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この絵本を買った当初は、まだカシオも小さく、絵に添って話をしようにも理解できないことの方が多かったので、私はこの絵本を読むのにちょっとしたプレッシャーを感じ、些か敬遠気味であった。
それは、親として読むのに想像力を必要とされたから。
そしてその想像力がどれほどのものか試されているようでもあったからだ。
当時は、たくさんの場面が描かれているというのに、通り一遍の言葉しか付け加えられなくて、軽く落ち込んだりもしていたものだ。
だが、最近になってカシオも少しは成長し、理解できることも増えてきたためか、私もこの絵本でかなり多くのことを語れるようになってきた。嬉しいことにようやくこの絵本を楽しんで読むことができるようになってきたのである。
くもの巣にびっしりと雨粒がはりついてる絵を見ては、「雨の日にこんなの見に行こうね」なんて約束もできるようになってきた。
言葉が書かれていない分、私の限りある想像力にカシオの好奇心や探究心が重なって、どんどん広がりのある絵本となってきたのである。
さてさて今日も雨。
もちろんカシオにレインコートを着せて、ちょっと散歩に出かけてみたのは言うまでもない。
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