１０年位前に、とあるＶＷショップで働いていましたが、その時のお話。
‘５６年ラグトップ付きコーラルレッドのＯＶＡＬの納車の日、
冬の夜だったんだけど、乗って帰る時、彼は
「寒いけど、ラグトップ開けて帰ろ！」
若い彼が一生懸命で買ったうれしさが、
さりげなく“ぽそっ”と言葉になって出たような。
６ｖのチェリーテールが、冬の闇に見えなくなっていく光景と
彼の言葉が、なんか、忘れられません。

‘９２アメリカ談議第四弾。あるレストアショップへ行った時、
ちょっとだけ　“キューベルワーゲン”に乗せてもらいました。
突然、初めて訪れたのですが。なんとアメリカ人は、好意的！！。
その車は、今、アメリカの某ショップのＭＵＳＥＵＭに飾られています。

‘９２年にアメリカへ行った時、ポモナでポルシェのミニカーばかりを売りに
来ている人が居て、箱から一台ずつ出してテーブルに丁寧に並べていました。
その箱から出している時に、多分
「これは何年の何々で、あの時あそこで買ったナー」
と思い出しながら並べている様でした。
また、奥さんに「そんな物、さっさと売ってきなさい！！」
と言われて来ている様でした。
朝６時から、ただ売ってる物だけを見るのではなく、
人達を見るのも楽しい。と思った。

‘９２年にアメリカへ行った時、イベントで　‘６５ＤＯＲＭＯＢＩＬＥをＦｏｒＳａｌｅ
しているおじいちゃんが居てて、お話をその車の中で聞かせていただきました。
もちろんワンオーナーでフルオリジナル。“すばらし〜い！”
「なぜ売ってしまうんですか！？」
「Ｍｙ　ｗｉｆｅ　ｓａｉｄ．．．．．．」
日本に帰ってきてから、そのおじいちゃんの思い出の写真が何枚か届きました。
お洒落で紳士なおじいちゃん。言葉でうまく表現できないけれど
“素敵”だった。

‘８８年に‘６２のＫａｒｍａｎｎＧｈｉａを買ったのですが、
‘９２年にアメリカへ行った時、元オーナーのマリリン・クーパーさんの家を
捜しましたが、見つける事ができなかった。
（ＤＯＲＭＯＢＩＬＥの元オーナーには、お会いする事ができました。）
ぜひ、僕はマリリン・クーパーさんにお会いしたかった。
もしお会いする事が出来たら、当時の写真や話をいっぱい聞きたかった。
今でも、ずっと気になっています。
「もう一度カリフォルニアへ捜しに行こうか」と想ったりしています。
「やっぱり僕は、おじいちゃんとおばあちゃんから当時の写真のアルバムを
見せてもらい、いっぱい話を聞きたい！！」

今日は、７０歳くらいのおじいちゃんが乗ったＭＡＺＤＡ“キャロル”を見た。
片側３車線の道で最新の車や大きいトラックに挟まれて、彼は走ってた。
おじいちゃんの頭の中や写真のアルバムの中にだけ残っている軌跡は、
あくまでもその中だけで、終わっていくのか・・・・・
日本の表面的なだけの“高度成長”を感じました。

先日‘７４ウエストファリアのエンジン整備をしました。
音がマイルドになり、“いいねぇ！”って感じになりました。
この車は、いい車だ！！

５年位前に話をしたおじさんの話
『昔、１２００のカルマンギア（角テール）に乗ってたが、
パワーが無かったから１５００のカルマンギアが発売になったので乗り換えた。』
と言って写真も見せてもらいました。“たまらん、かっこいい！！”
この車は、今何処・・・・。

今日は関西でイベントが有りました。
スワップミィートでは、思わぬパーツが安く買えたり
逆に安く売ってしまったり、おもしろいですね。
「みなさん、お目当てのパーツが見つかりましたか！？」
やっぱりスワップミィートは、おもしろい。

昨日、信号待ちの対面に‘６７っぽい『かぶと』発見。「ん！？何年や！？」
と、すれ違い際に観察すると‘７０ｓｔｄにヤナセオプションのＷバンパーを
付けた、おばちゃんの運転する『たぶんワンオーナー車』
「乗ってる人が、居てるんや」（ずいぶん前に一回見たな！思い出した）
３０年を経ても乗り換えられず、家族の一員になって大切にされているＶＷ。

何年か前に話をしたワンオーナーのおばちゃんの話。
「最近、左ひざが少し痛む様になってきたから
　　ワーゲンを乗り換えようかなと思ったけど
　　なんか、かわいそうで・・・。
　　もう、だめ！っていうまで乗るわ！」
“いいねぇ！！”

『かぶと』の　“匂い”って、“いい匂い”　ですよね。
同じＶＷでも、カルマンとかＴＹＰＥ−２とは違う　“匂い”　が、
『かぶと』には有って。久しぶりにドアを開けて座ったら、
なんか懐かしい　“２０歳の頃の匂い”　がして、
「あ〜やっぱり、『かぶと』っていいな〜」
「もう一回、乗ろかな〜！？」
と感慨深げに、空を見上げたりして。

兵庫県の某所に‘６４のフルオリジナル・ワンオーナーの『かぶと』が、在りまして
もちろん旧ナン。これがまた最高に良い雰囲気を出しておりまして。
この前ガレージへ見に行った時は、なかったので　「もしや！？」
と心配していたのですが、今日、元気に頑固なやさしいおばあちゃんが、
　（一度お話をさせていただきました。）
運転して走っていました。６ｖのまま軽快なサウンドをひびかせて。
僕は、この辺りでは，最高にかっこいいオーナーとＶＷだと想っています。
いつまでもお元気で乗り続けていただきたいです。

今日ＶＷの雑誌を見てて、いいコメントが載っていました。
「おじいちゃんになっても彼女と乗り続けたい」
　“いいねぇ！”
最近は少なくなりましたが、旧いナンバーの付いたディーラー車のＶＷに
ご年配のご夫婦が乗っておられるのを見ると、
　“いいねぇ！”
と想ってしまいます。

先日、‘６５ウエストファリアに乗っている友人から
「弟が捜していた‘６７バリアントが見つかりました」と写真を送ってきました。
ほどよくやれた感じながら、ＣＡの黒プレートの付いたその車の色は、Ｌ８７。
“いいねぇ！！”
『カリフォルニアを走ってたんだよ』って雰囲気が、“いいねぇ！！”

‘９２年にアメリカへ行った時、レンタカーを返しにＬＡＸへ向け走ってたら、
１５００Ｓのバリアントが前を走ってて追い着いたんだけど、僕は左折の為減速。
ほどよくやれたフルオリジナルのバリアントは、
おじいちゃんとおばあちゃんを乗せて、そのまままっすぐ走って行きました。
その光景を僕は、見えなくなるまでずっと見ていました。
あまりにも普通なのに　”かっこよすぎて”　感動した。
僕は、アメリカで一番かっこいいＶＷを一番最後に見た。

先日、どこかのＢＢＳにも書いてましたが、友人がレートバンを買ったそうです。
彼も数台ＶＷを持っていますが、だいぶ菌に病られています。
その気持ちは、よ〜くわかります！。はいっ。！（いい奥さんで良かったね！）
「デリバンなので、ゲリラができないんですが．．．．」
という質問は、まだしていません。
“♪　明日は、明日の風が吹く〜　♪”って感じですかね。