青と蒼
ほんの微妙な違いしか持たない
色である
青、青空、青年
蒼、蒼天、蒼龍
しかし、この世界では
この微妙な違いが大きな意味を持つ
北の国
青の肌を持つ者達
南の国
蒼の肌を持つ者達
土壌の違いによって後天的に
肌の色が変わる体質なのである
よって、2年も青の土地に住めば
青の肌になるのである
なぜ、土壌の色が違うのか
多くの専門家が研究しているが
未だに迷宮の奥深くで眠っているこの謎を
呼び起こすに至らない
しかし、ひとつ分かっている事は
自然的要因ではなく
人為的要因
つまり、人の手により色がつけられたらしいということだけである
宗教的な要因、異星人に向けたメッセージ
古代人から我々に向けられた警告
などの説があるがどれも決め手にかける
色をつけられた時期に書かれたと思われる書物が存在するのだが
現在使われている文字と大きく異なった文字で書かれており
読めるものが誰もいない
人は、自分とは違うものに対し
優劣で計ろうとする
自分より優れているか劣っているか
学問的に、体力的に、技術的に、歴史的になど
そして、自分が相手により劣っていると認めることができるほど
人は優ではない
相手を屈服させ自分の優を誇る
その結果、当事者外から観ると実にくだらない争いを行う事になる
この2つの国も例外ではなく
肌の色の違いが差別を助長した
自分達こそが優秀な者だと相手を蔑み
相手国を従わせようと争いを繰り返している
産まれた時には同じ肌をしている者達が
後天的要因による肌の変化のために争う
それも、青と蒼という微妙な色の違いによって・・・・・