「・・・・地盤を失い、どうなるかも分からぬ流浪の身・・・。
今の私は民に一体何をしてやれると言うのだ・・・」
現在の劉備では何かを民に与える事も出来ず、ただただ辛い目に会わせてしまうだけなのだが、それでも慕って来る人民がいる。
情けなさに打ちひしがれている最中、一陣の風が空へと巻き起こり、砂埃を立て、一瞬にして辺りに影が落ちる。
「これは一体・・・」
この呟きに答えたのは卜占―――占い―――の達人である簡雍であった。
「これは・・・大凶です。その上、今夜と出ました。
・・・御主人、このままでは逃げきる事など到底不可能です。民には構わず、先をお急ぎ下さい」
智と武を備えた関羽は劉埼のいる江夏へ行っており、軍師である諸葛亮は、劉備の養子である劉封とともに、音沙汰のない江夏へと向かっていた。
劉備が願って止まない『漢王朝復興』―――高祖劉封が興した漢王朝は宦官による賄賂―――の道半ばにして主を失う事を何よりも避けたかったので主の安全を確保しようと劉備に進言した。
「何を言う。彼らは新野からついて来た者達だ。それを見捨てて行く事など出来ぬ!」
しかし劉備はその進言を退けた。彼は『人民は国の基』という事をよく知っていた。
今、疲弊しきった身体に鞭打ちながら必死に歩いている民は彼の人徳に惹かれ、劉表亡き後、荊州の主とされた劉宗が曹操に降伏したのを知った劉備が劉表から任された新野を捨てて漂浪の旅に出る際に、一緒に付いてきた者である。その者達を見捨てて行く事は天下の信をも失いかねない。
日も沈み始め、人民の疲労の度合いも明らかなものであり、これ以上の行軍は無理だと判断した劉備は近くに一時留まれる場所は無いかと周りの者に尋ねると、
「この近くに景山という山がございます」
と答えた。ぐずぐずしていると曹操の追手に追い付かれてしまうが、疲れ切っているのは人民だけで無く、兵士もそうであったので、後々の為に景山に留まる事にしたのだった。
季節は秋の終わり。吹き抜ける風が冷たく、野には民のすすり泣く声が聞こえ、それが劉備には自分を責め立てる声のように聞こえた。
趙雲が老いた者や小さい子供達の間を励ましながら回る。
夜半になり、依然すすり泣く声が止まない中を、なにか別の声を聞いた。徐々にその声が大きくなるに連れて、それは曹操軍の威声だと気が付いた。
すぐに馬に飛び乗り、部下の精兵約二千に戦の準備をさせ、趙雲に甘夫人と糜夫人、そして息子の阿斗を頼み、民と一緒に一足先に出発させた。
西北から威声が近付き、ついには曹操軍の鉄騎兵が姿を見せた。その進んでくる勢いには当たり難いものがあるが、部下とともに劉備は雌雄一対の剣を抜き放ち向かい討つ。
両軍の間隔は徐々に狭まり、ついに一人の騎兵が劉備目掛けて突撃する。だがその騎兵は袈裟懸けに斬られ、落馬する。それを皮切りに両軍入り乱れての乱戦が始まった。
掛け声もろとも振り下ろされる剣を左の剣で受け、右の剣で払い斬ると絶命の声を上げて崩れ落ちる。すぐにまた違う兵が群がってくるが、数回と斬り合わないうちに次から次へと斬っていく。
周りからは威声と断末魔の叫びが木霊しており、気が付けば周りを曹操の軍勢に取り囲まれてしまっていた。幸いな事に、兵士はまだある程度生き残っており、劉備の周りにも絶えず5、6騎が周りを囲んで向かってくる騎兵を返り討ちにしていく。
しかし、劣勢な事には変わりが無く、仕方なしに劉備は撤退の命令を出し、進路を東へと取った。
立ちはだかる歩兵を跳ね飛ばし進むが、すぐに騎兵に進路を塞がれ、立ち回りを演じなければならず徐々に歩兵達に周りを囲まれ、もはや逃げる術は無いかと諦めかけた時、囲みの西北が崩れた。
見ると、蛇矛を振り回した張飛が群がる歩兵を斬り、自分の所ヘ一直線に向かってくる。このことで、諦めかけていた劉備の心に希望がさして来た。
「兄者!」
張飛は劉備の横を通り過ぎたかと思うと、立ちはだかる騎兵を軽く蛇矛であしらい、瞬く間に数騎を血祭りに上げ、そのまま劉備の前を進み東への進路を開ける。
その張飛の勢いに周りの兵は圧倒されてしまい、囲みが完全に崩れ去り、張飛の前を塞ぐ者は誰もいなくなった。その隙に東へと馬を走らせていく。
ところがその行く手を阻もうと、文聘が踊り出て来た。その姿を見止めた劉備は、
「よくも主君を裏切ってノコノコと出て来れたものだなっ!」
と大喝した。その言葉に文聘は、はっと目を見開き、そのまま東の方角へと逃げ去っていった。
その後も追い付かれては戦って、そしてそのまま逃げる事の繰り返しだった。曹操軍の追手をなんとか振り切った頃には、既に夜が明けており、追従してきた部下の数も百騎余りとかなり減っていた。
よくよく見てみると、簡雍、糜方、糜竺の姿が見られず、ましてや、趙雲や趙雲に任せた二夫人と阿斗の消息もわからぬ状態であった。
この有り様を見て、劉備は天を仰ぎ見た。
「ここまで付き従ってくれた民や将達は難をおかして、やっとの事でここまで来たものだ。彼らが無事であるかどうか・・・その安否が気遣われる・・・。」
悲しそうに呟く劉備に張飛は何も声をかける事が出来なかった。
「なに? 囲みを突破された?」
馬上の人―――大将を表す絹傘の下で、鮮やかな服を着た曹操―――は伝令からの報告に少なからず驚いた様子であった。
「しかしいくら囲みを突破されたからと言っても、これだけの軍勢に対抗は出来ますまい」
曹操と曹仁が幾分不安げにいるのに対して曹洪が自信たっぷりに言い切った。
「ですが話を聞けばその囲みを崩したのは張飛だとか・・・」
「うむ・・・そういえば以前、関羽から聞いたことがある。張飛にとっては大軍の中から将の首を取ってくることは造作もないことだ、とな。
張飛に出遭っても決して相手をしてはならんぞ」
横では曹仁や張遼が神妙に頷き、曹洪や許チョがつまらなさそうに聞いていた。
「おぉ!糜竺よ、無事であったか!」
馬を必死に走らせて来た糜竺の姿を見止めて劉備が嬉しそうに声を上げる。
糜竺は顔にはいくつか矢傷を受け、満身創痍になりながらも馬を劉備の方へと走らせ、辿り着くとすぐさま馬から飛び降り、臣下の礼を取って言った。
「趙雲が曹操に寝返りました!」
糜竺の言葉に張飛がその大きな目をさらに見開いた。
「まさかっ!子龍に限ってそのような事はないだろう。」
「いやこの状況をみて、富を求めて曹操の元へと下りに行ったのかも知れませんぜ」
肩をすくめながら張飛が茶化した様に言う。
「子龍はその意志は石や鉄のような人間だ。そんな人間が富に目が眩むはずがない」
「ですが、私は確かに西北へと走り去るのを見ました」
「なら俺が探し出して奴を串刺しにしてやる!」
「待てっ!益徳。臥牛山で雲長にあらぬ疑いを掛けたのを忘れたのか。早まった真似をするんじゃない」
しかし劉備の制止の言葉には耳を傾けず、部下の二十余騎を率いた張飛が馬に鞭を当て長坂橋目指して走り去った。
いざ長坂橋まで戻って来て周りを見回してみると、自分の背後―――橋から東の一帯―――は林になっていた。
そこで張飛が一計を案じ、枝分かれしている木の枝を葉が多数付いたまま切らせてその切り落とした枝を騎乗している馬の尾に括り付け、 二十余騎の部下を林の中を行ったり来たりと絶え間無く走らせた。
そうする事によって、林からは砂埃が立ち、あたかも兵が林の中に潜んでいるかの様に思わせる事が出来た。
そして張飛は橋の上で馬に跨り、右手には蛇矛といった風貌で西の方角をじっと睨みつけていた。
「でやぁぁっ!!」
繰り出した槍が相手の胸の真ん中を貫き、馬から転げ落ちた。
その様子を尻目に次から次へと襲いかかってくる敵の相手をする。
一人を仕留めたかと思うと、すぐさままた違う相手を仕留めていく。しかし近接しているとさすがに槍ではやり辛くなってきたのか、突き殺した兵の持っていた剣を奪うと、今度はそれを振るいだす。
何度か斬り殺していくうちに剣に血糊が付き、刃こぼれが起きて切れ味が悪くなる。そうなるとすぐにまた違う兵士から剣を奪い、振るっては奪いを続けた。
気が付けば周りに多数いたはずの曹操軍が引き返していて何時の間にやら、夜が明けて朝になっていて周りには兵士や民や馬の死体などが折り重なって倒れていた。
そこでようやく趙雲は自分の今の状態がわかった。守っていたはずの二夫人と阿斗が乗った車が周りには見当たらなかったのだ。
とんだしくじりをしてしまったと思い、すぐさま辺りを探した。がいくら探しても一向に見つかる気配がない。
「殿より頼まれた事をやり遂げる事が出来ないとは、面目丸潰れだ。よしっ!敵中に乗り込んで探せるだけ探そう!」
そう言うや否や残っていた三、四十の部下を引き連れ、乱軍の真っ只中へと駆け込んでいく。辺りには民衆の呻き声、親を探す子供の声、ただの抜け殻になってしまった塊にしがみ付いて泣き叫ぶ声が響き、まだ生きていて人の手がないと動けない人の手助けをしている者もいれば、我関せずと一目散に走っている者がいる。
その中を必死に二夫人のお乗りした車を見かけなかったかを聞き回っていたが、ふと近くの林から自分を呼ぶ声がした。
声の方へと振り向いてみると、そこには簡雍がいた。
「奥方を見かけなかったか?」
「奥方なら車をお捨てになって、阿斗を抱いてお逃げになったよ。
その後を追っていたら横から敵が出て来て出し抜けに槍で足を突かれた挙句、馬まで奪われて途方に暮れていたところだ」
そこで趙雲は引き連れてきた部下の馬を一頭簡雍に与えて、さらに二人ほど兵卒をつけて劉備の落ちて行った方へと行かせた。
「私は天地の果てまでも奥方と御子息を探しに行く、と殿に伝えて欲しい。見つからなければ、この平野が私の死に場所だっ」
拍車をかけて趙雲が馬を走らせ、それに十数人の従卒が続いて走り去る。簡雍はすぐさま、趙雲が付けてくれた兵卒に支えてもらいながら馬に乗り、東の方へと落ちて行く。
「趙将軍!」
そんな呻きにも似た声が聞こえてきたのは長坂坡で坂道に差し掛かったぐらいだった。
「どちらへおいでで?」
趙雲を呼びとめたのは木に寄りかかっていた兵士だった。
「誰だ?」
「へい、あっしは車の警備をしておった者でございやす。弓に射られてしまってこの通り、動けずにいやすが」
見ると足と腕に矢が刺さっていたらしく、薄汚れた服に血が染みついていた。
「奥方は今どちらにおられる?」
「甘夫人が車をお捨てになって、履物も履かず髪を振り乱して逃げる民衆の一団と一緒に南の方へと走って行きやした」
「糜夫人は?」
「申し訳ねぇですが、あっしにゃあ分かりかねます。見掛けたのは甘夫人だけでございやしたんで・・・」
矢傷の痛みに顔をしかめながらも、はっきりとした口調で受け答えをする。
「そうか・・・すまぬな・・・」
その兵士はゆっくりと首を横に振り、趙雲をじっと見た。
「将軍、気を付けてくだせぇ」
「・・・わかった」
話が終わるや否や手綱を捌いて、南へ馬を走らせる。趙雲の後ろ姿が見えなくなると空を振り仰いだ。そこには殺伐とした戦場の空には似つかわしくない程の晴れ間が広がっていた。
しばらく馬を走らせていると前方に急いで逃げる民衆の一団が見えた。
その集団の後ろまで行くと趙雲は声を張り上げ、走る人々を止めた。振り返った民衆は趙雲の姿を見ると一様に歓声を上げた。
「この中に甘夫人はいらっしゃいませんか!?」
安堵の歓声をあげる民衆に負けないくらいの声で呼びかけた。すると歓声は静まり民衆の集団の後ろぐらいから、ここです、と声が聞こえた。
すぐに見やるとそこには靴は履いておらず身につけている上質の素材で出来ている服にも泥が付いて汚れているがたしかに甘夫人がいた。趙雲は近くまで寄ると馬から飛び降りて甘夫人の前に跪いた。
「御無事でなによりです。此度のことは私の責任でありました、申し訳ありません」
「仕方がないと言っちゃうとアレだけど、将軍は最善を尽くしたと思いますよ」
「はっ。ときに糜夫人と阿斗は何処に?」
「さぁ・・・あたし達は一緒に車を捨てて逃げ出したけれども、途中で敵に襲われて散り散りになってしまって・・・。
だから、どこにいるかはわかりません」
「そうですか・・・」
さっきまで静にしていた民衆の一団が急に騒ぎ出した。耳を傾けると口々に敵が来た、と言っている。
趙雲は部下に甘夫人の護衛を任せ、馬に飛び乗ると民衆の先団の方へと向かった。
「あれは・・・糜竺殿・・・!」
そこで趙雲が見たものは馬に縛りつけられている糜竺だった。その糜竺の後ろには曹人の配下である淳于導が剣を引っ提げ、千人余りの兵を引き連れていた。
どうやら糜竺は淳于導に捕まって曹操の元に連れていかれる所のようだった。
槍を少し持ちなおすと趙雲は息を吸い込み、大きく気合の声を真正面に叩きつけた。そして馬を走らせぐんぐんと淳于導との距離を縮める。
趙雲の声に威圧されてしまった淳于導は気が動転し、剣を構えて迎え撃つ体勢に入るまでに時間がかかってしまった。
体勢が整った時にはすでに目の前に趙雲が迫って来ており、何もする事が出来ないまま槍で胸を一突きにされて、馬から転げ落ちた。
この光景を見た淳于導の部下たちは皆、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。すぐに趙雲は糜竺の縄を解いた。
「すまぬな」
「いや、礼には及びません」
「して殿は今何処に?」
「殿ならば、長坂橋を超えて少しばかり行った場所に待機しておられます」
「そうか。だったら一度合流した方が良いのではないか? この辺りは曹操の軍勢が多かろう」
「えぇ、元よりそのつもりでした。早く甘夫人の安全を確保しないとなりませんから」
「なに? 奥方がいらっしゃるのか。・・・なら、この馬にお乗せしよう」
そう言うと、糜竺は器用にも放置されている馬の横に自分の馬を寄せ、馬の手綱を引っ張って馬を連れてきた。
そのまま民衆の一団の後方にいる甘夫人の元へ行き、夫人をその馬に乗せて急いで長坂橋へと向かった。
しかしいくら急いでいると言っても夫人を馬に乗せ、なおかつ民衆を先導しながらとなるとやはり時間がかかるものだった。
ようやく長坂橋に辿り着いた趙雲を出迎えたのは罵声であった。
「やいっ、趙雲!この裏切り者がっ!」
長坂橋の上で馬に乗って堂々と矛を携え、少しでも隙をみせるとすぐにでも飛び掛ってきそうな張飛の姿が見える。
「何を言う!私は奥方と阿斗を捜しに行っていただけだ!」
負けずに趙雲も声を張り上げて言い返す。
「はんっ!簡雍の報告がなかったら許しちゃ置かねぇ所だったが。殿はここを少し行った木陰にいる。ほれ、さっさと通りな」
そう言って馬を端に寄せ、後ろを振り返らず東を指し示していた。少しの間あっけに取られていたが気を取りなおして言った。
「しかしいまだ阿斗と糜夫人が見つかっていない。そこで私はもう一度探しに行こうと思う。先に二人を連れていってくれ」
そう言い残すと声をかける暇を与えずに来た道を戻って曹操の大群の中へと数人の部下を伴って駆けて行く。
張飛はその姿を見届けると、糜竺と甘夫人を劉備のいる場所へと先導する。
馬を降り沈んだ様子で立ち尽くしていた劉備は馬の蹄に気付き馬上の人を見て歓喜の声を上げる。
「良くぞ無事だった!」
佇んでいた木陰から駆け寄り馬から降りた甘夫人と手を取り合って再会を喜んだ。
しかしそう喜んでもいられないということにすぐ気がついた。
「して、ほかの二人は。子龍はどうしたのだ・・・?」
「糜夫人とは車を乗り捨てた時にバラバラになって・・・」
「趙雲の野郎は残った二人を探すと言って、数名の部下を連れてすぐに逆戻りしちまった」
張飛が肩をすくめて言い、劉備は目を見開いて驚いた。
「なんと・・・!よし、益徳。君はすぐに長坂橋に戻って殿軍をしっかり頼む。
動いても仕方が無い。ここは子龍が戻ってくるのを信じよう」
一方再び曹操の軍勢の直中へと戻った趙雲は彷徨う間に相手の一隊と遭遇してしまった。
その中の手には鉄槍を持ち、背中には一振りの剣を背負った将軍らしき人物が口を開いた。
「おい貴様、見ない顔だな? さては劉備の配下か。だったら大人しくこの夏候恩様に捕まるがいい!」
そう言うや否や馬で駆け出し一直線に向かって行く。普段から自分の勇力を誇っていたが、その自信をより確かなものにするため、
槍を扱いて趙雲の胸目掛けて突き出すがその切っ先は硬い鉄の感触を伝え、その直後自身の体に衝撃が走り意識が遠のいていった。
最期に見たのは何だったのだろうか。自身の血で濡れた槍か、それとも白い雲をたなびかせた空だったか。
槍を引き抜いた趙雲が夏候恩の引きつれていた兵の方に視線を向けるとてんでばらばらに逃げ去っていった。
その様を眺め、夏候恩を見やる。胸に穴をあけてそこからは血が溢れ出しているのが見える。もはや生き絶えてしまっただろう。
何気なく背負っている剣を手に取って鞘をはらう。一見すると変哲の無い剣のように見える。しかしその刀身は鋭く光って只ならぬ雰囲気を放っている。
その事に気がついた趙雲は慌てて柄を見る。そこには『青コウ』と金で装飾が施されてあった。
この剣は曹操が所有している宝剣の中の一つで、もう一つを『倚天』と言い、それを曹操が自分で持っており、『青コウ』を夏候恩に預けて曹操の傍に居させたのである。
しかし普段から自分の力を過信しており、またこの圧倒的に有利な戦況を見て曹操の傍を離れあちこちで略奪などを行っていたのだった。そんなおりに趙雲と遭遇し落命するに至ったのである。
剣を夏候恩から奪った鞘に仕舞い、腰に差すとまた馬を走らせた。
後書き
え〜と・・・すみません、完結してません(汗)
それでもさすがに時間がかかりすぎているので、長坂の前半部から中盤までをアップしました(汗)
この続きは・・・書くかどうか完全に未定です(爆死)
この話を書いてるときに思ったのは・・・桃園の誓いからやるべきだと思っちゃいました(汗)
登場人物の説明もいれようかと思いましたが・・・無理でした(死)
とりあえず・・・これで勘弁下さい。