阪神・淡路大震災から17年

 昨年は東日本大震災が発生し
阪神・淡路大震災を忘れたわけではないけれど
どうしても東北に目が向く一年でした。
改めて阪神・淡路を思い起こそう!
それが、今年のメモリアルデーの目標です

 2.ギャラリーわびすけ  3.みなとのもり公園  4.「忘れられない」写真展
 5.西宮震災記念碑公園  6.メモリアルウォーク  7.東遊園地

  1.まちかどコンサート(市役所ロビーコンサート) 2012年1月11日(水)
 今年のメモリアルデーはここから始まりました。17年が過ぎ、遠い日となってしまったあの日を思い出してもらおうと、この時期を選び、約1年前から計画した舞台でした。コンサートホールではなく、出入り自由の市役所の玄関口だけに、どれだけ演奏に集中できるか不安でしたが、思いのほか静かに聞いていただくことができ、曲が進むに従って団員の熱は上がる一方。歌い手の涙に惹かれ、観客の中には目頭を押さえられる方もありました。
 私たちは歌で阪神・淡路大震災を伝えるため、新しい曲を創りながら16年間歌い続けてきました。華やかな舞台に立つことはないものの、歌で震災を語り続けた私たちは、もう「歌の語り部」となったのではないでしょうか。

 ・演奏曲  阪神・淡路大震災に寄せる「四季の花」
       さざんか・タンポポ・ひまわり・コスモス
 

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   2.ギャラリーわびすけ  2012年1月13日(金)
 この季節、ここは定番になってしまいました。今年は東日本大震災発生の直後、宮城県へ派遣された教員の方の撮影された写真の展示でした。物資の乏しい震災直後にも関わらず、被災地の小中学校を廻られた写真は、津波の凄まじさを伝えてくれました。私がボランテイアで行った石巻市の門脇小学校もあり、遠くの出来事とは思えない近親感、いや、他人事とは思えない恐怖感が伝わってきました。

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   3.みなとのもり公園  2012年1月15日(日)
シンサイミライノハナ」で知られるNPO法人コトハナの主催する「5万人のメッセージライブ」の案内をもらい、神戸の「みなとりもり公園」に行きました。2年前にオープンした神戸震災復興記念公園ですが、行く機会に恵まれず、とうとう今になってしまいました。
     
 11組の若手アーティストが出演するライブが開催され、様々なブースも設けられるとのことで、時間を割いての参加でした。会場の芝生広場は、思い思いのメッセージの記載された「シンサイミライノハナ」が花盛り。本日メッセージを寄せてくれた数だけ、東日本へ花の種を送るとのことで、筆に自信のない私も参加。「三陸のタンポポ」の最終部を阪神・淡路の心を東日本へ届けようと書いてきました。
 ライブの中に、西灘小学校の「しあわせ運べるように」があったので、是非一緒に歌いたかったのですが、最終ステージまでにはかなりの時間があり、断念することになりました。
     
人と防災未来センターのブース  「しあわせ運べるように」の歌碑  神戸港駅のモニュメント 

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   4.「忘れられない」写真展  2012年1月15日(日

 自宅近くのギャラリーコスモスで開催された震災写真展です。震災当時の写真と17年後の今の写真を並べて展示し、時の流れを比較するものでしたが、さびれた空地のまま放置された場所も多く、本当の意味での復興の難しさを改めて感じました。
 東日本へ神戸の元気を届けたい。けれど神戸もまだ完全な復興とは言えない。だから一緒にがんばろう!

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 2012年1月17日(火) 17年目のメモリアルデー


   5.西宮震災記念碑公園
 1月17日午前5時46分、各地で追悼の行事が行われるけれど、身体は一つ。今年は原点に立ち返って、午前5時46分を目指して西宮震災記念碑公園を訪れました。家を出る時は氷点下の寒さが多かったけれど、今年は4℃。例年に比べると温かい夜明けでした。
 5時46分の黙祷。以前と比べるとかなり少ない人数です。亡くなった人を思う悲しみより、時と共に忘れられつつあることの悲しさの方が大きかったのが残念でした。
 温かかったとは言うものの、碑を見つめ、「1月17日」を歌いながら日の出を待つ1時間余りは、この時期の寒さに震えていました。
西宮震災犠牲者追悼の碑  西宮市職労の献花の配布 

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   6.1.17ひょうご メモリアルウォーク2012

 今年は原点に返る。そうです。メモリアルウォークも久しぶりです。ただ、芦屋からの10kmをハイペースで歩いてしまうと、昼には体力を使い果たしてしまいます。今年は大倉山からの5kmコースにしました。出発式でのストレッチ体操、市長のあいさつ等、昔と変わらない風景。歩く元気が出てきます。
 このコースは街中のため信号が多く、距離も短いので比較的ゆっくりのペース。ボランティア仲間と出会い、会話を弾ませながらHAT神戸を目指します。しかし、思わぬハプニングが待っていました。

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   7.東遊園地

 メモリアルウォークの5kmコースの途中には休憩所はありませんが、東遊園地を通ることになっていて、ここが一息入れることのできる場所となっています。そして立ち寄った交流テント。ここで「しあわせ運べるように」の合唱に誘われてしまいました。人数が少ないのでと、若い人たちから頼まれると、曲が曲だけに、あっさりウォークをリタイヤしてしまいました。
 1.17希望の灯りの前で歌うと、やはりこみ上げてくるものがあります。
交流テントでの練習 希望の灯りの前で演奏 
 東遊園地はHAT神戸から戻ってくる予定だったので、そのまま東日本追悼式の準備作業に加わります。宮古市田老地区からお借りした紙灯籠を北側のスタンドに並べ、ろうそくに点灯して行きます。そして1.17と比べると小さいけれど、3.11の竹筒にも。午後2時46分、東北に向かっての黙祷です。気が付くと回りは夥しい報道陣。カメラは東日本から参加された方々に向かっているのは分かっていても、圧倒されてしまいました。
 東日本大震災追悼式典の後は交流テントで午後5時46分を待つことになります。昨年一晩を過ごした所ですから、気兼ねのない時間を過ごすことができました。ここにいれば、普段会うことのできない方にも会うことができます。1月17日には、みんながここを訪れるのですから。
 夕暮れとともに、大勢の人が集まり、竹筒のろうそくも明るさを増してきます。午後5時46分。今日最後の黙祷。あの日を思い浮かべながら、次の一年への気持ちを新たにします。
宮古市田老地区からの紙灯籠  東日本追悼の3.11の竹筒  神戸市役所からの東遊園地

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 阪神・淡路大震災から17年目のメモリアルデーが終わりました。昨年までは体力をギリギリまで使い果たす1日でしたが、今年は余力を残しての帰宅でした。メモリアルウォークの途中でキャンセルするというハプニングはありましたが、午後2時46分と午後5時46分両方のつどいに参加することもでき、満足できる一日でした。
 1月17日は寒い。というのが通例ですが、今年は暖かい一日でした。カイロを張り付けて寒さ対策をしましたが、少々拍子抜け。でも、こんな日があってもいいのかな。雪や雨に降られた日もあったのだから。
 明日から、また新しい一年がスタートします。東日本大震災の3月11日も、もうすぐです。

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