伊丹の巨木
緑の金平糖を押すとここへ戻ります

天然記念物と伊丹市保存樹木

天然記念物 @法巖寺のクスノキ(兵庫県指定)A浄源寺のイチョウ(伊丹市指定)
B猪名野神社のムクロジ(伊丹市指定)C中野稲荷のイヌマキ(兵庫県指定)
伊丹市
保存樹木
全40本?
@イチョウ(容住寺・称名寺)
Aイヌマキ(中野稲荷)
Bクロガネモチ(中野稲荷・北伊丹4)
Cクスノキ(中野稲荷口酒井西皇大神社・根塚×2・発音寺忠魂碑・須佐男神社・楠原稲荷・春日丘4)
Dケヤキ(中野庚申塚西皇大神社妙宣寺金剛院
Eクロマツ(西皇大神社)
Fムクノキ(西皇大神社池尻庚申塚×4・北伊丹1)
Gエノキ(常休禅寺)
Hタイサンボク(ロザリオ修道院×10)
Iシイノキ(昆陽寺)(スダジイ)
ユーカリ 珊瑚樹 ヒイラギ
木の説明:「イヌマキ」「クスノキ」「スダジイ」「イチョウ」「ケヤキ」「アキニレ」「ムクロジ」
兵庫県天然記念物
伊丹市
保存樹木
中野稲荷の「イヌマキ」
幹周囲310cm。
樹高15m。
樹齢400年
イヌマキ(犬槇)
常緑高木。関東地方南部から沖縄までの太平洋側の山地の林内に生育するが、庭木や生け垣として広く植栽される。幹は直立し、高さ10〜20m。樹皮は灰色で縦に浅い割れ目がある。枝は多く出て、曲がって伸びることもある。葉は互生し、枝の上部に集まってつく。線形で大きく、質は厚い。中脈が表裏ともにやや突き出る。花期は5〜6月。雌雄異株。果実は緑色のほぼ球形で9〜10月に熟し、赤紫色の花托の上に付く。花托は甘い。大木では高さ25m、直径2mになる。イヌマキのほうがラカンマキよりも大型。材には耐朽性があり、沖縄ではこれを植林して大事にしている。
用途:庭木・建築・土木・器具材
伊丹市保存樹木
中野素盞嗚神社の「クスノキ」
幹周囲380cm。
クスノキ(楠)
暖地に自生するほか、古くから神社などに植えられている。樟脳の原料や材利用のため古くから植栽され、本来の自生地ははっきりしない。中国名は樟。高さは普通20m、ときに55m、直径8mに達する巨木がある。樹皮は暗褐色で短冊状に縦に裂ける。3本の葉脈が明らか。葉の基部には小さなダニの寄生による穴が開いている。4〜5月に新葉が出ると旧葉が落ちて、ほとんど交代する。葉を切ると樟脳のにおいがする。果実は直径8〜9ミリの球形で10〜11月に黒く熟す。
用途:公園・街路樹・建築・家具・船舶・彫刻材・樟脳

クスノキの実
(東浦公園、2004.11.27)

中野湯出の「エノキ」
幹周囲360cm
エノキ(榎木)ニレ科
落葉高木。ケヤキ・ムクノキとともに神社に植えられている例が多い。山地にはえ、大きいものは高さ25m、直径1.5mになる。昔は一里塚によく植えられた。樹皮は厚く、灰黒褐色で斑点があり、割れ目はないがザラつく。樹皮が黒く、横に筋があらわれることと、葉のへりの鋸歯が上半分しかないのでムクノキと区別がつきやすい。(ムクノキの鋸歯は全周)果実は直径6〜8mmの広楕円形または卵状球形で10月頃赤褐色に熟して甘く、子供が食べ、また鳥も好んで食べる。材は白色で変色しやすく、ケヤキの代用品として使う程度。国蝶オオムラサキは幼虫のときエノキを食べる。
用途:庭木・公園樹・器具材。
エノキの紅葉
(東浦公園、2004.11.27)
伊丹市保存樹木
昆陽寺の「スダジイ」
幹周囲360cm
スダジイブナ科シイノキ属
大きいものは高さ30m、直径3mにもなる。幹は直立して太く上部は密に枝を張り光を閉ざした樹冠をつくる。樹皮は黒褐色で、大木になると縦に深く裂け目が出来る。葉の下面は紫を帯びた茶色で、風にあおられると他の樹種と容易に区別できる。5〜6月、淡黄色の雄花序が本年枝の下から上向きに出る。堅果は翌年の秋に熟し食べられる。殻斗が堅果全体を包んでいるが成熟すると3裂する。生食できるがすこし、煎ると香ばしい。
用途:庭木・防火暴風樹・建築・器具・船舶材・シイタケ原木    パルプ材
伊丹市天然記念物
浄源寺の「イチョウ」(下河原2)
 幹周囲310cm樹齢300
「ムクノキ」と「キリ」が寄生するイチョウ
左に伸びる「キリ」。右に伸びる「ムクノキ」
イチョウイチョウ科
落葉大高木。古く(室町時代?)中国から渡来し街路樹や公園僕、社寺の境内に広く植えられる。花期は4月。雌雄異株。胚珠は熟して球形の種子となる(ぎんなん)。臭いのきつい肉質部は種皮の外層にあたる。果実は銀杏として食用にするが、多食すると死ぬ。樹皮は灰色で厚く、縦に割れ目が出来る。時に乳といわれる気根がでることがある。葉は幅5〜7cmの扇形で、中央にきれこみがあるが、ほとんどないものもある。秋には美しく黄葉する。材は淡黄色で匂いがある。軟質で彫刻材やまな板に使う。葉の先に銀杏のなるオハツキイチョウが知られる。
用途:病気に強く、公園・街路樹・盆栽・碁盤・将棋盤

12月初旬の 浄源寺の「イチョウ」(下河原2)
キリの寄生がよく確認できる。
右の「ムクノキ」が大きく枝を伸ばしている。12月初旬
伊丹市保存樹木
中野庚申塚の「ケヤキ」
幹周囲330cm。幹の中は空洞になっている。
ケヤキ欅ニレ科けやき属
落葉高木山地の谷沿いの斜面や、川沿いの平地などに林をつくるが、古くから屋敷、公園、境内、並木などに広く植栽された。巨樹、名木とされるものも多く、木目が美しい上に狂いがほとんどなく、湿気にもよく耐え、保存性が高く、金茶色の材質、男性的な木目、堅い材質で用途が広い。用材としても優れる。比較的くるいやすい材で、伐採後10年ぐらい雨ざらしにし、その後製材、乾燥させるというように、手塩にかけて使う。幹は直立し、太い枝がよく広がり特有の樹形を作る。逆さ箒のような形。寿命も長く天然記念物に指定されている物も。樹皮は灰褐色で、老木になると鱗片状にはがれる。10月頃黄色から赤へと色づく。
用途:民家の大黒柱、上り框(かまち)・庭木・公園・街路・防風林・寺院建築・器具・楽器・彫刻材

容住寺裏「アキニレ」アキニレ秋楡、ニレ科落葉高木。
本州中部以西。
左下は11月中旬の実。
右下は樹皮。
花期:9月、ニレ科
河原や土手の周辺に多く生える。落葉の高木で、高さは15m。樹皮は古くなると割れて剥がれ落ちる。葉は楕円形で3〜5cm、縁には鋸歯がある。葉は濃緑色で光沢がある。果実は秋に熟す。材はハルニレより硬く、同様の用途がある。公園樹や街路樹として最近よく使われる。
用途:洋家具

アキニレの木肌
(東浦公園のアキニレ、2004.11.27)

B楠原稲荷の「クスノキ」伊丹市保存樹木
落雷による形状変化で内部空洞化(深さ約2m)
幹周囲500cm

C南野神社(南野4)御神体の「クスノキ」
幹周囲485cm下の写真はアップ

南野神社のクスノキ(同上)
(2004.11.27)
D春日神社の「クスノキ」
幹周囲380cm
E口酒井の「クスノキ」伊丹市保存樹木
幹周囲330cm
F「ヤブニッケイ」は樹皮が黒っぽい G猪名川河畔「ムクノキ」。
昔の土手は一段高い
中野稲荷には保存樹木が3本
そのうちの1本イヌマキは県の天然記念物
I中野稲荷のクロガネモチ
伊丹市保存樹木
J中野稲荷のイヌマキ。県の天然記念物指定
幹周囲310cm。樹高15m。樹齢400年
伊丹市保存樹木
K中野稲荷のクスノキ(イヌマキ・クロガネモチ)
伊丹市保存樹木
中野素盞嗚神社のモッコク
中野素盞嗚神社のエノキ? 鴻池神社のエノキ
慈眼寺の蘇鉄
本尊は国指定重要文化財(木造釈迦如来座像)
中野素盞嗚神社のヒノキ
町中でこの大きさは貴重。
中野素盞嗚神社のエノキ?
右は11月中旬
左は12月初旬・右は2月
容住寺のイチョウ。伊丹市保存樹木
幹周囲310cm樹高15m
今でも多くの実を付ける。
上中11月中旬の色づき始めたイチョウ。たくさんの
銀杏を落としていた。
上右12月初旬ほとんど葉を落としたイチョウ。
下左は樹皮。
下右:他の木が生えているのを確認。
右:銀杏
天日神社のケヤキ。幹周囲340cm
幹の中にハチの巣。注意書きの張り紙が見える。
東天神社のクスノキ(←幹周り)・
       クスノキ(左下)・
       ケヤキの樹皮(下)
天神社のコナラ
妙宣寺(大鹿)のケヤキ
伊丹市指定保存樹木、幹周り250cm、高さ18m
枝振りも立派である。
西皇大神社(大鹿)には伊丹市
指定保存樹木が4本ある
@ムクノキ
Aクスノキ
Bケヤキ
Cクロマツ
@ムクノキ Aクスノキ
Bケヤキ Cクロマツ
臂岡天満宮(白髭稲荷神社)のモミノキ?
臂岡天満宮(白髭稲荷神社)のエノキ?
臂岡天満宮のヤマモモ
幹周り340cm
伊丹で一番大ききヤマモモ
たぶん雄木
臂岡天満宮のアラカシとカエデの紅葉
緑が丘公園のコナラ
公園北側の深川橋入口
立派な大木
緑が丘公園のエノキ
幹周り320cm
公園西側の川渕にある
樹高20m以上あり雄大である。
法巌寺の大クスノキ
(県指定文化財 天然記念物)

法巌寺にある推定樹齢500年のこのクスノキは、幹周りが6.2m、樹高約28m、大風の被害により大枝がおれるなどの損傷がありましたが、枝振りは力強く、現在も旺盛な樹勢を保っています。境内に入ることはできませんが、塀越しに見上げても、その力強さに圧倒されます。
猪名野神社のムクロジ
ムクロジ科ムクロジ属〈無患子〉山地に生え、高さ15〜20mになる。葉は偶数羽状複葉で互生する。小葉は4〜6対あり、長さ7〜15cmの広披針形で皮質。6月頃。枝先に大形の円錐花序を出し、淡緑色で、直径4〜5mmの花を多数開く。雌雄同株、果実は直径2cmの球形で、中に黒い種が1個ある。種子は羽根突きの球にする。皮は石鹸の代用として使用されてきた。用途:庭木、器具材。分布:本州(新潟・茨城県以西)、四国、九州、アジア東南部(台湾・朝鮮・インド・ミャンマー)等に広く分布。このムクロジは、樹高約13.5m、枝張り東西約14m、南北約12m、根張り95cmで、特に巨木であるので、文化的価値が大きい。左の緑の写真と種の写真はは9月11日(2004年)

発音寺のクスノキ(伊丹市保存樹木)

池尻庚申塚のムクノキ×4(2月)

ムクノキの実(緑→黒2004.11.27、東浦公園)

小さい写真は6月の様子
4本とも伊丹市保存樹木
伊丹市保存樹木「忠魂碑のクスノキ」 伊丹市保存樹木「金剛院のケヤキ」左からマツ・イチョウ・ケヤキ

南センターの「クスノキ」(2004.11.27)

ユーカリの並木(東浦公園横の新幹線下側道並木)
(2004.11.27)
ロザリオ幼稚園のタイサンボクの並木