いつ、最初の争いが起きたのかは定かではない
近年では、争うことに争いの意義を見出し
争いのための争いという
もっとも無意味な理由により争われている
争いといっても
両国の人口はさほど多くなく
さらに、武器は
やや固い棒
それで、ぽこぽこ殴りあうので
滅多に死者は出ない
しかしながら、暴力により相手を屈服させる事には変わりない
そんなことを
誰もが当たり前に感じるようになるほど
当たり前に行われてきたのである

しかし、誰もがみな争いを好んでるわけではない
徹底的な教育によって
相手国を悪と思わせる方針を両国が取り続けているが
何事にもイレギュラーは存在する
争いを好まない人たちは存在した
少数のその人たちは
国を捨て
唯一青にも蒼にも属さない地域
白の地域に移り住み生活を始めた
白の地域は青と蒼の地域の境界線的位置にあり
青、蒼の両国ともが所有権を主張するが
まだ、どちらの領土と明確には定まっていなかった
白の地域も青、蒼と同じよう
2年も住めば白い肌をもつようになる
人口は、青、蒼の片国の全国民に
白の国全国民がジャンケン勝負を挑んで
片国の国民を連続20人抜きをしても勝てない人数差である
5年前には
10人抜きすれば十分勝てる人数だったのだが
白の国にとって思い出したくも無い
青、蒼の両国にとっても不本意であった
「暮れることなき1日」
と呼ばれるようになった
ひとつの事件によって
白の国の人口は激減したのである