SlipKnot/SlipKnoT
まさに世界を震撼させたアルバム。
狂気と憎悪が生み出したモノと行っても過言ではないくらいクレイジーである。9人全員がグロテスクなマスクを被り、死ぬほどクレイジーな音を吐き出し続けるのはイントロ『742617000027』から二曲目『(sic)』でおそらくこのアルバムを買った人間全てを狂気へブチ込んだことだろう。俺もそんな一人だった。三曲目『EYELESS』もあまりに衝撃的で攻撃的でクレイジー。
四曲目『WAIT AND BLEED』は俺が彼らに特に興味を持った曲だ。ファンの人にもそういう人も多いんではなかろうか?当時、友人マサシに『Welcome To Our Neighborhood』なる彼らのビデオの中で一番印象に残った曲でその後このアルバムを買うに至った。
五曲目『SURFACING』六曲目『SPIT IT OUT』九曲目『LIBERATED』十曲目『PROSSTHETISS』十一曲目『NO LIFE』十二曲目『DILLUTED』十四曲目『SCISSORS』十五曲目『GET THIS』十六曲目『INTERLOPER』あと十七曲目の隠しトラックである曲(曲名判らず)がこれ又良い。て言うか全部良い。
本当にこのアルバムは凄い。俺の音楽観を180度変えた。メタルの歴史的名作であろう。
ダブルのギターMick,Jamesと取り立てて特徴のないBa.Porl。Dr.Joeyの驚異的なドラミング。DJ.SidとサンプラーCraigが創り出す奇妙で気色悪い音。パーカッションShown,Crisの意味なさ加減。(ライブでは必要不可欠だが)
そしてVo.Coreyのデスヴォイスというか発狂しているに等しい歌い方(確かにKoЯnのジョナサンも発狂しているし似てると言われれば似てるかもしれないけどやっぱり似て非なるモノだと思う)がいい感じに混ざり合ったまさにカオスな狂気。
このアルバムを聴いて「みんな同じ」とか「前半の曲しか良いのがない」とか「KoЯnのパクリ」とか言うのがネット上には死ぬほどある。まあそんなおこちゃまはかえりなさい。どうせそういうこと言う奴はモダンヘヴィとか聴いて喜んでる知ったかぶりな奴らなんやろ。どうせ。
点数は「76/100」 贔屓目無し。なぜなら俺の音楽の核。(2003/3/30に一部変更)
SlipKnot/IOWA
前評判どおりよりブルータルで病気な音に仕上げられている作品。
今回はブラックメタルな要素も取り入れられよりマニアックな方向に進んでいるせいかイマイチ評判がよくない。
しかし前作よりもメタルといった感じがより一層感じられ玄人メタルファンはより好印象。BURRNはおなじみのレビューで99点も付けられていた。しかしSlipKnotの曲自体が持つ脅迫感がイマイチ感じられない様な気がしてならないのだ。こぢんまりとしているというか・・・
Vo.Coreyもよりデスヴォイスになり深みがあるがどうも切迫感が薄いような・・・実際BURRNの別冊BASTARDSにも「今回はもっとこう深みのある声でうんと唸る、うんとダークな・・・」と書いてあった。
歌唱の幅が広がるのは実に良いことだと思う。決してマイナスの方向に行ってる訳ではないと思う。しかしなんか曲がこぢんまりとしているような・・・実は「ジョナサンに似てる」って言われたのかなり気にしてんじゃないの?
だがしかし二曲目『Peaple=Shit』三曲目『Disasterpeice』六曲目『The Heretic Anthem』十一曲目『Skin Ticket』十二曲目『New Abortion』はもうデスメタルと言ってもいいくらいの出来である。こいつらは確かに凄い。最初聴いたときは嫌いだった『Leftbehind』もだんだん好きになってきたし・・・後半の曲の方がクレイジーに歌ってるような気がして個人的には好き。
曲自体は悪い出来と思わない。とにかく彼らはライブで映えればいいんだし、何よりライブを見れば絶対惚れる。
点数・「63/100」 アルバム自体はかなり凄いメタルアルバムなんだけどなぁ・・・しかしさすがブラックメタルの要素をふんだんにちりばめていているだけあって聴いててかなり胸くそ悪くなる感じになれる。イントロは前作を軽く上回る出来。(2003/3/30に一部変更)