夜中にふと目が覚めた。月の光の射す窓際でカズが佇んでいた。

何時もみんなが見ているカズは適度に施されたメイクでほんのりと血色のいい色白の肌をしているけれど

実際は驚くほど蒼白くて透明で・・・そう、たとえるならBlue Rose

世界でたった1つの蒼い薔薇、私の愛しいBlue Rose

がむしゃらで、一生懸命で、常に言われた以上を自分に課しているカズ。

我がままで、お茶目で、でも誰よりも大人だったりするカズ。

優しさや悲しみや儚さも全て飲み込んで物憂げなカズ。

薔薇の花びらが散ってしまわないように、大切に大切にカズを抱きしめていたい。

余りにも思いが強すぎて、わけも無く涙が込み上げてくる。その気配に驚いたようにカズが振り返った。

見詰めて、見詰められて・・・たまらなくなって目を逸らそうとした瞬間に捕らえられて息が詰まるほど抱きしめられ、

花びらを散らしてしまいそうになるのは名も無い野に咲く花の私。

自分が美しい薔薇だってカズはきっと知らないのだろうと思っていたけれど、ふと思った。

カズは誰よりも自分を知っていると・・・今を生きるカズの本当を知りたい。

朝になれば私だけが知っている生まれたての朝の生まれたてのカズが微笑む。

そして、また今日も蒼い薔薇は蕾を少しだけ脹らませる。

うふふ・・・見てきたような嘘を言い(笑)
何時もながら妄想が暴走ですね。
青い薔薇ってバイオの力でもなかなか難しいのだとか。
私にとってはそんな青い薔薇のような希少な亀ちゃま。
何時の日にか大輪の花を咲かせる事を夢見ています。

2004.8.6