仲良くならんで、窓際で日向ぼっこ。

冬はコレが一番って・・・いったい幾つなんだと我ながら呆れてしまう。

そんな事を考えながらぼんやりしていたら

隣のカズが・・・ん?もしかして泣いてるの?うっ・・・くっぅ・・・っ。

慌てて覗き込むと、口をアヒルのように尖らせてちょっと涙目になっていた。

えっ!ど、どうしたのー?

そしたら、しゃっくりが止まんないんだよ、苦しいって。

あははは、ごめん、ごめんね。だけど嫌だ〜可愛い、笑えるわ。

カズはちょっとむぅ〜となりながらも、やっぱりしゃっくりが止まらなくて

ひっくひっくと肩を揺らし続けてている。

あー突然思いついた・・・

カズの顔をぐっとこっちに向けて、思いっきり良く唇を重ねた。

カズはまるでビックリ箱を開けた見たいに目を大きく見開いて息を詰めて、されるがままに。

息が上がって、涙が零れて頬が染まる頃、やっと離してやった。

あービックリした。いきなり何なんだ!と頬を脹らませるカズに

どう?止まったでしょ、しゃっくり。きょとんとした顔のカズが可愛くて・・・

降りかかった額の髪の毛をそっと払ってオデコにちゅっ!

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一時間後。ねぇ、しゃっくりって伝染するの?

肩を揺らす私の背後から、そっと忍び寄るカズが・・・

今度は私がビックリ箱を開ける番かしら。

ひぇ〜、おバカですね。我ながら呆れておりまする。
でもやっぱり始まりが年寄り臭い・・・ちょっと反省しつつ
あれっ?やだー、しゃっくりが・・・カズちゃ〜ん、ビックリ箱ちょーだい・笑
(2004.11.26)