長編作品紹介

佐藤丸美先生の長編作品について紹介します。私的評価と感想については賛否もあるかとは存じますが、一個人の意見と理解していただければと思います。また、画像の転載は、ご遠慮下さい。


七福パラダイス
◆掲載雑誌: エロトピア(ワニマガジン社)
◆連載: 1992〜1994年 ◆話数: 全36話
◆単行本: 全4巻 ◆私的評価: ☆☆☆☆☆

文句なしに佐藤丸美・長編作品の金字塔だと思います。長編モノの連載と言っても、H漫画誌に連載するとなると、1話に1回はHシーンを入れなきゃならない、カラーページにもお色気シーンを入れなきゃならない等、色々な制約が発生します。その制約を見事にクリアしながら、これだけの長編ストーリーを完成させたのは見事というしかありません。
佐藤先生ご自身も「思い入れが強い作品」とおっしゃっていました。(笠置シヅ子さんの「七福神ブギ」という曲を勝手にテーマソングに決めてる、ともおっしゃってました。)
全ての人に自信を持ってオススメできる作品です。


フェロモンの伝説
◆掲載雑誌: エロトピア(ワニマガジン社)
◆連載: 1994〜1995年 ◆話数: 全27話
◆単行本: 全3巻 ◆私的評価: ☆☆☆☆☆

昔々、佐藤丸美を世間に広めるべく単行本を友達に貸して回っていた時期があったのですが、その布教活動中(?)最も評判がよかったのがこの作品です。右へ左へ転がるような感じのストーリーが、読んでて引き付けられます。
ちなみにですが、私のHNの由来である鈴木沙里央さんが登場するのはこの作品です。


くらくら昆虫記
◆掲載雑誌: エロトピア(ワニマガジン社)
◆連載: 1995〜1997年 ◆話数: 全24話
◆単行本: 全3巻 ◆私的評価: ☆☆☆☆☆

エロトピア三部作(勝手に命名)の最後を飾るこれまた名作。キラービーが登場する第二部(2巻から)に入ってからは、実に壮大かつ深いストーリー展開となります。
物語序盤を読んでた頃はヒロインのテンテンに特に惹かれることは無かったのですが、ラストまで読むとテンテンにすっごく惹かれている自分がいました。


結んで開いて
◆掲載雑誌: まぁるまん(ぶんか社)
◆連載: 1997〜2000年 ◆話数: 全35話
◆単行本: 全4巻 ◆私的評価: ☆☆☆☆☆

SMをテーマにしたラブストーリー大作。主人公とヒロインの恋愛を主軸に、SMのあり方、多彩さ、本質にまで突っ込んだ作品。現役女王様の立花マリ氏が全面協力していて、各話の扉ページや単行本の巻頭には氏のコーナーもあり。
個人的には、美人秘書の霧山裕子さんにメロメロになってました。


春なわすれそ
◆掲載雑誌: メンズアクション(双葉社)
◆連載: 1993〜1996年 ◆話数: 全33話
◆単行本: 全3巻 ◆私的評価: ☆☆☆☆

主人公が菅原道真というH漫画としては少し変わった設定。史実通りというわけではないですが、時代考証は結構しっかりしています。第十四話までとそれ以降とで「都編」と「旅編」に大きく分類できます。
八萩さんと結ばれる話(第十一話)や比翼鳥の話(第二一話)は感動的でした。


大奥OL白書
◆掲載雑誌: メンズアクション(双葉社)
◆連載: 1996〜1997年 ◆話数: 全21話
◆単行本: 全2巻 ◆私的評価: ☆☆☆

長編ですが、基本的には一話ごとに完結した話になっています。女だらけの職場に女装した主人公が紛れ込んでいる、これだけの条件でさまざまなシチュエーションを生み出す多彩さが素晴らしいです。


ぶらでぃ魔鈴
◆掲載雑誌: メンズアクション(双葉社)
◆連載: 1998〜1999年 ◆話数: 全16話
◆単行本: 1巻(1〜10話収録) ◆私的評価: ☆☆☆☆

現代日本に降り立った吸血鬼(サキュバス?)と熱血教師のドタバタ喜劇。雰囲気としては、うる星やつらのエロコメ版といった感じでしょうか。ヒロインの魔鈴の活躍度が極めて高いのも特徴的の一つだと思います。


君といつまでも
◆掲載雑誌: メンズアクション(双葉社)
◆連載: 1999〜2000年 ◆話数: 全9話
◆単行本: なし ◆私的評価: ☆☆☆☆☆

主人公(男)、隣に住む純情な女の子、、幼馴染の活発な女の子、の三角関係を軸にしたラブストーリー。主人公の兄の形見である琥珀が物語のキーワードになっていて、その秘密は最後で明かされます。
ちょうど単行本一冊分程度の話数なのに、単行本化されていないのが何とも残念です。


気分はヘヴン!!
◆掲載雑誌: メンズヤング(双葉社)
◆連載: 1995〜1997年 ◆話数: 全18話
◆単行本: 全2巻 ◆私的評価: ☆☆☆☆

神様の怒りを買って地上に落ちてきた堕天使が、下界で(さらには魔界でも)さまざまな騒動を起こすというストーリー。ヒロインは流花(るか)という名前の清純な女子高生で、ヒロインなのに最後まで処女という稀有な存在です。


どきどきハーレム
◆掲載雑誌: メンズヤング(双葉社)
◆連載: 1997〜1998年 ◆話数: 全20話
◆単行本: 全2巻 ◆私的評価: ☆☆☆☆

ストリップ劇場を親から引き継いだ若い息子(高校生)の話。舞台としては、ストリップ劇場と高校が半々くらいです。またヒロインが二人いるのが特徴で、前半は一番人気踊り子の愛さん、後半は主人公の幼馴染の絵里さんがそれぞれヒロインです。


ほくろにKISS
◆掲載雑誌: メンズヤング(双葉社)
◆連載: 1998〜1999年 ◆話数: 全9話
◆単行本: なし ◆私的評価: ☆☆☆☆

異性を引き付けるホクロを持つ兄妹の話。トラブルばかり起こす兄にじっと耐える薄幸な夏生ちゃん(妹)がいじらしくて可愛いです。5・8・9話はその夏生ちゃんのHシーンが見れるのでオススメです。


ひみつ妻
◆掲載雑誌: メンズヤング(双葉社)
◆連載: 1999〜2000年 ◆話数: 全9話
◆単行本: 全1巻 ◆私的評価: ☆☆☆☆☆

連載時は「ひ・み・つ」というタイトルでしたが、司書房からの単行本のタイトルは「ひみつ妻」となっています。


ハートにインプット
◆掲載雑誌: アクションヤング(双葉出版)
◆連載: 1996〜1998年 ◆話数: 全20話
◆単行本: 1巻(1〜8話収録) ◆私的評価: ☆☆☆☆☆

パソコン部のマックとシンクロしてしまい、気絶中に起動したソフトのキャラに変身してしまうというヒロイン・めもりちゃんの話。読んでいると、シンクロしてないめもりちゃんのHシーンも見てみたいなぁ、と思ってしまうかもしれませんが、それが読めるのは最終話だけです。
単行本にはあとがきがあり、佐藤先生のパソコン事情が紹介されています。また長編作品中、唯一の大きな判です。


メルメルめる変ちゃん
◆掲載雑誌: アクションヤング(双葉社)
◆連載: 1999年 ◆話数: 全10話
◆単行本: 全1巻 ◆私的評価: ☆☆☆

精霊と話ができるくららちゃんが、色々なコンプレックスを持つ男を励ます話。途中から登場するカマちゃん(オカマの住職跡取り)がいい味出してます。


可愛娘ゼミナール
◆掲載雑誌: Chuッスペシャル(ワニマガジン社)
◆連載: 2002年 ◆話数: 全11話
◆単行本: 全1巻 ◆私的評価: ☆☆☆☆

可愛娘ゼミナールという風俗系学習塾を経営する3人娘の話。色々なコンプレックスを持つ生徒(あがり症、ケアレスミスが多い等)に、シチュエーションプレーをしてコンプレックスを克服させる、というのが主な話の流れになります。カナエ(主人公)とハナコ(金髪で関西弁)の二人のやりとりも面白いです。


犯し屋稼業
◆掲載雑誌: Chuッスペシャル(ワニマガジン社)
◆連載: 2003〜2004年 ◆話数: 全12話
◆単行本: 全2巻 ◆私的評価: ☆☆☆☆

連載時は「OKASHIYA」というタイトルでしたが、司書房からの単行本のタイトルは「犯し屋稼業」となっています。


犯され屋 橋姫
◆掲載雑誌: Chuッスペシャル(ワニマガジン社)
◆連載: 2005年 ◆話数: 全2話
◆単行本: なし(※) ◆私的評価: ☆☆☆

※ 犯し屋稼業の第2巻(絶頂対決編)に、2話とも収録されています。


トワイライト株式会社
◆掲載雑誌: Chuッスペシャル(ワニマガジン社)
◆連載: 2005年 ◆話数: 全4話
◆単行本: なし(※) ◆私的評価: ☆☆☆☆☆

世にも奇妙な物語とかY氏の隣人のような雰囲気の作品。日常の中に突如不思議な商品(吸うと願いがかなう煙草等)が現れ、その商品を巡る人間模様が描かれます。全4話ですが、各話は完全に独立しています。
※ 犯し屋稼業の第2巻(絶頂対決編)に、第1話・第2話のみ収録されています。


こちょまん
◆掲載雑誌: BJ魂(集英社)
◆連載: 2001〜2002年 ◆話数: 全3話
◆単行本: なし ◆私的評価: ☆☆☆


彩子-サイコ-
◆掲載雑誌: WEEKLY アクション(双葉社)
◆連載: 2001年 ◆話数: 全8話
◆単行本: なし ◆私的評価: ☆☆☆☆

佐藤丸美作品としては極めて異色なサイコスリラー物。第1章と第2章に分かれていて、1章は隣の家に監禁される話、2章は探偵モノとなっています。特に1章に関しては、何度も読まないと(何度読んでも?)話の筋がよく分かりません。


微熱天使ナイチンガール
◆掲載雑誌: WEEKLY アクション(双葉社)
◆連載: 2001年 ◆話数: 全3話
◆単行本: なし ◆私的評価: ☆☆☆

普段はドジ看護士なのに、困った人を見るとナイチンガールに変身して人助けをする、という主人公にまつわる話。看護士が主人公と言うことで、病院の器具を使った話が多いです。


花まるエブリディ
◆掲載雑誌: COMIC バズーカ(辰巳出版)
◆連載: 2001〜2004年 ◆話数: 全40話
◆単行本: 3巻(1〜30話収録) ◆私的評価: ☆☆☆☆☆


奥様は痴女
◆掲載雑誌: バズーカ ヴィーナス(双葉出版)
◆連載: 2003〜2005年 ◆話数: 全28話
◆単行本: 1巻(1〜9話収録) ◆私的評価: ☆☆☆☆☆






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