暗闇の中に浮かび上がったカズは遠すぎた。
カズが掴み掛けているチャンスが余りにも大きすぎて、自分の居場所を見失ってしまった。
ワンチャンス・・・カズが誇らしげに歌う歌の通りにカズは今、この瞬間に全てを掛けて生きている。
そんなカズに私は何をしてあげられる?カズにとって私は何?
私にはカズの幸せが全てだけれど、カズに同じ物を求めちゃいけないんだよね・・・。
ホテルの35階から眺める都会の夜は光の海。
一人で眠るベッドは広すぎて、おまえに貰ったファーのマフラーをギュッと抱きしめて眠る。
荷物を片付けてるとき、ジンに見られて「何々?そんな季節はずれのもの持ってんの?」って笑われたけど
これが無いと不安なんだよね。何時もおまえを側に感じていたいんだ。
俺、頑張るよ。だから泣かずに待ってて。不器用だからこの気持ち伝えられないまま来ちゃったけれど
頑張る姿の全てをおまえに奉げたい・・・そんな俺の気持ちわかってくれるよね。
何度も何度もカズを見詰めた。
誰よりも頑張っているカズ。満天の星にも負けない輝きのカズ。私の知らないカズ。
迷っている自分が情けなかった。
何をしてあげられるかなんて、私の奢りでしかないのよね。
私に出来る事は、カズの全てを信じてカズだけを見詰めて生きること。
大役を務め上げ花束を抱えたカズの姿が私の誇り。
だからもう迷わない。おめでとうカズ。
まだ興奮の余韻が残る劇場に背を向けた。
最後のジャンプの後、ブランコの上から眺める星屑のような人、人、人。
どんな輝きの中でも俺はおまえの輝きを見つけられるよ。
3階席の片隅で、静かに座っているおまえを見つけたとき思わず泣きそうになった。
でも零れたのは涙じゃなくて、微笑み。
ねぇ、見て。この姿全ておまえへのプレゼントだよ。
路地裏の小さなカフェでぽつんと座っていた。
バッグの中で震えた携帯に浮かんだ文字。「そこで待ってて」
遠くに見えた帽子を目深に被ったカズにさっきまでのオーラはまったくっていい程無い。
息せき切って駆け込んできたカズ。差し出した手には一輪の薔薇の花。
はにかんだように「ただいま!」
カズが帰ってきてくれた。18歳の可愛い顔をした愛しいカズ。何時もと変わらない私のカズ。
でもきっと昨日とは違う、少しだけ大きくなったカズが帰ってきた。
「おかえり・・・」もうそれだけで充分だった。
ドリームボーイ、カズちゃん頑張りました。絶賛の拍手です。
梅コマに通い詰めた至福の時間をありがとう。
カズちゃんの頑張りはファンの誇りです。
そして何より見守ってサポートしてくれた仲間たち。KAT-TUN、最高です!
今の時点で丁度半分が終りました。残りも怪我の無い様気を抜かずに千秋楽まで突っ走りましょう。
私も後4公演、頑張るカズちゃん応援に行きます。よっしゃー!気合い入れて行くぞっ!(恐い、恐いって・笑)
2004.5.11