西宮少年合唱団は、日本各地や諸外国の少年少女合唱団との交歓演奏会を不定期に行っています。
 また、佐渡裕氏による『ヘンゼルとグレーテル』への出演など、さまざまなプロの音楽家の方々との協演も経験してきました。

 これまで数多くの交流を行ってきましたが、なかでも注目すべきは近年の海外での活躍です。
 永年、話題にのぼりながらも実現に至らなかった海外での演奏会がついに実現し、すばらしい交流が行われました。
 ご支援くださった数多くの方への感謝と、今後ますますの活躍への期待をこめて、これまでの活動をご紹介します。

●ウイーンでのコンクール参加
 2001年 7月、さまざまな方のご支援のもと、合唱団創設以来の念願だった海外遠征が実現し、オーストリア・
 ウィーン市からの招聘により、文化庁地域国際交流派遣団体として「ウィーン世界少年音楽祭」に参加しました。
 そして、なんと、総合第2位を受賞!!
 また、ヨハン・シュトラウス像前やノイシュバンシュタイン城での路上演奏会も行い、街行く人々からも拍手喝采を受けて
 音楽を楽しむすばらしさをあらためて実感する演奏旅行となりました。


●ドイツ・デンマークでの交歓演奏会
 
2005年には、日本EU市民交流記念(外務省認定)の欧州親善ジョイントコンサートを行うために渡欧。
 ドイツ・ハンブルクのカンテムス少年少女合唱団、デンマーク・コペンハーゲンのデンマーク王立音楽院児童合唱団
 との交流演奏会やホームステイを実施し、国際交流を深めました。

 そして・・・
  このときの歌を通じた友情は再び2つの合唱団を結びつけ、2007年10月にカンテムス少年少女合唱団と
  西宮で「歌のかけはしコンサート」を開催する運びとなりました!
  演奏会の前後でカンテムスの子どもたちは団員の家にホームステイ。互いに楽しい数日を過ごしました。

●国内の合唱団との交流
 毎年参加している「全日本少年少女合唱祭」では、全国の数多くの合唱団と交流があります。(3月)
 
合唱大好き!な子どもたちの友だちの輪はあっという間に広がり、多くの合唱団との交流を経て、合唱への想いも
 ますます深まります。

 近年、個別に行われた交流には、2005年の那覇・首里少年少女合唱団との交歓演奏会が挙げられます。

●音楽家との協演
 2005年 12月、同年秋にオープンした「兵庫県立芸術文化センター」で開催されたオペラ、『ヘンゼルとグレーテル』
 に出演しました。
 このオペラは指揮者の佐渡裕氏のプロデュースによるもので、2006年 12月に行われたリバイバル公演へも出演。
 前年度と同様に厳しい練習を経て、愛らしい歌と演技で3日間にわたる公演で観客を魅了しました。


 
2006年には、中西覚先生 台本・作曲によるオペラ『おさん茂平衛丹波歌暦』に、有志が子供役として出演。
 こちらでもすばらしい歌と演技を披露しています。


●今後の活躍
 2008年には、兵庫県芸術文化センター管弦楽団の第18回定期演奏会への出演が予定されています。
 出演演目は、
 バーンスタイン(曲)による交響曲第3番『スカディッシュ』(管弦楽混声合唱、少年合唱、話者とソプラノのための)。
 ソプラノ歌手の天羽明惠さんと、京都エコー(合唱)とともに協演します。
 
 この曲は、ウィーン少年合唱団やフランス放送少年合唱団など、世界的に有名な少年合唱団によっても歌われてきました。
 どのような演奏になるのか、楽しみですね!


〜コメント〜
西宮少年合唱団を創設された故・鎌田廉平先生が、昭和39年ごろラジオ番組に出演された際に「将来はウィーン少年合唱団のような団に」と
おっしゃったそうです。海外・国内での活躍を通して、その夢に少し近づいてきたでしょうか・・。
オペラへの出演では、歌だけでなくその演技力もすばらしく、OBとして後輩たちの力には目を見張るものがありました。
多くの方の応援を受けて、日々の努力を開花させている様子は頼もしいです♪
OB一同、今後ますますの活躍に期待し、エールを送っています!
   

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