阪神・淡路大震災10周年記念事業
 コスモスの詩コンサート Part U
        〜 1月17日は忘れない 〜
     2005年1月23日(日) PM2:00より 西宮プレラホールで開催しました。

阪神・淡路大震災から10年の節目に
苦しい時だったから生まれた暖かい心を思い起こし、
震災の経験を次の世代に語り継ぐ決意を新たにするとともに、
不幸にも次の被災地となった新潟へ阪神・淡路からの希望を発信する、
意義あるコンサートとなりました。


   第一部  団員の創作集より
 何よりも歌の好きな仲間たち。けれど、震災のショックはあまりに大きく、孤独な満たされない毎日が続きました。そんな中、曲創りに生きがいを見出した人たちがいました。創作に打ち込むことで、震災で荒れた心を癒すことができたからでしょう。コスモスの詩は、そんな仲間たちを出会いの場へと導いてくれました。

  1.オレンジのかおり 指 揮 : 三木 比奈子
絵本「動物たちのおしゃべり」より ピアノ : 城村 奈都子
  2.「なかよし」 きりん 合 唱 : コスモスの詩を歌う合唱団有志
  3.「ないしょ」 カンガルー
  4.「好きになれそう」 しまうま
  5.「なにが はいってるの」 らくだ
  6.「やまびこ」 おうむ

   第二部  友情出演
 私たちの暮らす大地を育んだ武庫川に、ダム建設計画のあることを知りました。その予定地は、旧福知山線に沿った阪神間では数少ない風光明媚な中流域です。もしダムができると、私たちが祖先から受け継いだ自然はすべて水の底に沈んでしまいます。一度失われた自然は決して元には戻りません。子どものために、未来のために、ダム建設に反対し、武庫川を守るためにこの曲は創作され歌い続けられています。


合唱組曲「武庫川」 指 揮 : 三木 比奈子
  1.序章(母なる川) ピアノ : 上岸 芳子
  2.ハイキング 合 唱 : 西宮さくらんぼ合唱団
  3.谷の流れ
  4.渓の仲間たち
  5.十次郎ケ淵
  6.やがてダムが
  7.川の怒り
  8.終曲(川、未来へ)

   第三部  希望の歌
 震災の年、住宅の取り壊された空地に咲くコスモスと出会いました。弱々しいながら傾いた日差しを受けて輝く様は、花をつけた喜びと咲き続ける自信にあふれているかのようでした。苦しかったあの時、コスモスとの出会いがどれだけ励みになったかわかりません。「西宮を離れた多くの人たちへ、コスモスに託して何かを発信したい。」そんな気持ちから「コスモスの詩」は生まれました。当時被災地の誰もが経験した出来事を、コスモスを通して描きました。そして、咲き続けようとする自信こそ、復興への希望なのです。


指 揮 : 三木 比奈子
「コスモスの詩」 ピアノ : 城村 奈都子
   合 唱 : コスモスの詩を歌う合唱団

   第四部  1月17日は忘れない
 空地に咲いたコスモスから復興への希望をもらいました。しかし、すべての人が復興に向けて同じ歩みができた訳ではありません。自ら立ち上がることのできない人たちには、「ガンバレ」だけではどうすることもできない厳しい現実が待ち受けていたからです。平坦ではない復興への道程(みちのり)を、今だからできる表現で、あの日を生きた証として残したい。続「コスモスの詩」は、阪神・淡路大震災を歌で記録し、語り継ぐために生まれた曲です。


続「コスモスの詩」 指 揮 : 三木 比奈子
  1.1月17日 ピアノ : 市原 恵美
  2.気が付けば春 合 唱 : コスモスの詩を歌う合唱団
  3.傾いた時計
  4.九月の雨
  5.道端のコスモス
  6.三度目の秋

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