2005/3/18 ルーブル美術館〜凱旋門

 朝、まず最初に目が覚めたのは父でした。
 家族で一番神経質な父は外の音で目が覚めてしまったようです。
 でも、私達はそれって、、、時差ぼけじゃないの?なんて。(笑)

 今日の朝食は。。。フランスに来たのに何故かごはんと味噌汁。
アパルトマンにはキッチンが付いていて、炊飯器も電子レンジもあることが分かっていました。
 そこで、父がきっとフランス料理に飽きるだろうと思い、お米を持ってきていたのです。一日1
回、お米を食べたらさすがにその他で異国の食事が続いても大丈夫じゃないか? と言うのが私
の狙いでした。せっかくの外で食べる食事の時に"日本食を食べに行きたい!!"なんて言われた
らがっかりしますしね。
 それに今まで何度か異国で日本料理を食べたことが有るんですが、行った店が悪かったの
か美味しかった経験が有りません。しかも値段もビックリするぐらい高いです。そりゃぁ、調味
料は日本からの輸入品なのでしょうから仕方が無いんですけど。
 と、そんな訳でスーツケースにこっそり入れてきたお米とお味噌、乾燥わかめ、のりとふりか
け、玄米茶で朝食をすませたのです。

 今日はどこに行くか!それが今朝の問題でした。私以外は誰もパリでどこに行くのか?なんて
考えていませんでしたので、私の自由です。
 ってそう言うと聞こえは良いかもしれませんが文句だけは一人前以上に言われるのでここだ
けは絶対に行こう!と思っている場所にまず最初に行くことにしました。
 それはルーブル美術館。妹は私達の中で一人だけ興味が無くちょっぴり不満そうでしたが、
まあパリにきたらほとんどの人が行く場所なのでとあきらめていたようでした。
 ガイドブックによるとルーブル美術館の切符売り場はとても並んでいるのでカルトミュゼという
美術館などの3日間フリーチケットをメトロ(地下鉄)の駅で買っておくとスムーズに入れると書か
れていました。

 と言う訳で、まずはメトロに乗るための切符とカルトミュゼを4人分買うところからスタートで
す。
 自動販売機もありますが、フランスはとても不便なところでコイン以外は窓口に行かなければ
なりません。
 そう。。。窓口=言葉を話さなければならないんですよ!
 う〜、、、ドキドキしながら、切符4枚とカルトミュゼを4枚欲しいと言うことを身振り、手振りで説
明したら分かってくれたのか、何とか無事に買えました〜♪
 以前、フランス人は気位が高くて英語が分かるのに英語で喋ったら嫌がられるし、絶対に英
語では話をしてくれないということをどこかで読んだことがありました。
 でも、フランス語が通じないと思った瞬間に英語の話せる人は
 「スピーク、イングリッシュ?」と聞いてくれることが多かったです。
 フランス語ではちんぷんかんぷんでも英語で話をしてくれると相手の言うことは何とか半分ぐ
らい分かるようになります。私たちの言いたいことが通じなくても相手の言っていることが分か
るだけでも随分と違うものですよね。
 後は首を横に振ったり、縦に振ったり、指差したり、本を見せたり、身振り、手振り。何とかな
るもんです。

 メトロ(地下鉄)を乗り継ぎ、無事ルーブルまで辿り着きました。
 なんとこっちの電車って駅に着いたら自分でドアを開けるんですね。日本では駅ごとに開くの
が当たり前なのでちょっとビックリ。

 駅を出ると。。。と言うか駅と繋がっているんですがすぐにルーブル美術館に着きます。
 なんと、ここでビックリしたのは荷物検査があったことです。飛行機に乗る前のようにカバンを
機械に通して中に変なものが入っていないかどうかをチェックされました。やはり、世界3大美
術館ともなると違うものだなあ、、、なんて感心してしまいます。
 有名な絵画や美術品などなどが山ほどありましたが、ルーブルってなんて分かりにくいところ
なんでしょう?地図を見てその通りに歩いているつもりなのに、お目当てのところに辿り着かな
い!
 地図では1つのフロアーになっているのに何度も階段を登ったり、降りたり。例えると地図上
では1階、2階と言う感じなのに実際は1階にも1階と中2階、半地下などが入り混じっているよう
な感じなのです。その上、広すぎて端から端までが遠い遠い・・・。
 歩いても歩いても端はどこなの?と言う感じでした。私ってこんなに方向音痴だったっけ?って
思うほど道に迷いました。
   


 もともと、絵画や美術品に興味の無い私と妹みふブーは有名なものを数点見たところでだん
だんと嫌になってきました。
 建物の窓から外を見ると美術館の建物はぐるりと囲むような形になっていて真ん中に大きな
中庭が有るのです。そこがとても綺麗でどうしても行きたくなってきました。

みふブー「あそこに行って見たいね」

のぞみ「ホントだね。行ってみたい」

 を何度か連発して、とうとう、疲れたから別行動にしようということになりました。
 ごっさんは見たいものがあり。父も別で見たいものがあるようです。
現在12:30。

のぞみ「じゃあ、13:15にあの中庭の真ん中で!!」と約束して三つに分かれました。

 私とみふブーは、まず中庭に行くために建物の1階(日本で言う1階は外国では表示が違うの
で結構分かりにくいのです)へ。
 地図を見ながら今の場所をまず確認して、1階へ降りるところがどこにあるのかを探しまし
た。すると何故か、入場してきた地下に来てしまったのです。ここから行けるかなあ?とぐるぐる
回ってみましたが全然、辿り着きません。仕方が無いのでまた身振り手振りの時間です。

のぞみ「ここに行きたいのです」(地図を見せて説明)

職員「そこならあっちよ」

 と指を指して教えてくれました。

 でも、言葉が分からないと肝心なことが分からないんですよね。指差してくれた方に行っては
見るもののやっぱり分からない。なんとか外の高さと同じ階に行こうとエレベーターに乗りまし
た。
 ちょうど、美術館職員の人も同じエレベーターに乗り込んできたので、また身振り手振り。

のぞみ「ここに出たいんです。」

 と丁度、その時1階らしき階に止まりました。そこで降りようとしたら、

職員「ここで降りちゃ駄目、下に下がりなさい。」

 と言っている様子。

のぞみ、みふブー「???」

 やっぱり言葉が分からないよ〜

 そのまま、エレベーターは上がってしまったので、もう一度下がってさっきの1階に戻りまし
た。

のぞみ「あっ!!ここよ。あそこに扉がある!!」
 
 私達は喜んで行ってみました。
 すると、、確かに外への扉はありましたが鍵が掛かっています。ここからは出ることが出来な
いようです。窓から見える中庭。見えてるのに遠いなぁ。。。

のぞみ、みふブー「うわぁ〜ん、あそこに行きたいのに。。。それに約束の
時間になっちゃったよ〜!!」

 どこに行けば中庭に出られるのか?本当に途方にくれました。

 とその時に思いついたのです。
 も、も、もしかして???
 一回、地階に下がってこの美術館を出て外からじゃないとこの中庭には出れないんじゃない
の?
 それでさっきの職員の人も下に下がれって言ってたんじゃないの?

 2人で難問を解いたような気分でした。分かった瞬間から出口へ向かいます。でもまた迷路の
ような美術館をウロウロ。やっと出口に辿り着いて出てみました。次はそこから中庭へどうやっ
ていくのか、またまた考えましたが今度はそれほど迷うことなくやっと中庭に。
 約束の13:15をはるかにオーバーして13:30を過ぎていました。

のぞみ「私達、直行してこれよね。あの2人、ここに辿り着けるかなあ? 携帯
電話も無いし、言葉も通じないのにどうやってくるかなあ? 」

 とまあ、心配もしましたがとにかく待っていれば来るだろうと信じて中庭で休憩&写真撮影を
しながら待っていました。

  
 すると14:00ごろになって、やっと2人ともやってきました。

のぞみ「2人、会ったんだ。良かった。」

ごっさん「もう、迷った迷った。10分あったら来れると思ったら、分からなく
て。探している時にお父さんに会って、ちょうど日本語で美術館の人に聞い
てるとこやった。」

のぞみ「えっ!?フランス語しか喋れない人に日本語で聞いてたの?」

。。。わが父ながら恐るべし。(笑)

 そんなこんなでもう14:00。さすがに私達もお腹がすいたのでご飯を食べに行くことにしまし
た。
 近くをぶらぶらしていて何となくここかな? というお店に。
 
 
 ご飯を食べた後、近くにあったケーキ屋さんのショーウィンドーを見てどうしてもエクレアが食
べたくなって、フランスでのケーキ初体験!!エクレアを食べました。

 とっても濃厚で美味しかったです。中のクリームがチョコ味とコーヒー味のカスタードですが日
本にはこんなエクレアを売っているお店はなかなか無いと思います。

 休憩してその後、どうするかを考えました。もう、うろうろする余裕は全然ありませんがこのま
ま帰るのも何となくもったいないなあ・・・と思っちゃって。
 ただ、見て終わりになりそうな凱旋門にでも行こうということになってメトロに乗りました。

 ルーブル美術館からはメトロで1本で行けるので、すぐに到着します。
メトロの階段を上がって。。。あっ!!と目の前に凱旋門発見。凱旋門を囲むように大きな道があ
り、車がグルグル回っていました。
 フランスでは日本のような交差点というのはほとんど無く、大きなところでは必ず右回りにグ
ルグル回りながら行きたい方向の道へ出て行くという方式です。慣れないうちはとっても変な感
じですがその方が交差点での事故が少ないのではないかなあ?なんて思いました。実際の所
はどうなのか?専門家ではないので分からないですが・・・。(笑)
 その、大きな道を渡るには地下を降りなければならないようですが特に凱旋門には何の興味
も無くてちょっと離れた所から写真を撮って終わりにしました。



 凱旋門から延びる有名なシャンゼリゼ通りもちょっとぐらいは歩いてみないとね!!ということで
歩くことに。
 高級ブティックや有名なお店がたくさん有るのだと思いますがあまり興味を示すわけでもな
く。でもケーキ屋さんやチョコレート屋さんなどに行くと本当に綺麗に商品を並べていて、そうい
ったものを見ているのはとても楽しかったです。
 それからこんな食べ物にしか興味を示さない私でもルイヴィトンの大きな看板には驚きまし
た。こういうフランス人の過激な発想は日本ではあまりないなあ。。って。

  

 
 そうやってブラブラと歩いているとシャンゼリゼ通りはすぐに終わってしまいます。さすがに歩
いたせいで足も疲れたことだし、アパルトマンへ一旦戻って休憩することに。

 さてさてお楽しみの夕食です!
 今日の夕食はフランス料理のビストロに予約をしていました。
 実はごっさんの知り合いの方のお友達のHさんご夫婦がパリに住んでおられ、旦那様の方が
レストランでパティシェ(ケーキを作る人)をされているのです。
 今までにお会いした事は無かったのですが、せっかくなのでそのお店に伺わせていただくこと
を旅行前に約束していました。こういう時メールって便利ですね。

 ここでちょっと前置きですが、フランスの多くのレストランは開店時間が19:30なのです。フラン
ス人は20:00ごろからポツポツ食べに来るのでゆっくりご挨拶できるよう開店時間に合わせて来
て欲しい。そうしたらゆっくりお話も出来るので、と言われていたのです。
 そちらのビストロはアパルトマンから少し離れているのでタクシーで行く予定にしていました。
予定では18:30ごろ出発だったのですが、少し遅れて18:45頃に出発しました。
多分30分ぐらい有れば着くだろうと思っていたのでそれでも早めの出発。何事も早め早めが肝
心!!
 タクシーを捕まえて乗り込み、運転手さんにお店の住所を書いた紙を見せたら、すぐに分か
ってくれて出発できました。
車線の多いパリの円周を回る道路に出たのですがとても混雑しています。時間帯が悪かった
のかなあ?このタクシーの運転手はとっても運転が乱暴でした。TAXIっていうフランスの映画あ
りますよね?見た事のある方ならイメージできると思うのですが。まあ、あそこまでひどくありま
せんが何となくそれを思い出させるような運転でした。
 あれって映画だからというわけではなく、まんざら嘘でもないような・・そんな感じです。
 あまりの混雑具合にイライラ。運転手さんもイライラしていたのですが私達もイライラしまし
た。・・・でもそれ以上にハラハラしましたけれど。。。(笑)
 途中で何度もショートカットを試み、それでもあまりの混雑振りにとうとう、大きな道路を抜け
て今度は細い路地を抜ける作戦に出たようです。日本でもそうですが高速道路が込んでいる
時に一般道を通っても混雑していますよね、それと同じようにやっぱり混雑していました。その
上、途中全然進まない箇所まで。。。

 もうそろそろお店の近くまで来ているはずなのに全然動く気配もありません。。と良く見ると交
差点のど真ん中でトレーラーが事故をしたらしく止まっているのです。
 ホフク前進するようなスピードでやっとトレーラーのそばまで来ました。大きなトレーラーが交
差点の真ん中で止まっています。しかも運悪くその道はちょうど工事中で、ただでさえも混雑し
ているのに本当に邪魔です。
 でも運転手は車ではなく脇で事故の相手と警察を交えてなにやら口論しているのです。
 渋滞中の車の運転手さんは皆イライラ、それをのんきに皆が見逃すわけは有りません。。
 "プップー""プー"とあっちからもこっちからもクラクションの音。するととても驚いたことに
トレーラーの運転手はこっちを向いてなにやら叫んでいます。

運転手「お前らうるさい!!こっちは、事故して大変なんだ!!クラクション慣らす
な!!」(もちろんフランス語は分かりませんので私の想像ですが。)

 そしてまた驚いたことに次の瞬間、クラクションを鳴らす人が居なくなったのです。
フランスってホント、面白いところだなあ。と思いました。
 って、そんなのんきな事をいっている場合では有りません。実はもう約束の時間をとうに過ぎ
ています。
 やっとのことでトレーラーを通り越えて、、お店にお店にと向かいました。・・・・・・・・・・・・・

 日本に居たら、携帯電話でも使って途中で連絡を入れることも出来ますし、タクシーに後どの
ぐらいで到着するのかを聞くことも出来ます。公衆電話で電話すると言う技だって使えるかもし
れません。でもでも、ここはフランス。運転手に聞くことも頼むことも何にも出来ずに、ただただ
時間が過ぎとても長く感じました。
 やっとの思いで到着したのは20:15ぐらいだったでしょうか? 出発してから1時間以上を経過し
ていました。
 初めてお会いすると言うのにHさんには本当に申し訳ないことをしました。フランスに着いたば
かりで何か有ったのではないか?とそれはそれはご心配されていたようでした。

 お店の中に入ると、混雑していてたくさんの人が食事を楽しんでおられました。

Hさん「メニュー読めます?」

のぞみ「いえ、全然・・・。」

Hさん「じゃあ、とりあえずメニュー見るフリだけしててください。すぐに説明
しに来ますので。」

 Hさんはお忙しいのにフランス語のメニューを見ても全く分からない私たちにメニューを一つ
ずつ説明してくださって、その上、今日のお勧めメニューまで教えてくれました。
 でもでもそのおかげで、私達4人は自分たちの食べたいと思う料理をとても美味しく頂くことが
出来たのです。Hさんに感謝!
 フランスのお店は全体的に照明が暗く、明るい!!という感じの所は有りませんでしたのでお料
理はあまりきれいに撮影することが出来ませんでした。盛り付けもきれいだったのにとっても残
念。

  

 一番最後のお楽しみのデザートの時にはクレープシュゼットを頼みました。クレープにコアン
トローというお酒を振りかけて火をつけるパフォーマンスまで付いていてとても面白く、もちろん
美味しいんです。

 

 お食事が終わったのは23:00前だったでしょうか。日本でもフランス料理を食べると大体、こ
のぐらい時間が掛かりますので、まあ普通でしょうね。

 帰りにはタクシーを呼んでいただき(自分たちでは出来なかったことです)、Hさんにお礼を言っ
て帰りました。帰り道の空いていたこと!!行きは1時間以上掛かった道を15分ぐらいで帰ってき
ました。
 途中、ライトアップされたエッフェル塔の前を通り、

のぞみ「これでエッフェル塔も見に行かなくても良いよね。得したね!」

なんてお喋りしたりして。(笑)
 ふ〜、なんとか無事にアパルトマンに到着しました。
 今日一日、ハラハラすることも楽しいこともホント色々有りました。
 皆疲れ切って二日目の夜を終えたのです。


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