ひ ま わ り

2008年 米田 実  詩・曲
太陽に向かって咲く 夏の花ひまわり
青空を背に 高く 高く燃え上がれ

昔から この季節に 慣れすぎた 色と形
咲いているのが当たり前
そんなひまわりが あの時に変った

1995年 夏の 空地に
そこで命を亡くした少女の
 生まれ変った ひまわりが咲いた
その輝き 力強さは
 荒んだ心に光を投げた
ひまわりの咲く街へ 新しい街へ
人から人へ伝えられ
 咲き拡がった

その花は 神戸の心を連れて
 傷ついた町へ旅をする
一粒の小さな種が芽を出して
 やがて大きな花となる
支えあう手と手で伝えるひまわりは
 被災地の 夏を彩る心の絆

焼け跡の 生まれ変わった公園に
 命を偲ぶモニュメント
寄り添うようにひまわりが咲く
時を越え 今、咲き誇る
希望の花 いつまでも
神戸の街に いつまでも

※ 被災地と被災地の心を繋ぐ「はるかのひまわり」に寄せて

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