   阪急伊丹駅北側   記念碑「復興に寄せて」



 平成12年11月21日、震災で崩落した阪急伊丹駅の復興に伴い、整備されたバスターミナルの一角に建立されました。
 震災の記憶を風化させることなく、心豊かな伊丹を作り上げる決意の証として伊丹市長の言葉が刻まれています。

   訪問日     2002年5月19日

239   天日神社  感謝の柱

 あの大震災で天日神社は、宝永元年創建の本殿前の鳥居と、土地区画整理事業の一環として平成4年に建立された新しい大鳥居が倒壊しました。氏子の有志は、三百年の長きにわたり地域をも守ってきた鳥居を後世に語り継ぎたいと、2004年10月にこのモニュメントを完成させましました。真新しい「平成4年」の文字が、地震の凄まじさを語り続けています。

   訪問日   2009年6月21日


宝塚市



   ゆずり葉緑地  鎮魂之碑 ・タイムカプセル

 西宮市との市境近くを流れる逆瀬川の砂防工事の完成を記念して造られた「ゆずり葉緑地」に、宝塚ライオンズクラブと多数の市民が「心のよりどころ」にと、1997年4月に建立したのが鎮魂之碑です。鎮魂之碑には震災の記録や子どもたちの復興への願いを込めた作文等を込めたタイムカプセルが納められており、近くに鎮魂之碑とタイムカプセルの由来を記した石碑が添えられています。

  訪問日 2010年1月16日


   宝塚神社  震災碑

 宝塚神社は、阪急逆瀬川駅の南西部。線路をくぐり急な坂道を登りきったところにがあります。「宝塚えびす」と呼ばれ、市民に親しまれている境内からは市内を一望することができます。当神社は震災で鳥居三基が倒れ、修復できなかった二基の石材を集め、震災の記憶を未来に伝えようと建立されたのが「震災碑」です。石材を寄せ集めたかのようなモニュメントですが、地震の凄まじさを語り続けています。

  訪問日 2010年1月16日 

212   八王神社  〆柱

 鎮守の森として親しまれている八王神社は、震災で総檜造りの拝殿が全壊しました。氏子の多くも被災し、再建が遅れましたが2002年6月にようやく再建することができました。拝殿の前の〆柱には、「平成十四年六月 氏子中」「八王神社震災復興事業」と刻まれており、被災しながらも、神社の再建に奔走した氏子の足跡が記されていました。

   訪問日   2009年6月21日

236   八幡神社  震災復興記念碑

 当地域は阪神・淡路大震災で殆どのの家屋が全半壊し、4名の尊い命が奪われました。八幡神社も本殿・拝殿をはじめ石造物も倒壊し、一瞬にして瓦礫となりました。平成8年12月には、国の重要文化財の指定を受けていた本殿と覆殿は国・県・市の補助金と地元の負担金で修理復元され、鳥居等の石造物は氏子・崇敬者の寄進により再建整備されました。既に震災の傷跡は無くなってはいますが、本殿横の「震災復興記念碑」が八幡神社の歴史を伝えています。

   訪問日   2009年6月21日


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