阪神・淡路大震災から27年

今年は新型コロナも収まり、メモリアルデーに望めると思ったのですが、
感染力の強い「オミクロン株」が登場し、
阪神・淡路大震災の関連行事に大きく影響していまいました。

1.兵庫県立舞子高等学校 2.ギャラリーわびすけ  3.西宮震災記念碑公園
4.安全の日のつどい 5.東遊園地  

1.兵庫県立舞子高等学校  2022年1月14日(金
    コロナウイルスが収まらないので、今年は中止になるのではと心配していましたが、今年も開催されるとのことで、昨年のように話の繋がらないことがないように、普段話している内容を再チェックして、漏れのないようにして望みました。私の話は毎年変わることはないのですが、聞いて頂く生徒達は新しくなるので、新鮮な気持ちで話すことができました。今年は特に終了後の質問も多くあり、震災を経験していない子たちの考え方を改めて感じることができました。
 講話が終了すると校庭で自衛隊による防災資機材展示があるので、楽しみにして行きました。避難用のテントがあり、人を探す「地中音響探知機」や「人命救助システム分隊用機材」など、十分に楽しませてくれました。以前は炊き出しがありましたが、災害で必要とする機材の展示も必要なことではないでしょうか。
 

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2.ギャラリーわびすけ  2022年1月14日(金
 今年の「ギャラリーわびすけ」は昨年までとは少し趣きが変わっていました。今までは、震災を見つめた作者の作品が展示されていましたが、今年は、「津高和一の言葉と作品」と題して、震災で亡くなった津高さんの詩と絵画にギャラリーが震災の写真を組み合わせ、多くの犠牲者に思いをはせようと展示されていました。
 今年の展示は、4日間しかなく、日程の調整に苦労しましたが、舞子高校からの帰りなら立ち寄ることができると気づき、訪問しました。長時間見続けることは出来ませんでしたが、震災の関連行事のスケジュールには必ずこの場所が加わるでしょう。

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 2022年1月17日(月) 27年目のメモリアルデー


  3.西宮震災記念碑公園
 西宮市で震災を経験しましたので、必ず西宮震災記念碑公園へは行きたいと思います。ただ、開催情報がつかめず心配していましたが、西宮市のホームページでやっと確認できました。例年のことながら、5時46分にそこへ行こうとすれば車しかありません。報道陣の車が詰めかけるので、今年も4時半に現地へ。しばらくは車の中ですが。
 コロナウイルスの影響で参拝者は少な目でしたが、親族を亡くされた方々は多く来られていました。西宮市の市長あいさつはないものの、花は用意していただき、照明が記念碑を照らし出してくれているので十分でした。
 震災の時刻となり、黙祷の後は間隔を取りながら献花を行いました。通常なら、献花の後はしばらく会場で時間を過ごす方もあるのですが、今年はすぐに帰宅されました。新型コロナの退散を祈るだけです。

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  4.ひょうご安全の日のつどい

 今年もメモリアルウォークの中止が決まり、なぎさ公園での催しもない上に、人と防災未来センターが改修工事中のため、「ひょうご安全の日のつどい」を催すスペースがないのではと心配していましたが、工事設備が一時撤去され、開催されることになりました。1月17日のスケジュールは、ここがメインとなりました。
  参加者は例年に比べ少な目で、来賓は確保されたものの、一般客はガラガラ。しかも相当後の場所であるため、写し出された映像を眺めることしかできませんでした。それでも、黙とうの時間となれば気持ちが変わります。27年経ってもあの日の悲しさは忘れていません。そして、献花。コロナウイルスにより震災行事が減っているため、大切な一時だったのではないでしょうか。
   次は人と防災未来センターの見学です。ボランティアで毎週来ていますが、自分の担当場所以外は余り行くことができません。今日は普段行けない施設の見学です。西館は時々見る機会が有りましたが、「震災追体験フロア」は何度見てもあの時の衝撃が伝わって来ます。
 次はいよいよ2021年にリニューアルオープンした東館です。3階の「BOSAIサイエンスフィールド」は一度研修で見せてもらいましたが、その時とは比べ物にならないくらい内装が変わっていました。地震・津波・その他災害と、体験できるコーナーも多く、地震を経験した事のない若い人たちにとってはいい勉強になるのではないでしょうか。そして最後は1階の「こころのシアター」です。ここでは、東日本大震災の立体映像を見ることが出来ます。何度か見た映像ですが、あの時の記憶が蘇りました。
 

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  5.東遊園地

 人と防災未来センターから歩くこと30分余り、いよいよ本日最後の目的地となる東遊園地です。こちらも今年は工事がされていて、通常の入口からは入れず、南端のゲートを通らなければなりませんでした。そして竹筒も例年のようには出来ないと聞いていましたが、ある程度の場所は確保されていました。実行委員の皆さんの、神戸市との交渉のおかげです。
 まずは「希望の灯り」と「慰霊と復興のモニュメント」へ。今日は多くの花が供えられ、お参りの方も多く、周年記念日を感じる雰囲気です。
 そして、竹筒のある広場へ。朝の5時46分には入れなかった方もあったと聞きましたが、ゆっくりとろうそくの炎を眺めることができました。
     

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 阪神・淡路大震災から27年目のメモリアルデーが終わりました。今年はコロナウイルスは退散し、ゆったりとした1月17日が迎えられると思っていたのですが、残念ながら、去年以上の状態でした。
 私は、阪神・淡路大震災を伝えることを目的としていて、今年は以前の状態に戻れると思っていたのですが、残念ながら同じ状態でした。2年間この状態が続いてしまうと、以前のように催しの増えることは望めそうにありません。それでも、この日を忘れず、阪神・淡路大震災を伝えて行くことが大切なのではないでしょうか。

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