いよいよ、ご当人登壇。こっちはマイクを握り締めてハラハラ。すると突然素晴らしい英語が流れてきたではないか。良く聞いていると、パート1は自分で通訳し、パート2は日本語で説明する。とおっしゃっている。つまりパート2になれば同時通訳を始めればいいのだ。
でも、どこからパート2か神のみぞ知る。先生の話をずーっと聞いていてハイ、今からパート2です。通訳さんお願いします、との掛け声で通訳を始める。
ところが驚いたことにこの先生、猛スピードで話し始めた。今までの1.5倍の速さ。ほんとに驚き。直前の逐次通訳のために自分のもち時間が随分減ってしまい、それをどうやら通訳のせいと勘違いされたらしい。お仕置き、と言ったところかもしれないがこちらは冷や汗。
こっちは腹も据わってるし、早いネエと同僚と目配せしながら、何とかついていく。というか、通訳できるところだけ通訳した。実際ほんとに困った。そういえば打ち合わせのさい、僕もこの前同時通訳しました、と言っていた。凄いけど、きっと大変なご苦労だと思う。
次のにこやか美人女史のスピーチもすごかった。完全なフル原稿を自分のスピーチの直前に机の上にドサッ。良く見ると、本番ではこのままはしゃべらないと思うけど、このまま読んでくださって結構です、と注がついている。
全てスライド付で分かりやすい。ホッとしたのもつかの間、始まるやいなや猛スピードでしゃべりまくる。しかも、原稿と全く違う。どうしようかと迷う間もなく、原稿どおりしゃべる。日本語聞きながら、違うことを英語で同時通訳するとどうなると思う?ここも気持ちを静めて何とか対処した。
ドイツ人の陽気なおじさまの逐次はとても楽しかった。もう一人入れて3人で代わりばんこに通訳。演壇にスピーカーの横の席に座って通訳。あー、皆に顔が知られる。恥ずかしいわ。今日は念入りにお化粧してきたつもりでも、やっぱり気になるわ。
とっても陽気な方で、ドイツに帰ったら日本語を勉強するから、私たちの訳した日本語原稿が欲しいと言われた。メモですけれど、と恐る恐る差し出すと、それで結構、ありがとう、と嬉しそうに持って行かれた。
色々ハプニング続出でハラハラドキドキの連続だったけれど、何とか大きなミスもなく終了した。いい経験になった。こんなことはもう2度とないと思う。いろんな教訓を活かして次につなげよう。