ねぇ、どうして報われないって分かってるのに
こんなに一生懸命になってんだろうね。
誰か教えて欲しいよ・・・
そんな事を考えていたら、
気付かないうちに、小さくため息なんかついちゃってたらしい。
そっと振り向いた気配に
嫌になるくらい過剰反応起こしてしまった。
これ以上見ないで欲しいんだよね、
知られたくないんだよ、自分のこの感情。
だって、壊したくないじゃない今の心地よい関係。
あっ、でももうなんか心地よいって言えないのかも。
自分の感情もてあまして、笑う事も怒る事も出来なくて
ただ、ただ、不機嫌。
誰だって、こんなじゃ嫌になるよね・・・。
愛想つかされたって、文句も言えやしない。
なのに・・・
ねぇ、なんか抱え込んでない?
言いなさいよ、友達でしょ?
そう、友達なんだよ、只の友達。
そうやって、また沈んでいきそうになる。
だから、眠れない夜の月の物語なんか想ってみる。
太陽と月は一緒には輝けないんだよ。
太陽は希望の娘、月は孤独の王子。
黄昏の中の一瞬だけが
月の王子の至福の時。
でも、太陽の娘は気付きもしないんだ。
あーあ、なんか虚しい。
今日もまた、自分の気持ちに向き合えないまま
一日が終わっていく・・・。