私の愛車
 タクト(AB7型)(本田技研)
 我が家のニューフェイス、タクト君です。ニューフェィスと言いながら年式的には最も古いのですが(笑)。
 ちなみにタクトという原付スクーターは現在でもあるのですが、この子はそれとは明らかに違います。タクトという名前のスクーターが生まれ出た頃、20年程昔の原付でして、車体は細く小さいですし、メットインスペースもありません。2ストエンジンでVベルト無段階変速という構造は現在のスクーターと同じなのですが、パワーはカタログデータで半分程、スピードなどは最高で時速45kmが限界です(最高速については各所が痛んでいるためかもしれませんが)。
 もともとは整備の練習のために譲ってもらったものだったのですが、見た目よりも状態が良かったために、直し切れずに壊す予定が狂い(笑)、走るようになって我が家にいついたものです。
 見た目は容赦なくボロなのですが、乗ってみると軽快に走り、近所の買い物などに重宝されています。
 また、最大で時速45kmしか出ないと言う欠点は逆に、スピード違反で虐められる心配なく走れるという長所になり、非常に気楽にお出かけできています。
 特別、いじる予定はないハズだったのですが、ノーマルのリアサスペンションが劣化してダメになっており、乗り心地が著しく悪いので、ここだけ社外品の適当な物を入れています。
 で、このサスですが、長さを測り間違えて、ノーマルよりも長い物を買ってきてしまい、力づくでねじ込んでいます。←最悪
 結果、車高が上がってセンタースタンドが浮いてしまい、サイドスタンドもどきになったり、各部がキツキツのギュウギュウで、とんでもない状態になっているので、機会を見て短いサスに交換しようかと思っていますが、何ぶん古いバイクですので、それまで走るかどうかという問題も(笑)。
 そうそう、リアタイヤにはIRCのオンオフ両用タイヤ、GP110−10を履いており、実はクララちゃんとお揃いだったりします。ちなみに、林道走行経験ありです。
 リアサスを交換した際の失敗で、センタースタンドがキチンと使えなくなったのは上記の通りなのですが、非常識な事に(笑)、正しい長さのサスへ交換せずに、スタンドの長さ(高さ)を延長して解決しました。
 一見しただけでは分かりませんが、ノーマルのスタンドの足を切断し、その間に一回り太い金属棒を(両端をパイプ状に加工してはめ込んでから)溶接する事によって4〜5cm伸ばしてあります。
 これで、スタンドをかけると後輪は完全に浮く事となり、駐輪時の安定性はバッチリです。
 ちなみに、このスタンドの加工は知り合いのバイク屋さん「T・A・F」にお願いしました。まいど、無理を聞いていただきまして、ありがとうございます。
 林道へ走りに行った際に、センタースタンドが折れてしまったので、応急的にサイドスタンドを取り付けました。といっても、専用の部品などないので、自転車用サイドスタンドを流用しています(笑)。
 取り付けは、サイドスタンド側に2ヶ所ドリルで穴を開け、1ヶ所はフレームを止めているネジで共締めし、もう1ヶ所はフレーム側の鉄板にも穴を開けてネジ止めしてあります。実は位置決めを失敗し、もう2ヶ所ほど無駄に穴を開けていますが、知らなかった事にしてください(笑)。
 あと、L型金具をフレームとスタンドの間に挟み、気休め程度の補強も施しています(取り付け位置がどうしても上手く決まらず、適当についているので本当に気休めです)。
 物が自転車用なのと、結構無理につけていますので、強度的な保証はないのですが、今の所無事に機能を果たしております。壊れると困るので、スタンドをかけたまま乗るのは禁止にしていますが(^_^)。
 自転車用流用のサイドスタンドが、過積載のため壊れてしまったので、新しいサイドスタンドをつけてみました。
 今度は強度が欲しかったので、ホンダのスクーター「トゥデイ」用サイドスタンドを流用しています。当然、そのままでは付かなかったので、裏面の突起部をグラインターで削り落として、あとは自転車用の時と同じ方法で装着しています(今回、この辺の小加工は例によってT・A・Fにお願いしました)。
 自転車用と違い、非常に頑丈に出来ているので、とても安心です。
 20年以上前に作られたスクーターなのに、町のチョイノリだけでなく、変な改造をされたり、林道を走らされたり、タクト君は非常に働き者でした。
 しかし、いかんせん20年以上前のスクーター。修理部品が手に入らなくなってきました。バイク屋さんにも「次に故障したら覚悟しておいて」と念を押される始末。
 と言う訳で、自賠責保険が切れるのをキッカケに引退していただくことにしました。エンジンなんかは、まだまだ元気なのでもったいない気もするのですが、各部もヘタってきていますし、もし壊れたら修理も難しいとなると仕方ありません。
 とりあえず、お疲れ様でした、タクト君。色々な思い出をありがとう。




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