まず、正式な同時通訳の設備が無理なら、パなガイドと言う簡単な無線機を使用したらどうだろうかと思い早速業者に見積もりを取ってもらった。これが、なかなかのお安い料金で主催者側もこれくらいは仕方ないだろうという事で一見落着。と言いたいところだが、これも費用の点から日英のみに使用することとし、英日は発表者が少ないことをいいことに逐次で対応することにした。(つまり聞くほうの日本人は100人以上の参加者を見込んでいたため、無線機代もバカにならない。)
  
  そこから今度は原稿集め。これが難航したのです。それと、原稿の集まり具合を見て、どうしても2人でずっと通訳するのは無理だと言い、プロの方にお願いすることになった。
これも有名なサ○○○はとても手が出ない。もう一箇所、誰かが知っていた派遣会社に見積もりを取ってもらうことにした。こちらは事前に原稿はいらない。日英は外国人を派遣。また、日英と英日で1人ずつなどと、変ったところだ。同時通訳も一人でやるのかな、とこちらは興味津々。

 最後まで難航した原稿集めだったけれど、原稿の提出の仕方はそれこそ三者三様で、とても面白かった。ほとんどEメールで対応していただいた。その際に困ったのが連絡先だったけれど、多くの場合何らかの活動をなさっている方ばかりなので、直接メールが分からなくてもホームページをたどっていくと何らかの連絡先は分かるもの。そして、こちらからメールを出すと、必ず返事を下さったのはさすが。皆さん立派な業績をあげられている人たちばかり。

  でも、フル原稿が出たのは外人の方だけ。ほとんどの場合が原稿はなく、スライドなどの補助資料がが出ただけで、中には当日内容をすっかり変えられて、通訳の場で目を白黒させてもらった豪傑の講演者もいらっしゃった。

  打ち合わせが全て
  打ち合わせの重要性を思い知らされた。打ち合わせを念入りにしたところはたとえ原稿が出ていなくても、なぜか出来る。反対に打ち合わせがなく、かなり内容の濃い原稿が出てきても、たいていの場合、その原稿どおりには読まないので、やっぱりダメ。でも、たくさんの講演者に事前打ちあわせをしてもらうにはかなり優秀なネゴお姉さんの存在が必要でしょう。





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