みなさんご機嫌いかがですか?
すっかり梅雨に入ってしまって少しうっとおしい毎日ですね。はやく夏がくればいいなあ、と思っている今日この頃です。
 さて、この度はみなさまからの沢山のお祝いのメッセージ、プレゼントを受け取りました。本当にありがとうございます!! 少し驚かせてしまって誠に申しわけなく感じてますが、いつも純粋にまた真正面から応援してくださっている皆さんにはすぐに知らせようと思って取り急ぎにて報告しました。
デビューしてからの今まで、イメージとしての「季節の変わり目」みたいなものが何度かありました。そしてそのつど離れていった方、新たに出会えた方、変わらず傍にいてくれる方、と季節季節の思い出が僕には沢山あります。今回皆さんからの色々なメッセージを受け止めていると、自分が意識している以上に「これはある意味季節の変わり目なのかな?」と考えています。
 今の僕が言えることは「とにもかくにも今の自分がなにがしら応えることができることは、やっぱり歌であり作品でありパフォーマンスであるな」ということです。
どうか新しい季節に期待していて下さい!! 今度はどんな思い出がつくれるんでしょうか? 新たに気持ちを引き締めていくのでどうぞ宜しく!


「J's maniac」
 さて今回も映画を紹介します。と言ってもほんの少し前の作品ですけどね「マルコビッチの穴」というやつです。劇場でやっていた頃には見に行けなくて、その頃から友達からは絶大なる推薦を受けていたんだけれども、この春にビデオで観ました。
う〜んと、とにかく面白かったんです。面白い上に考えさせられたというべきか、、。
 もう観た方も沢山いると思うので僕の考えたことを書いてみます(まだ観てない方は絶対観てくださいね!!)。
 唐突だけども、いまの自分を形成している遺伝子は数えきれない沢山の歴史からなっているものですよね?? 多分ここまでくるのに僕の先祖はものすごい人数だと思うんです(もちろん誰もがそうでしょ?)。だからその限りない先祖の中には、例えば立派な心を持った人もいただろうし、邪悪な奴もいただろうし、何〜にも考えないで終わった人もいただろうし、弱虫も勇気ある方もいただろうし、そのバランスの違いはひとそれぞれだと思うけれども、とにかくきっと僕の中には想像できるすべてのパターンの人間性の遺伝子があると思うんです。とてつもなく片寄った特殊な歴史を持つ人は良くも悪くもそうそうめったにいないでしょう?
 この作品は他人になり変われるという状況が起こる話しなんだけれども、観ていてそんなふうに想像が膨らみまくりました。僕のこの遺伝子DNAを成り立たせている数え切れない要素があって、たった今はどんな特徴のものが僕を支配してるのだろう? ほらね、よく後から考えると信じられないくらいやりとげた自分がいたり、信じられないくらいどうかしてたようなダメな自分がいたりと、その都度キャラクターがそれぞれ弱冠違うでしょう?だから考えようによっては随分冷静になれるなあと、、。「おっ、今はだめな遺伝子が前にでてきてるな、やばい気をつけよう」とか「うん、なかなか凄い遺伝子が支配してるぞ、気張れ」とか、今の自分の状態をほんの少し客観的に考えられたら、おごらずにかといって卑屈にならずにみたいな感じで自分のバランスを良い具合に保てるんではないかなって考えました。いやいやここまで想像すると、いまそんな風に考えているバランスにむらのある僕はどの先祖の特徴なんだろうかな?なんてとりとめなく「ソフィーの世界」みたく哲学になってしまいそうですが、とにかくそんなことを考えてしまった映画でした。もしかしたら原作者の発想からはそんなに遠くなかったりしてね、、、あれっ?このうぬぼれ易い感じはどの遺伝子なんだろう?(笑)
 本当の自分なんて、あるようでないような、つまりは「何を(どの遺伝子を)自分で踏ん張って選択するかってことなのね。」と妙に納得してしまいました、、というかちょいと強引にまとめすぎですけどね。もちろんそんな風に変に受け止めなくても十分楽しい映画なので観てみてください。でも今読み返したら、この映画を観ていない人が読んだら訳わかんない文章だろうなと思いました。いや観た後も訳わかんなかったりして、、、ちょい不安・・・
2001/06 陣内大蔵


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