2000年8月27日のPRIDE10でハイアン・グレイシーに敗れて以来、ケンドー・カシンが苦しい状況にあります。
2000年9月13日に高岩のIWGPに挑戦して敗れたのはまだしも、2000年12月14日には小原に敗れ(しかも3分7秒で)、2001年1月4日には飯塚にも敗れました(こちらは6分12秒)。小原戦も飯塚戦もあっさりとした敗退で、特に小原に3分少々で負けてしまうというのは、かなり厳しい結果でした。
つまり、「ハイアン > カシン」という図式が出来上がってしまい、ここで新日本内で「カシン > ※※」とすると、※※選手の立場がなくなってしまうというわけです。
というのも、馳浩曰く
例えば、藤田和之はPRIDEでもプロレスっぽい戦い方で強さを発揮していますが、それでも何ヶ月もプロレスを休んでからPRIDEに初参戦しました。現在では長期間に渡りプロレスの試合はしていないので、現在彼が“プロレスラー”なのか“元プロレスラー”なのかは議論のある所です(本人はプロレスラーを名乗るのでしょうが)。 同じことは桜庭にも言えると思います。本人はプロレスラーを名乗っていますが、カシン戦を見る限りは、プロレスラーとしては一流ではありませんでした。 プロレスとバーリトゥードを両立させていた選手としてアレクサンダー大塚が挙げられます。しかし、彼はマルコ・ファス戦以降、バーリトゥードで特に実績を挙げていません。(厳しい言い方になりますが)マルコ・ファス戦が出来過ぎだったのではないでしょうか。また、今年の1月にノアと全日本のそれぞれのビッグマッチに出場したのですが、どちらも期待はずれでした。私の中では、アレクの株は暴落しています。
前出の馳浩の発言の続きです。
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長州の肩書きというと、近頃は“現場監督”というのが定着しつつあります。 プロレス界でこういう呼ばれ方をしているのは、先にも後にも長州だけだと思いますが、ここでは現場監督・長州力について考えてみたいと思います。
ところで、第三世代のファイトスタイルについて、辛口な評価がしばしばなされます。これは「当時コーチをしていた馳が、練習をロープワーク中心にしたこと」が原因の一つと考えられますが、それと並ぶもう一つの理由として、この長州の指導があると思います。
その反動として、新日本について悪く言わないマスコミに対しては態度が軟化し、「マスコミは東スポだけでいい」という有名なセリフを生んだり、最近の週刊ゴングでのインタビュー(俗に言う、「おい金沢」インタビュー)で言いたい放題となるわけです。
ファン全体に占めるライト層とヘビー層では、ライト層の方が圧倒的に人数が多いわけで、このようなスタンスででも今日の繁栄を築いているのでしょうが、試合を見て喜ぶだけ、というプロレスの見方は底が浅い物のように思うのですが……。
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全日本との対抗戦が終了後、新日本で話題の主軸となりそうなのが、現役復帰した長州力です。 あれだけ何度も「ファイナル・パワーホール」という大会を開催しておきながら当たり前のように復帰したのは、テリー・ファンクや大仁田厚と並ぶ引退撤回振りですが、声援の多さは相変わらずです。
ここでもう一つ、長州の影響として強調したいのが、“タッグマッチの連係プレー”です。
否の意見の代表者が故・ジャイアント馬場です。 この1〜3にことごとく当てはまらないのが長州力なわけです。さらにジャパンプロレス時代の契約違反による確執もありますから、馬場の長州への評価はもうボロクソでありまして、
ただ、00年代になってからは、大仁田戦・橋本戦と大凡戦を連発したので、今後の長州に過剰な期待をするのはどうかなぁ、とは思います。
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一昔前、日本プロレスの時代に海外遠征というと「出世街道の最終通過点」といった趣がありました。 つまり、日本で基礎を身につけて、付き人も経験する。その後、プロレスの本場であるアメリカに渡って実力をつける。そして満を持して凱旋帰国し、帰国第一戦で成長した姿を見せつけ、一気にメインイベンターへ。というのが、典型的な海外遠征でした。
そういう点で、伝統的な海外遠征を見せてくれた(今のところ)最後の日本人は武藤敬司ではないかと思います。
確かにアメリカマットの各テリトリーが衰退していき、テレビ局に支配されるようになれば、海外遠征のメリットが減ったというのは言えると思います。
健介、橋本、蝶野、馳らは、海外のローカルプロモーションを回り、非常に厳しい環境で修行をしました。その中で人間的な強さ、さらに観客やプロモーターを引きつける術を身につけたわけです。
WCWは資本があるだけに、練習に集中できる環境にあるそうですが、今は日本に逐一情報が入ってきますので、凱旋帰国試合での玉手箱的インパクトがどうしても不足してしまうでしょうね。
大剛氏のトレーニングを受けると、天山・小島のような体型に肉体改造されます。動ける筋肉とレスラー脂肪が混ざった、ヘビー級レスラーとしては理想的な肉体になります。
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